Ascension Technologies社が出展していたオプティカルトラッキング用のスキャナ「laserBIRD」は，DSP（デジタル・シグナル・プロセッサ）技術を利用してユーザーの目の動きを追い，それをゴーグルなどの映像に反映させることができる。いままでのものは，ゴーグルを被った人の首の動きのみが映像に反映されていたが，これで，よりバーチャルな体験に近づくというわけだ。
　laserBIRDは軍用機のシミュレータとしての活用が見込まれているが，会場のデモのようにパワーショベルのトレーニングプログラムとの連動もできるなど，さまざまな分野で使われることになりそうだ。

　このスキャナ自体の大きさは，30×9cmという非常に小型なものなので，アーケードゲームの分野で使用される可能性はあるだろう。ただ，デモを試していた人は，依然として首を左右に振っていた。右にあるものは右を向いて確かめようというのが，人間の本来の習性であるようだ……。（Okutani）