期待の「SimCity 4」もついにテストプレイができる段階になり，これまで公開されることのなかったインタフェースも初お披露目された。
　下の画面写真を見ていただくと分かるが，「SimCity 3000」以来使われている青基調のインタフェースだ。左側のせり出した部分にあるボタンは，太陽マークが地形を変更したり災害をもたらすときに使うエディタで，野生のウマやシカ，ゾウなどもマップに設置できるようになっていた。その次のシルクハットの帽子を被った人間のボタンからは，実際に町を制作するための各機能が利用できる。

　もう一つ新しく公開されたのが7人のアドバイザ達のグラフィックスで，下の画像そのままでウインドウ内でアニメーションしており，SC3000のクセのあるアニメではなくなっていた。また，実際にThe Simsのキャラクターをインポートして作った町で生活させ，彼や彼女の視点から見た町の風景や治安の感想を言わせることも可能になっていた。ちなみにインポートできるシム人は3人までに限定されているが，途中で何度交代させても問題はない。

　イベントで展示されていたα版では見られたものの，下の画面写真には写っていないのが"メイヤーレーティング"と呼ばれるプレイヤーの仕事ぶりのものさし。スピード調節ボタンの上部に横型になって設置される予定だ。このメイヤーレイティングが上昇すれば，無料でカジノやミサイル発射台，そしてランドマークの数々などの特殊施設が進呈され，プレイヤー自身のモチベーションを上げてくれる。
　町の制作は，かなりシリーズのノリを色濃く継承しているものの，例えば警察や学校の効果が数ではなく設置場所からの範囲で決定されるようになっていたり，それらの効果が瞬時に発揮されたりという細かな調整が各所に見られる。

　SimCity 4は，2002年10月にアメリカで発売することを目標に，急ピッチでの開発が続けられている。（Okutani）