[ECTS 2002#16]「Hannibal」で,あの史上最悪の殺人鬼を追い詰めろ - 08/30 21:15


 E3特集でも紹介した「Gradiator」などでお馴染みのフランスのArxel Tribes社が,映画「羊たちの沈黙」の続編「ハンニバル」のライセンスを取得した。そして制作されているのが,この「Hannibal」だ。

 本作は,ハンニバル・レクター博士の連続殺人を食い止めるため,アメリカからイタリアまで舞台を移して追っていくFBI捜査官のクラリス・スターリングが主人公のゲームで,第一人称視点のアクションアドベンチャーである。ちょっと変わっているのは,主人公が政府に雇われた身であるため,むやみやたらと敵に向かって銃撃できないことだ。ステルスで回避したり,相手が戦意を見せた途端にFBIバッジを見せて手錠をかけたりというように,無謀な戦闘は避けてプレイする必要があるのだ。
 クラリスの前に立ちはだかる敵はギャング達が中心となるのだが,時には彼らと会話して情報を聞き出さなければいけない。本作は悪者の一掃が目的ではなく,レクターの拘束にあるのだ。だからNPCからレクターの行方や秘密のカギを握る情報を得ることは非常に大切で,手錠をかけることでゴロツキから話を聞き出しやすくなったりということもある。個々のNPCには,暴力に対する異なる思考パターンが用意されていて,ある者はバッジを見て突然協力的になったり,彼女が持つピストルを見ただけで交戦してくる者もあるだろうとのことだ。
 本作にはAnxiety(不安度)というパラメータがあって,急に奇妙な耳鳴りが聞こえて来たり,視界がボケてしまったりというような試みもなされている。見せてもらったデモでは,グラフィックスもジメジメとした地下の薄暗いイメージだったが,シューティング以上に捜査を中心とした一風変わったゲームプレイが面白い。(Okutani)


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