「風来のシレンシリーズ」最新作が,新機能満載でこの冬PCに登場! - 10/24 03:20


 "不思議のダンジョンシリーズ"といえば,コンシューマで累計170万本も売り上げた超人気シリーズ。その最新作がPCで登場する!

■まずはシリーズのおさらいを

 この「不思議のダンジョン 風来のシレン外伝 女剣士アスカ見参! for Windows」(以下,女剣士アスカ)について説明する前に,PCゲームひと筋の人のために,一応シリーズのおさらいをしておこう。
 そもそもこの"不思議のダンジョンシリーズ"とはどんなゲームなのか? 古いPCゲーマーには「ローグ」,比較的新しいPCゲーマーでも"ターン制「ディアブロ」"というと,だいたい想像が付くだろうか? つまりダンジョン自動生成型のRPGで,同じダンジョンでも入るたびにマップもモンスターの位置も入手アイテムも変化するシステムだ。リアルタイムじゃないためじっくりと考えながら次の一歩を進めることができるし,一つの動作終了後に即座に次の動作が行えるので,一般的なターン制ゲームのように待たされる心配もない。気軽に,かつ快適に遊べるわけである。
 主人公が一歩動けば,周りのモンスターも一歩動く。その"一歩"を,いかに無駄なく最良の手を打つかが要(かなめ)になるのだ。アクションゲームなら瞬殺されそうな状況でも,主人公が動かない限りモンスターも動かない(攻撃しない)。持っているアイテム,周りの状況などをじっくり考えて,生き延びるための術(すべ)を見つけるのだ。

 そして強烈なのが,キャラクターが死ぬとペナルティとしてレベルが1に戻り,すべてのアイテムを失ってしまうシステムだ。厳しいシステムだと感じる人もいるかもしれないが,そのために緊張感あるゲームプレイが楽しめるわけ。苦労して超レアなアイテムを入手した帰り道にたくさんのモンスターに出会ったときの緊張感といったら! 無事に生き延びて,ふと"満腹度"(0になるとキャラが死ぬ)が残りわずかになっていることに気付いたときの焦燥感といったら! 全国のゲーマーを釘付けにした理由は,ここにありそうだ。

■女剣士アスカ見参!

 では,最新作の女剣士アスカについて説明しよう。
 タイトルを見てのとおり,本作の主人公はシレンではなく女剣士の"アスカ"だ。昔シレンと共に戦ったこともある彼女が,シレンとその相棒の"コッパ"(人間の言葉を喋るイタチ)に会うために天輪国を訪れるところから物語が始まる。ちょうどそのころ,天輪国では"鋼賀"(こうが)という忍びの集団が村人を襲うという事件が頻発していた。しかし鋼賀は本来モンスター退治を生業とする平和的な集団。アスカは,再会したコッパや修行の旅から帰ったばかりの鋼賀のくのいち"ミナモ"などの仲間達共に,事件の真相を探ることになる。

 女剣士アスカのストーリーは,(ローグタイプゲームにしては)しっかりとしたストーリーを持つ本シリーズの中でも,最大級のボリュームだ。しかも全体のストーリーが一章と二章に分かれていて,舞台となる国が違うだけでなく,それぞれにエンディングまで用意されている。大げさな話,シリーズの新作が2作同時に収録されているようなものというわけだ。

■アイテム&ダンジョン

 各種データもシリーズ最大級で,アイテムは200種類以上も用意されている。そしてもちろん女剣士アスカでも,アイテムの"合成"が可能だ。
 ベースとなる武器に"印"(特殊能力)を持つ武器を合成すると,その印をベースの武器に付加できる。また武器や盾にはそれぞれ"スロット"が設定されていて,その数の分だけ印が追加できるのだ。その組み合わせの総数は天文学的数字で,自分だけのオリジナルのアイテムを作ることも可能というわけである。

 女剣士アスカでは,さらに"エレキ箱"というユニークなアイテムが登場する。これは,使うと中に入っている"エレキロボ"が飛び出し,一緒に戦ってくれるというアイテムだ。さらには,アスカ自身がエレキロボを装着することも可能とのこと。
 エレキロボはゲーム中に登場するモンスターの姿にそっくりで,能力も同じ。しかも基本的に全モンスター(約170種類)と同じ数のエレキロボがあるとのことなので,エレキロボをコレクションする楽しみも出てくるだろう。

 ダンジョンのバリエーションの豊かさも特筆すべき事項である。ローグタイプのゲームの場合,ダンジョンの探索&アイテム探しがメインとなるため,どうしてもプレイが単調になりやすい。しか女剣士アスカはそれぞれのダンジョンごとに個性があり,飽きさせない作りになっているのだ。
 例えば,"秘技書"と呼ばれるアイテムを使うことでクリアするダンジョンが存在する。秘技書は読んで字のごとく秘技が書かれたもので,使うとその秘技が発動し,その後はいつでもその秘技を使えるようになる。例えばたくさんのモンスターに囲まれたときには,同時に八方向の敵に大ダメージを与える"八方剣の秘技書"を使って切り抜けるといった具合である。ちなみにこの秘技書は,70種類以上も用意されているようだ。
 そのほか,つるはしで道を作りながら進んでいくダンジョン,仕掛けた罠でモンスターを倒すダンジョンなども登場するとのことである。

 "ムラドの試練"という特殊なダンジョンも存在する(いわゆる"フェイの問題"だ)。これはダンジョンというよりミニゲームに近く,アスカのレベルは一切関係なし。ここでは,落ちているアイテムを使っていかにモンスターの攻撃をかわして進んでいくかという,パズル的な遊びが楽しめるのだ。
 例えば次の階へ進む階段が,見えてはいるものの隔離されたような場所にあり,かつモンスターに囲まれているとする。ここはまず"キグニの種"を使ってモンスターを混乱状態にして同士討ちさせる。モンスターが1体だけになったら,"場所かえの杖"でアスカとモンスターの位置を入れ替えればクリアというわけ。こんな具合に頭を悩ませる仕掛けが盛りだくさんなのだ。

■ドリームキャスト版との違い

 女剣士アスカは,これまでドリームキャスト版のみが発売されていた。PC版では,このDC版からさまざまな機能が強化されている。
 DC版とのもっとも大きな違いは,やはりネットワークを利用したさまざまなサービスだ。例えば死んだキャラクターをほかのプレイヤーが助ける"風来救助隊"のシステムも,DC版のような"じゅもん"を使った間接的なものではなく,ネットワーク経由で直接助けに行けるようになっている。また,公式サイトを使ったサービスも多い。その詳細は,以下の通り。

BBS……単なるBBSではなく,ゲーム中に起こった珍事件や攻略法などを画面付きで紹介出来るサービスが予定されている。また,風来救助隊による救助待ちプレイヤーリストやお助け状況などの閲覧も可能
風来人番付……ダンジョンクリア時に獲得する"風来人ポイント"のランキング。上位1000名が公式サイト上で発表されるうえ,その中でもとくに上位の人にはレアなアイテムなどのプレゼントが予定されている
各種ダウンロードサービス……公式サイトでは壁紙やスクリーンセーバーのダウンロードサービスに加え,新ダンジョンも定期的に配信される予定だ。また先述の「ムラドの試練」も配信予定で,さらには自分でオリジナルの問題を作成出来るキットも準備中とのこと。ユーザーが作った優秀な問題も公開されることになりそうだ
ネットショップ……風来救助隊で誰かを助けるともらえる通貨"ネットギタン"を使って,さまざまなアイテムを購入可能
宝くじ……ネットショップで購入できる謎のアイテム。何が当たるかはまだ秘密

 なお,これらのオンラインサービスは有料となる予定(金額にもよるが,これだけのサービスがあれば有料でもいいかも)。利用料はまだ決まってないが,「お小遣い程度」(チュンソフト広報)とのこと。

 オンラインサービス以外で現状判明している追加機能は,以下の通り。

PCならではの高解像度グラフィックス(といっても640×480ドットだが……)
ウインドウモードでプレイ可能(2倍モード付き)

 シリーズファンならずとも,高解像度やウインドウモードは嬉しい配慮だ。

■発売日は12月20日予定!

 女剣士アスカは2002年12月20日発売予定。価格は,現状では未定だ。
 何万人もの中毒患者を生み出したこのシリーズ,最新版がWindows上で遊べるとは嬉しい限りだ。続報も期待して待つことにしよう。(Iwahama)

 女剣士アスカのScreenshots集は,「こちら」からどうぞ。

タイトル:不思議のダンジョン 風来のシレン外伝 女剣士アスカ見参! for Windows
発売日:2002年12月20日
価格:未定
メーカー:チュンソフト
動作環境:Windows 98/Me/2000/XP,PentiumIII/600MHz以上,メモリ128MB以上,空きHDD 1GB以上,メモリ15MB以上でDirectX 8.1以上対応のビデオカード

※開発中のため,動作環境は変更される可能性があります。
※画面は開発中のものです

(C)チュンソフト/すぎやまこういち (C)SEGA,2002


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