コーエーから発売中のRTS「三國志 Battlefield」が，ここに来てどんどん進化している。最近追加された機能だけでも，以下の通り。

■超上級シナリオ「蜀英傑伝」
　ゼネラルプロデューサーのシブサワ・コウ氏が作成したシナリオ。プレイヤーは劉備，張飛，関羽，諸葛亮をそれぞれ担当し，曹操を打ち倒すのが目的だ。このシナリオが面白いのは，4人のプレイヤーが協力して初めてクリアできるというゲームバランス。"超上級"というだけあり，少しでも仲間割れを起こしていたら，あっという間に4プレイヤーとも全滅してしまうだろう。

■君主ごとの特性
　各君主に，「技術開発」「訓練兵科」「生産」に関する得意，不得意が設定された。担当した君主に合った戦略が求められるばかりでなく，他君主との同盟の重要さも格段にUpしたわけだ。

■ロビーキャラクターが成長
　三國志 Battlefieldで使われているゲームロビー「ダイナスティーロビー」は，プレイヤーが自分の分身となるキャラクターを操りほかのプレイヤーとコミュニケーション出来るシステム。最近このキャラクターが成長するシステムが導入されたようだ。キャラクターは，ゲーム中の活躍に応じて「勲功」「武力」などの数値が上がり，勲功に合わせて「官位」が上がっていく。ちなみにこの成長システムには，まだ明かされていない秘密があるようである。

　そして，2002年12月以降に実装される予定の機能は，以下の通り。

■武将特性システム
　これは，一部の武将に兵科特性を設定し，得意な兵科で出撃したときに通常以上の能力を発揮するというシステム。これに合わせてスキルシステムも再考され，スキルの効果を向上させる代わりに取得出来る武将を絞り込むとのことだ。このシステムで，各武将の個性がより際立つわけである。

■都市特性システム
　そして都市にも差別化が図られている。今まで同一だった建設可能な施設数に，その都市の人口に応じた制限がかけられるのだ。そのため，辺境の都市をたくさん持っていても，同じ数の都市を人口の多い中原に持っているプレイヤーとは互角に戦えない。史実同様，中原を制したもののみが，真の意味での権力者となるのである。

■ランキングの導入
　ダイナスティーロビーに，待望のランキングが導入されることになった。プレイヤーの業績，官位などが公開されるため，これまで以上に対戦プレイが熱くなるはずだ。

　この三つが導入されれば，三國志 Battlefieldはまた違った面白さを持つようになるだろう。プレイを中断していた人も，これを機に再び遊んでみてはいかがだろうか。そうそう，「蜀英傑伝」にもぜひ挑戦していただきたい。さすがシブサワ・コウ氏，三國志 Battlefieldの新たな魅力を発見出来る，上質のシナリオに仕上がっている。（Iwahama）

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