MMORPG「Shadowbane」の日本語版が登場! - 12/20 21:05


 さて,2000年12月から情報を追ってきて,いまだ製品版として陽の目を浴びていないMMORPG「Shadowbane」。世界最大のゲームショウE3でも2年連続記事を書くハメになっている作品だが,ついに今回日本語版が登場するとの情報が明らかになった。Topページにも書いたが,代理店の情報は(Unofficialに)出回っていたのだが,まさか日本語版になっているとは思わず,ちょっとびっくり。
 アジア圏の権利は一切合切「En-Tranz」が取り扱っていて,韓国,中国,シンガポール,台湾などの代理店が決まっていたのだが,日本もちゃんと動いていたらしい。

 恥ずかしながらβテストに参加していないので現状がどうなっているのかイマ一つ把握できていないのだが,大まかな内容については,かつてのプレビュー記事「こちら」を見ていただければ把握できると思う。生産系を重視したものとも,レベリングを重視したものとも違う,どちらかというと(誤解を承知でいえば)「リネージュ」に近い雰囲気といえばいいだろうか。仮想の世界であるゲームワールドの,真の意味での"コントロール権"がプレイヤーに与えられた始めての作品なのだ。いまではその手の"コントロール権"を売りにするゲームは多いが,ここまで徹底して与えられているのは,いまだShadowbaneだけかもしれない。
 プレイヤーはキャラクターを作ってレベルを上げてアイテムを収集したりするだけでなく,ギルドに参加し,軍隊を作ってKingdom(王国)を作ることもできる。街を支配することなんてお手のもので,領土の所有と支配,街の建設,攻城戦,ギルド間の誓約など,およそ政治的なファクターはすべて盛り込まれている。単なるギルドから王国へ,王国から帝国へと巨大化していく,そして革命が起こってまたギルドに分裂し……というダイナミックなプレイを堪能できるのだ。

 5年をかけて語られることになっている壮大なストーリーは,プレイヤー達の行動によって決定され,いままでの単なる"RPG"からは一線を画したものに仕上がっている。英語版公式サイトにある
 In short, we don't want to give you "just a game"... We want to give you the opportunity to Change the World.
という文言は,あながち嘘ではないのかもしれない。

 そんなMMORPG「Shadowbane」を日本語化してサービスインするのは,オン・ザ・エッヂ。「ん? 知らないメーカーだな……」と思う人は,公式サイト「こちら」の"事業内容"を見てみてほしい。どこかで一度くらい聞いたことのあるサービスや会社があるのではないだろうか。そのオン・ザ・エッヂが,国内における独占販売・運営権を獲得したというわけだ。
 現状のサービス開始時期は「2003年春」。しかし本家さえ正式サービスインしていないので,もちろん予定だ。ネットワーク関連の業務についてはかなりのノウハウを持っていそうなので,インフラ・サービス周りで痛い目に会いそうなこのジャンルにおいては期待できるかも?

 今回公開された日本語版画面は,わずか1点。とはいえすでに結構なデキの日本語版になっているので,ファンならずともぜひ見ておいてほしい。So-net(というかSCN)のエバークエスト日本語版あたりを皮切りに,欧米の大物MMORPGの日本語版はちょろちょろ噂として聞こえ出している。"世界を楽しむ"という意味合いも大きいMMORPGだけに,雰囲気を損なうことなく日本語化してもらえるよう期待したいところだ。
 正直なところ現状のグラフィックスレベルでは,見た目で人目を惹くことは難しいが(開発スタートの時期を考えるといた仕方のないところだ),安定しさえすればいまでも十分に通用するゲームシステム,日本語版という部分を売りに,一刻も早いサービスインを期待したい。β版もやや不安定気味に進んでいるようなので,まずは本家Wolfpackに"早いとこ安定させて製品版を"と言うのが筋だろうが……。ちなみに現時点での情報では,正式サービスインは2003年3月予定。
 興味を持った人は,当サイトのShadowbane情報がまとまった「こちら」で予習をどうぞ。また,(現状の)日本公式サイト「こちら」ではβテストの募集もまだ受け付けているようなので,併せてどうぞ。そういえば,E3のときにお菓子あげたら喜んで食べてたプロデューサーは,いまも健在にやっているんだろうか……。(Kazuhisa)

※画面は開発中のものです


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