「ウルティマ オンライン」5周年記念イベント&新作発表会#2 | - 01/12 00:08 |
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2003年1月11日,東京は六本木「Y2K」にて「ウルティマ オンライン 5周年記念イベント&新製品発表会」が行われた。 土曜日だというのに多くのメディアが集まったのは,もちろん"ウルティマ オンラインシリーズ"(以下,UO)がビックネームだからであるが,この日登場するゲストが豪華だったのも大きいだろう。この日のためにUOのプロデューサーであるアンソニー・カストロ(Anthony Castoro)氏と同リードデザイナーのトム・チルトン(Tom Chilton)氏が来日しており,また"ウルティマ シリーズ"は「ウルティマII」からの付き合いだというカメラマンの桐島ローランド氏も参加したのだ。 さて,このイベントの最初から最後までをすべてお伝えしてもいたずらに文章が長くなるだけなので,ここでは読者の興味を惹きそうな出来事を選んでお伝えしていく。 カストロ氏によるケーキ入刀,VJライブなどいろいろなことが行われたが,(正邪の大陸の発表を除けば)ハイライトはやはり,ゲスト3人とエレクトロニック・アーツ・スクウェアの正田純二氏,そして司会進行役のマーク(ブリタニア・ニュース・ネットワーク「こちら」のナンバーワンレポーターという肩書きだ)の5人によるトークセッション。UOは最近ご無沙汰しているという桐島氏だが,なかなかに面白い質問を連発していたので,いくつか紹介しよう。 桐島: ハウス・デザイン・ツールを触ってみたんですが,あまりにもデタラメな作りにはできないんですね。例えば,柱がちゃんとないと2階が作れないといったような。リアルで驚きました。 カストロ: 実は最初は,なんの制限もなかったんです。ところがそうすると,本当にデタラメな家ができちゃって……(笑)。それで慌てて,ある程度リアルな家になるようにしたんですよ。 桐島: テレポーターをうまく利用して,迷路のような家を作ろうと思いました。変な人が入ってきても迷っちゃうように……。 チルトン: 実は作る側としても,そのようなユーザーがいると面白いな,と思っていたんですよ(笑)。 カストロ: ただ,自分の家で迷わないでくださいね(笑)。 桐島: 家はどれくらいの大きさまで作れるんですか? チルトン: いくらお持ちですか?(笑) 桐島: よく分かりました(笑)。 カストロ: ちなみに階数は,3階まで。基礎(土地)の広さによっては4階まで建てることができますよ。 桐島: せっかく"刀"のようなアイテムもあるので,日本の城のような建物も作れるようになるといいですね。 カストロ: そうですね,良いアイデアだと思います。今後,ひょっとしたら日本の家屋もデザインできるようにするかもしれません。ま,ファンタジーの世界だから問題ないですよ(笑)。 桐島: 新ダンジョン"ドゥーム"で手に入る魅力的なアイテムを,何か教えてください。 チルトン: そうですね,例えば魔法使いでも装備可能なガントレットなんてものもありますよ。 桐島: MMORPGって,もう一つの"生き方"だと思うんですね。だから,もっともっと個性を出せるようにしてほしい。例えば……自分の顔をキャラクターに取り込んだりできると面白いですね。 カストロ: もちろん,今後もどんどん進化させていきますよ。キャラクターはもっと細かく違いを出せるようになるでしょうし……。あと,日本の家屋も。 もう一つ紹介したいのが,当サイトの「こちら」でも告知していた"ウルティマ オンライン コスチューム・デザイン・コンテスト"の結果だ。結果は,以下の通り。 ■最優秀賞 pepe 「狼のマント」(写真上段中央) ■優秀賞 TightNabe 「アジア風ジャケット」(写真上段右) TightNabe 「エルフ・プリンセス・ドレス」(写真下段左) Kamome 「花の冠」(写真下段中央) Akira Hisamoto 「毛皮スカート&レッグウォーマー」(写真下段右) ちなみにこのコンテストには全部で402点もの応募があったそうで,カストロ氏は,「応募してくれた全員に感謝していいます。すべての作品が優れていて,とても感動しました。そして受賞したみなさん,おめでとうございます」と語り,さらに「今後も日本発のアイデアをどんどん入れていきたいと思いますので,よろしくおねがいします」と嬉しい発言も続いた。 今回の発表会で筆者の記憶に残っているのは,カストロ,チルトン両氏が何度も「ユーザーの要望に応えて」という表現を使っていたこと。事実上PCでのMMORPGの礎を築いたUOは,5年以上が経過する今なお,世界で最も愛されているMMORPGであり続けている。 さすがにそろそろ寿命が近いかとも思ったが,ユーザーの要望に応え続けてここまで人気をキープしてきたUOは,まだまだMMORPG業界を引っ張り続けていくことだろう。(Iwahama) |