Kimの韓国最新PCゲーム事情＃80

NEXONの新作MMORPG「Mabinogi」の戦闘シーン公開（2003/3/20）

Text by Kim Dong Wook特派員

　NEXON社の新作MMORPG「Mabinogi」の，戦闘シーン（開発度50％）が2003年3月20日に公開された（ムービーのダウンロードは「こちら」）。

　Mabinogiを開発しているNEXON社のdevCAT teamは，サーバーとクライアントが同一の情報を維持する技術（状態の同期化）を採用した「サハラエンジン」（Sahara engine）を開発した。
　Mabinogiは，クライアント側では高速なMMORPG用カートゥーンレンダリングである「プレイオネエンジン」（Pleione Engine）を，サーバー側では家庭用ゲーム水準のダイナミックな動きを支援する「サハラエンジン」（SaharaEngine）を採用したゲームだ。これにより，従来のMMORPGでは見られなかった迫力あふれる戦闘を再現している。

　NEXON社の関係者はサハラエンジンについて「この技術は，ハッキングの危険を避けるためにサーバーが主導的な動作を行いながらも，画面上で高速なアクション処理を可能にし，家庭用ゲームのような打撃感を楽しむことを目的としている」とコメント。
　このサーバー技術を採用したMabinogiは，これまでのMMORPGでの静的な戦闘（プレイヤーとモンスターがじっと立って戦う形態）ではない，打撃を受ければ倒れたり吹き飛ばされたりする，躍動的な戦闘をいきいきと描いている。

　Mabinogiは，4月末からクローズドβを始める予定である。