圧倒的な迫力の戦闘描写で人気を博したコサックスシリーズの最新作
「Cossacks II:Napoleonic War」が,Kentiaホールの一角で公開された。
Cossacks IIは,
16世紀からナポレオン戦争(19世紀前半)までの時代を題材にしたリアルタイムストラテジゲーム。プレイヤーは,当時のヨーロッパ列強の指導者の一人として敵対する国家の軍隊を打ち破り,自らの国家を繁栄させていく。
Cossacks IIの最大のセールスポイントは,
最大で3万2000ものユニットが一つの戦場で戦えるという,独自のゲームエンジンである。初代Cossacksエンジンでは最大8000,後の改良版Cossacksエンジンでは1万6000ユニットと,倍々ゲームで限界を向上させてきたCossacksシリーズだが,新世代となるCossacks IIエンジンでも,前バージョンの倍の3万2000という数字を達成できている。
また本作では,陣形やコマンドオプションをより重要視することで,ただ軍隊をぶつけ合うだけではない,奥の深い戦いを再現していく方向性も示唆しており,今後その辺りの仕様がどうなるか興味深いところだ。
3万2000ものユニットが繰り広げるド迫力の戦闘,ということができる
Cossacks IIエンジンの途方もない表現力を,どう生かし,どうゲームとしての面白さを提示していくのか。Cossacksシリーズが新たな次元へ踏み出すための課題は,そこに集約されるように思える。
今回はPlayableなバージョンのものはなく,戦闘シーンを永遠と繰り広げるデモンストレーションのみの展示であったが,その
映像的な凄まじさを十二分に実感できる内容である。薄い霧が立ちこめる戦場を舞台に,前にも増して多くのユニット達が整然と隊列を組みながら前進し,そして一斉に激突していく様子たるや,道
行く人々もついつい足を止めて眺めてしまうほど。Cossacks IIは,歴史ゲームにそれほど親しみがないユーザーに対しても,問答無用で「凄い!」と感じさせる,数少ない珠玉の作品に仕上がりつつあるのでは?という印象を受けた。
10種類のヨーロッパ列強が登場し,100を超えるユニットと160以上の建物が用意されているなど,ボリュームの面でも満点できそうなのCossacks II。発売日は2004年の上半期予定とまだ先は遠いが,今後の動向に注目していきたい作品といえるだろう。(TAITAI)