国産硬派RPG「風の探索者2」いよいよ発売 | - 2003/07/04 19:33 |
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2003年7月31日,グルッポワンから「風の探索者2〜Shadow Kingdom〜」(以下,SK)が発売される。 SKは,名前から分かるように,硬派RPG"風の探索者シリーズ"の最新作。 このシリーズは,探索者と呼ばれる若者達で構成されたパーティを操り,数々のダンジョンを巡って財宝を探すという,古典的名作「ローグ」や「ウィザードリィ」,「ディアブロ」を彷彿とさせる"トレジャーハント系"RPGだ。本シリーズについてもっと詳しく知りたいという人は,シリーズの外伝「風の探索者・大陸編〜EternalFlame〜」のレビュー記事が「ここ」にあるので,参考にしよう。 さて風の探索者2は,ストーリー/内容的にはシリーズ1作め「風の探索者 〜Grand Slam〜」(以下,GS)の続編となる。とはいえ,ストーリーよりシステムに重きが置かれたこのシリーズの場合,GSを知らないからといって,SKが面白くなくなるなんてことは,まったくない。GSにハマった人もそうでない人も,同じように,SKを楽しめるだろう。 とはいえ,もちろんGSプレイヤーにお得なこともある。SKは,GSで鍛え上げたキャラクターを,各種パラメータのみならず,装備品などのアイテムごと持ち込み可能だ。GSで大事に大事に育てた虎の子の探索者達を,新たな舞台で活躍させられるというわけ。GSファンには,魅力的という言葉は追いつかないほど嬉しい仕様である。 しかし似たような試みは,ウィザードリィシリーズなどで過去何度か行われてきたが,システム的に成功させた例はマレだ。鍛え上げられたキャラを"そのまま"持ち込めば,大抵の場合,ゲームバランスが崩壊する。そのためほとんどの"キャラ移行"可能なゲームでは,レベルが下がる,一部のアイテムしか持ち込めないなどの制限があるわけだ。 さて,SKではキャラを"そのまま"移行できるのは,先に述べたとおり。しかしシステムそのものの魅力で遊ばせる本シリーズであるだけに,ゲームバランスの崩壊は致命的だ。もちろんグルッポワンもその点は認識しており,かなりの時間をバランス調整を当てた模様。そのため,さほどインフレを起こすことなく,絶妙なバランスを保っているという。このバランスが実際のところどうなのか? については,いずれプレビュー記事なりレビュー記事でお伝えする予定なので,お楽しみに。 さてさて。「ということは,SKから新しく始める人はやっぱり不利なの?」なんて思われそうだが,新規キャラクターにはボーナス経験値が与えられるので,スタート地点はほぼ同じとなる。敢えて違いを挙げるならば,GSから持ち込みのキャラクターは,特殊なアイテムや"人間関係"を引き継いでいる分,多少面白味が増すかも,なんてところだ。 なおゲーム難度は,GSから若干下げた「大陸編」と同程度とのこと。GSのシビアさにクリアを断念した人も,SKならば,(やはり簡単ではないだろうが)クリア可能だろう。もっとも,このシビアさが本シリーズの魅力でもあるわけで,"濃いプレイヤーには濃いプレイヤーなりの濃いプレイ"ができることも期待したい(風の探索者シリーズの最新作であるからには,この点はまず問題ないだろう)。 価格は,8800円。なお,GSをSKに搭載されている最新のシステムで遊べるようになる「アップデートプログラム」,そして「Shadow Kingdomサウンドトラック」「GLAND SLAMサウンドトラック」も同梱されるとのこと。硬派な本作にサウンドトラックが同梱されるというのは違和感があるが,それでもオマケは嬉しいもの。ともあれ,7月31日をお忘れなく。(Iwahama) ■タイトル:風の探索者2〜Shadow Kingdom〜 ■発売日:2003年7月31日 ■価格:8800円 ■メーカー:グルッポワン ■動作環境:Windows 98/Me/2000/XP,Pentium/300MHz以上推奨,メモリ 64M以上推奨,空きHDD容量 120MB〜500MB(サウンドの音質によって必要容量が変化) →シリーズ外伝「風の探索者・大陸編〜EternalFlame〜」のレビュー記事は,「こちら」 (C)2003 Gruppo One |