世界が絶賛した正統派アドベンチャー「シベリア」日本語版が発売 | - 2003/07/24 00:00 |
||||||||||
2002年にフランスで生まれ,世界中のゲームWebや雑誌などのメディア,そしてプレイヤーから絶賛されたアドベンチャーゲーム超大作「シベリア」が,日本語版(日本語字幕)としてメディアクエストから発売される。この多くの日本人が憧れたアドベンチャーの傑作が,ついに日本語で楽しめるようになるのだ。 本作品は2Dで美しく緻密に描かれた世界と,3Dでアクティブに動くキャラクターをマッチさせた,「バイオハザード」などに代表される三人称視点の形式をとっている。まさに現代風アドベンチャーゲームのスタイルだ。とはいっても迫り来る敵を銃で蹴散らすといったアクションゲーム的なシーンはないので,マウスでじっくり楽しめる。 また「MYST」のように数々の意味深なオブジェクトを操作して謎を解いていく場面は多々あるが,「MYST」ほど情報量が絶対的に少ない中で孤独にパズルと格闘,ということもない。ミステリアスで情緒あるストーリーと謎解きが融合した,今どき珍しいほど正統派のアドベンチャーゲームだ。 最初の舞台となるのは,フランスのバラディレーンという寂れた町。アルプスの大自然に囲まれたこの町は,伝統あるカラクリ人形を制作するオモチャ工場が産業の中心となっている。主人公のケイト・ウォーカー女史は工場の買収をめぐる協議のため,この時が止まったかのような古風な町を訪れる。 だがケイトが訪れる直前に,工場の所有者であるアンナ・ボラルバーグは死去。アンナの遺言を預かる公証人のもとを尋ねると,彼女は遠い昔に亡くなったといわれていた弟が実は生存しているという事実を伝えられる。工場の所有権を相続した弟の消息は不明,ケイトの仕事は暗礁に乗り上げてしまい,やむを得ずこの奇妙な事態を自ら調査し,解き明かしていくことになる。 あらゆる生活の一部にカラクリ人形が浸透している奇妙なバラディレーンの町から始まり,行く先々で待ち受けるカラクリの裏に見え隠れする不思議なメッセージ。それらが現実的なのか幻想的なのか分からない,古風で美しい叙情を作り出す。 ほどよい難度と奥の深いストーリーで,一つずつ謎を解いて真実に歩み寄っていく古き良きアドベンチャーゲームの喜び。長〜く,ゆっくり遊べる,そんなゲームが帰ってきたのだ。世界的な名作をぜひ体験してみよう。(Kawamura) (C)2002,2003 Microids (C)2002,2003 Typhoon Games 「シベリア」日本語版 ■発売日:2003年秋発売予定 ■価格:未定 ■メーカー:メディアクエスト ■対応OS:Windows 98/Me/2000/XP →当サイトの「シベリア」英語版デモ紹介記事は「こちら」 |