[OGF#08]βテスト運営会社G-CIAが韓国産ゲームを多数発表! | - 2003/07/26 01:40 |
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イベントの中で,ひときわ目立って目についたのがG-CIAの名前である。G-CIAとは,オンラインゲームのクローズドβテストを専門に行うという,かなり特殊なゲーム会社。イベントにおいて,韓国系ゲーム会社が開発した数多くのタイトルを発表し,一人気を吐いていた存在だ。 G-CIAが面白いのは,βテストを通じてプレイヤーを育成し,ゲームマスターやバランス調整に貢献できる人材を発掘していくところだろう。具体的にいうと,βテストにおいて優れたレポートを提出したテスターにはポイントが与えられ,そのポイントの量によってさまざまな恩恵が与えられるという仕組み。「オンランゲームは,プレイヤーと一緒に作っていく/運営していく」をコンセプトに,プレイヤーのフィードバックをまとめ上げる役割を担う組織だ(当サイトの「こちら」により詳細な情報が掲載されている)。 会場にいた取締役の崔 秀根(CHE Sugun)氏に話を聞いてみたところ,「プレイヤーって,ゲームに対して言いたいことが一杯あると思うんですよ。そういう"熱い思い"を開発会社にどんどんフィードバックできたらと考えています」とのこと。面白いオンラインゲームが作られる環境の一つとして,彼らの活動が実を結ぶことを期待したいところだ。 そんなG-CIAだが,今回のイベントでは,会場に6か所あったステージの内5か所を使った全42タイトルの発表を行った。さすがに全部は掲載しきれないが,その中から興味深いタイトルをいくつかピックアップして紹介しよう。(TAITAI) タイトル:KHAN 開発会社:Miranae entertainment (画面:上段右側) 13世紀に世界を席巻したモンゴル帝国の,勃興から没落までの過程を題材にした作品。勇敢な戦士や神秘的な技を使う魔術師,あるいはシルクロードを舞台に商いを行う商人などに扮することができるという。帝国の勃興と没落を題材にするというが,それがどうゲーム中で表現されるか気になるところ。 タイトル:LDC Online 開発会社:Enforever (画面:中段左側) 飛行船を題材にした空版の"大航海時代的"貿易のゲーム。全長数百メートルにも及ぶ「空飛ぶ船」で貿易や戦争を行っていく。飛行船による砲撃戦を戦い抜き,巨大な利益をもたらす商圏の掌握を目指す。コンセプトが上手にシステム化されれば,なかなか面白いゲームになりそうなタイトルだ。 タイトル:PRIEST 開発会社:JC Entertainment (画面:中段真ん中) 西部開拓時代を背景にしたハードコアMMORPG。全体的に暗いトーンのグラフィックスに加えて,ゾンビや異形の人種が闊歩する世界観は独特。人気漫画を原作にしてあるだけあって,世界観やキャラクターなどの各種デザインのクオリティはなかなかのもの。アクション性の高そうなゲームシステムに加えて,殴りつけると敵が血しぶきをあげて倒れる演出など,一風変わった演出を求める人はチェックしておくといいかもしれない。 タイトル:NETSPHERE 開発会社:Jamie System Development (画面:中段右側) ハイスピードなロボットアクションゲーム「AXIS(邦題:JAXIS)の後継的タイトル。上下左右,完全3D空間を舞台にしたロボットバトルを体験できるのが特徴。グラフィックス,システム共に完成度の高い作品だ。ロボットアニメファンは注目の一本。 タイトル:RAN 開発会社:Min Communication (画面:下段左側) 現代の学校を舞台としたオンラインアクションゲーム。どこかオカシイ生徒や先生たちを中心に巻き起こる,学校内事件/紛争がゲームのテーマ。世界観的には,いまや懐かしの「くにお君」シリーズや,映画「火山高」に近い雰囲気だろうか? ドタバタアクションをみんなで楽しめるなら,結構面白いかも。 タイトル:R.Y.L 開発会社:Gamasoft (画面:下段真ん中) 種族間戦争をテーマにした3D MMORPG。ファイターやローグ,メイジ,アコライトなどといったお馴染みの職業が登場するのは当然として,顔や髪型,衣装の一つに至るまで,外見を変更させる要素を多く用意。プレイヤーの"個性"を重視したゲームシステムが特徴のようだ。国内で今年9月の公開を予定されている。 タイトル:Sephiroth 開発会社:Imazic (画面:下段左側) 幻想的なグラフィックスが特徴的なMMORPG。世界に一つしかない"絶対の指輪"を巡る争いが本作のテーマだ。なんだかどこかで聞いたことのある話ではあるが,グラフィックスなどのクオリティはまずまずといったところ。システム部分の練り込みに期待したい作品だ。 |