FPSゲームの祭典，QuakeCon2003が，アメリカのテキサス州ダラスで始まった。なんといっても注目されるのは，あのFPSゲームの話題作「Doom III」のプレイアブルなマルチプレイバージョンが一般に公開されるということだ。
　海外の各ゲーム情報サイトでは，さっそく，そのファーストインプレッションを掲載しているので，その中から抜粋して「Doom III」のマルチプレイについてをお届けしよう。

　今回公開されたのは，「Doom III」のマルチプレイのみができるバージョンで，4人のプレイヤーが駆け回りながら，お互いに殺しあうという4人対戦のごく一般的なデスマッチとなっている。
　プレイヤーが使用できる武器は，ピストル（威力はかなり弱い），ショットガン（近距離では大変有効），マシンガン（使い勝手が良い），プラズマガン（白いエネルギー球を撃ち出す），ロケットランチャー（ごく一般的な携帯ミサイル発射武器）の5種類。ほかに，素手での殴りもできる。武器以外では，装備されたフラッシュライトによって，暗いところを照らすことができるようになっていた。
　マップにはバーサーカー・パワーアップ状態となるアイテムがあり，それを取ることで素手での攻撃力が劇的に上昇。敵を一撃で粉砕できるようになるようだ。このアイテムを取ると，プレイヤーの視界はぼやけたようになって，バーサーカー状態に入ったことが分かり，一方ほかのプレイヤーからは，キャラクターの周りが赤く光るので，相手がバーサーカー状態に入っていることが分かるような仕組みになっている。
　「Doom III」がデモンストレーションされていたPCのスペックは分からなかったようだが，解像度は640×480ドットで，アンチエイリアスはOFFになっていたようだ。それでも，テストプレイをしたゲーマーは，キャラクターや武器のグラフィックスなどは信じられないほどで，今まで見たPCゲームで一番素晴らしいグラフィックスだと語っている。

　QuakeCon2003は，アメリカ時間で8月17日まで開催されるので，今後も続々と「Doom III」の情報は公開されてくるだろう。なお，Blue's Newsの「こちら」では，最新Screenshots2点が公開されている。とても美しいグラフィックスなので，ぜひチェックしておこう。（Asakura）