[ECTS総力レポート#22]コナミが贈るPC専用アクション「Apocalyptica」 - 2003/09/01 19:00

 ここ最近,欧米でのゲーム開発にも着手しているコナミ。イギリスではすでに経営シミュレーションゲームの「Casino Inc.」が公開されており,Konami of Americaの贈るPCゲーム第2弾が,マルチプレイヤーモードも搭載したアクションゲーム「Apocalyptica」である。開発を手掛けているのはイギリスのExtreme FX社

 Apocalypticaでは,アクション性の高い第3人称視点型のゲームシステムを採用。プレイヤーは,剣や魔法を駆使して敵と戦っていくことになる。世界観は,ハルマゲドンによって破壊し尽くされた地球の未来で,その後何千年にも渡って,天界と魔界の勢力が激しい戦闘を繰り返しているというものだ。人類は,すでに遠く離れた殖民星や宇宙ステーションへと避難しているが,プレイヤーは地球を救う最後のディフェンダーとして,現世に現れたネオ・サタンに熾烈な戦いを挑んでいく。
 Apocalypticaが面白いのは,チームベースでゲームが進んでいくというところだろう。「Unreal Tournament」もしくは「Counter-Strike」をシングルプレイヤーモードにしたような雰囲気といえばいいだろうか。プレイヤーに襲いかかる敵も,BOTマッチの感覚に近いものだ。
 プレイヤーが操作できるキャラクタークラスには,巨大な剣を振り回すテンプラー,スピードを重視した攻撃のナン(尼僧),エンジェルと人間種のハーフで魔法の力を持つセラフ,そしてミサイルやスナイパーガンなどを得意とするドルイドロボットの4種。さらにそれぞれに四つずつのキャラクタースキンが用意されており,合計で16種類の中からキャラクターを選択できるようになっている。
 またネオサタン軍にも,対比するキャラクタークラスがあり,ミュータントや突撃兵のリーダーとしてプレイヤーを待ち構える。順番にブラックナイト,ヴァンパイア,レイス,リッパーロボットの4クラスにそれぞれ四つずつのスキンテクスチャが用意され,マルチプレイヤーモードに限って使用可能となるようだ。
 工業化が進んだ物質世界と,宗教を意識した精神世界が融合した世界観を背景に,キャンペーンは,宇宙ステーションのエルサレムV,戦艦SSアズリエル,以前は地球と呼ばれていた星の残骸ヌ=ハデス,そして最後はネオサタンのいる地獄,と四か所を股にかけて展開し,それぞれ複数のマップで構成された全18ミッションを遂行していかなければならない。
 敵や味方の思考ルーチンも良く作られており,被弾すると逃げ出したり,仲間のセラフが自動的に治癒魔法をかけていたりしたのが印象的。マルチプレイヤーモードはキャラクタークラスを活かしたチーム戦がメインとなり,専用マップも五つ用意されるとのこと。 武器を振り切った時の残像や魔法効果が非常に派手で,演出面を見てもかなり迫力のある本作。11月の発売に向けて,近々デモ版が公開される予定だ。(奥谷海人)


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