[ECTS総力レポート#25]「Shade」は大きな変更で発売延期に | - 2003/09/01 20:45 |
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Cenega社の「Shade:Wrath of Angels」の発売が,2004年第3四半期にまで持ち越されることになった。グラフィックスやゲームプレイを大きく改良することを決定した結果が,今回の延期の理由だとのこと。 本作は,牧師になるために東ヨーロッパの寒村を訪れたものの,突然黒死病が発生するという事件に巻き込まれ,謎の力によって体内にデーモンを宿すことになる主人公・シェイドの物語。事件からそのまま時空を飛び越えて中世へと旅立ち,体内に宿ったデーモンパワーを利用して,襲いかかる敵と戦っていくという。 去年発表された時点で,すでにDirectX 8.1に最適化されたグラフィックスが評判になったものの,より開発しやすいDirect X9.0へ対応させたことが,今回の延期の大きな理由となったらしい。これに合わせてゲームデザインも見直しを図り,銃よりも剣や斧を使ったコンバットをメインにすることになった模様。アニメーションもさらなるチューニングが行われるという。 Shadeを開発するBlack Element Studios社は,「Operation Flashpoint」で有名なBohemia Interactive社のサテライトチームで,資金や技術面での余裕はありそうな気配。特定の秒数だけデーモンの姿になって相手を蹴散らすアクションモードはそのままに,「バイオハザード」のようなパズル性を持たせたホラーアドベンチャーになるとのことだ。 シングルプレイ専用のゲームながらも,50レベル以上というボリュームを持つ本作。遊ぶには,もう一年の辛抱が必要のようだ。(奥谷海人) |