2003年6月25日の夜，アメリカのテネシー州の高速道路で起きた銃の乱射事件の犯人は，二人のティーンエイジャーだった。
　これだけなら，社会面の事件で終わるだが，逮捕された二人の少年が警察の取調べに対し，アクションゲーム「Grand Theaft Auto」のまねをしたと語ったところから，また同ゲームがやり玉に挙げられることになりそうだ。
　少年達は取調べに対し，「GTA」の主人公のように車に向かってショットガンを発砲してみたかっただけで，人を殺すつもりはなかったと供述しているらしい。しかし発砲された車に乗っていたドライバーが亡くなってしまったことから，その遺族が「GTA」の開発元や販売元を相手取り訴訟に及ぶ可能性もある。
　過去にも「GTA」は，銃の乱射事件の犯人がプレイしていたとか，暴力表現が過ぎるとして販売禁止になったりと，いわくつきのゲームだけに，また不名誉な勲章が一つ加わったわけだ。（Asakura）