Kimの韓国最新PCゲーム事情#142 | - 2003/09/16 16:22 |
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韓国オンラインゲーム界,MMORPGからFPSゲームへ移行の兆し(2003/9/16) Text by Kim Dong Wook特派員 「リネージュ」や「ラグナロクオンライン」 「ミュー」など,MMORPG全盛の韓国オンラインゲーム界に変化の兆しが現れてきた。 というのも2002年末に登場したオンラインFPS「Karma Online」(画像1)が,2003年7月に有料化されての正式サービス移行後も,同時接続者が8万6000人を記録するなど好調を維持し,それに刺激されたか,FPSの新作ゲームが続々と登場し始めたからだ。 NHN社が運営している韓国ハンゲームは,Haneol Soft社と共にFPSゲーム「Out Post」をサービスしており,さらにANDAMIRO社の「Archshade」とGmos社の「Limit Online」を,新たにサービスする予定となっている。 「Limit Online」は,FPSゲームでありながらもストーリーに重点を置いており,遂行したミッションの結果如何によって,ストーリーが変化していくマルチシナリオ・システムを採り入れている。 ほかにも新作FPSの開発は盛んで,DOOBIC ENTERTAIMENT社の「Heat Project」(画面2),Channel Joy社の「Vital Sign」(画像3:現在オープンβテスト中),E&T Games社のアニメチックなキャラクターデザインが特徴の「PangPang Terible」(画像5,6)は,Nexon社を通じてサービスが行われている。 またBoltsoft社は,韓国軍が海外で戦争に参加するというシリアスなテーマで,16人を1チームとした32人対戦が可能な「Dispatch of Army」(画像4)というゲームを開発中であると発表している。 このオンラインFPSゲームの急浮上に対し韓国の業界筋は,「多くの韓国製MMORPGが,どれも似たり寄ったりのゲームを開発してきたことで,ゲーマーがMMORPG離れを起こして始めている。そこに,新ジャンルであるオンラインFPSが登場し,新鮮に映ったのだろう。ただし,短時間でのプレイが特徴のFPSでは,MMORPGのような中毒性は薄い」と見ているようだ。 果たして,雨後のたけのこのように開発ラッシュが始まりかけてきたFPSゲームの中で,生き残るのはどれになるのか? そして,日本のオンラインゲーム界にも影響があるのかどうか,興味深いところではある。 |