戦国時代で一個人として生きる「太閤立志伝」シリーズ最新作発表! | - 2003/09/24 17:24 |
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コーエーは,戦国時代に生きる一個人となりそれぞれの目標を目指していく戦国シミュレーション"太閤立志伝シリーズ"の最新作,「太閤立志伝V」を,今冬に発売すると発表した。予定価格は,9800円。 ゲームの基本内容は,これまでと同じだ。プレイヤーは織田信長に仕えたばかりの木下籐吉郎(のちの豊臣秀吉)を操り,戦国の世を渡り歩き,主君を助けて,または自ら大名として日本を統一するのが大目標である。 とはいえ,本作もこれまでのシリーズ作品同様,木下籐吉郎以外の人物を操作したり,武将以外の生き方,例えば商人や忍者としての成功を目指したりすることも可能だ。 本作で操作できる人物は,前作から200人ほど増えて,約800人。とはいえ,やはり前作同様,最初から全員でプレイできるわけではない。プレイ中に仲良くなった人物から,カードのようなものをもらうことで,次回プレイ時にその人物でプレイできるのだ。 ところで,あえて"カードのようなもの"と表現したのには,ワケがある。まぁこの人物部分に関してはカード(主人公カード)だと思うが,それ以外では,カードを使用する場面が減っている。前作では個人戦も合戦も「カード」で表現されていたが,これには賛否両論があったようで,本作では(少なくとも戦闘シーンでは)カードはあまり登場しない模様だ。 前作といえば,武士としてだけでなく商人や忍者として"生きる"ことができるのが大きな魅力だったが,本作ではそれがさらに拡張されている。具体的にはこの三つの以外に,海賊,剣豪,鍛冶屋,医者,茶人などとしても生活できるというのだ。 もちろんただ生活するだけでなく,それぞれの世界での「天下一」を目指すことも可能。忍者としても剣豪としても医者としても一流……なんてのは当然難しく,どれか一分野だけでも極めるのは大変になることだろう。 またそれぞれの勢力同士や,異種勢力同士の関係もシミュレートされている。例えば,伊賀忍軍と甲賀忍軍が対立していたり,商人達と海賊がうまく協力し合っていたりといったことがあるようだ。 さて,カードバトルでなくなった戦闘システムは,どうなるのだろうか? 本作の戦闘は,「野戦」「攻城戦」「個人戦闘」の3種に分かれている。野戦は,ヘックスで表現されたマップ上で軍勢同士が戦うもので,「十面埋伏」「神速」といった武将が持つ特技を巧みに使いながら勝利を目指す。まだ詳細は分からないが,画面写真(下段左)を見る限り,ちょっと懐かしい雰囲気で,これはこれで興味深いものになりそうだ。 攻城戦は,全国マップ上で行われる。これまた詳細は分からないが,初期のシリーズ作品のようなシンプルなものになるのではないだろうか? そして個人戦闘は,刀,槍はもちろん,火縄銃や鎖鎌などのさまざまな武器を操って戦うものになるようだ。またシリーズで初めて複数対複数の戦いも表現されるというのも,気になる点である。また操作する人物によっては「二刀流」「燕返し」「分身の術」なんて必殺技を習得しているとのこと。詳細が分かり次第,続報をお届けしよう。 前作には1000を超えるイベントが用意されていたが,当然本作にもたくさんのイベントが用意されている(どうやら前作以上の数になりそうだ)。また面白いのが,歴史ifイベントやマイナー武将用のイベントを自作できるというシステム。あらかじめ多くのイベントが用意されていないような武将でプレイしていても,イベントを自作することで,その武将固有のエピソードを楽しめるわけだ。 そして,ある意味本作の最大の特徴ともいえるのが,新武将の作成ができること。……といっても,作成自体は前作などでもできた。本作で特徴的なのは,そのオリジナル武将のグラフィックスを,髪型,目,鼻,服などを選んで,モンタージュ写真の要領で作成できることだ(女性も作成可能)。 しかもこの目や鼻といったパーツも,ゲーム中に新たに入手することがあるらしい(そしておそらくは,コーエーファンクラブ会員向けのダウンロードサービスなどもあるだろう)。面白いパーツを見つけて,自分だけの個性的な武将を作成してみよう。 ところで,カードはあまり登場しないと書いたが,"コレクション"の要素は本作にもたっぷりと用意されている。先述の主人公カードやオリジナル武将用パーツもそうだし,ほかにも「称号」「必殺技」「戦術」「名所」もカードとして登場する。つまり戦闘シーンがカードバトルではなくなっただけで,それ以外のカードのシステムは本作でも継承していると考えてよさそうだ。 しかし,いくら個性的なオリジナル武将を作成したところで,本作はシングルプレイ専用ゲーム。誰に見せられるものでもない。今後,オリジナル武将の交換など,ネットワークを使ったサービスにも期待したいところだ(本作のシステムでMMORPGというのも面白そうだが,すでに「信長の野望Online」があるか……)。(Iwahama) →前作「太閤立志伝IV」の当サイト内の記事一覧は,「こちら」 (C)KOEI Co.,Ltd. |