Kimの韓国最新PCゲーム事情＃146

「ラグナロクオンライン」グローバルプロジェクト始動（2003/10/8）

Text by Kim Dong Wook特派員

　Gravity社は，「Ragnarok Online」（ラグナロクオンライン）の海外戦略を強化するための計画，"Ragnarok Glocalization Project"を発表した。このプロジェクトのメインテーマは「世界の中のラグナロク」で，まず手始めに進められているのが「Global Map Project」だ。

　Global Map Projectとは，Ragnarok Onlineの海外進出時に，現地の神話や文化風習を取り入れたマップ（Global Map）を作成していくという計画。ユニークなのは，例えば日本の文化風習を取り入れたマップは，日本のプレイヤーだけが楽しめるわけではなく，世界中のすべてのRagnarok Onlineプレイヤーが楽しめるという点だ。
　現在韓国以外でサービスが行われているのは，日本や台湾，アメリカなど10地域だが，「今後100か国以上でサービスされるようになれば，世界中の文化や歴史のほとんどがRagnarok Online上で味わえるようになる」と，Gravity社は発表している。Global Map Projectは，世界中を取り込んだ"ラグナロクランド"（RagnarokLand）を作るための，壮大な計画のようである。

　現在予定されているGlobal Mapは，日本の天津（Amatsu）と台湾のゴンリュン（Kunruin）の二つ。天津は古代日本をモチーフに作成される村とのことで，どうやら日本神話に登場する世界に似ているようだ。池と橋，桜が調和した美しい風景が見られるらしいので，期待していよう。また八百万の神のいる国だけあり，神話に絡んだクエストもたくさん用意されるとのこと。
　天津のマップ中には，城と，その城を取り囲んだ城壁，そして多くの家が存在していて，マップの中央付近には武器店もある。とくに目を惹くのが，雄大かつ荘厳な日本式の城で，ここでも多くの事件（クエスト）が発生することになるだろう。
　一方台湾のゴンリュンは，空中に浮かんだ都市だという。民衆に道教が深く浸透している台湾のマップだけに，神仙の登場する，神秘的で美しいマップになるようだ。

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