Kimの韓国最新PCゲーム事情＃149

「リネージュ II」が成人指定（18歳以上）を受け騒ぎに

Text by Kim Dong Wook特派員

　NC Soft社が満を持して送り出した「Lineage II」（リネージュ II）のPrelude（序章）だが，映像物等級委員会から成人指定（18歳以上）を受け，韓国のゲーム業界が騒然としている。
　映像物等級委員会とは，政府傘下の団体として，ゲームや映画などの映像物に関する利用者等級を選定する機関。オンラインゲームの場合は，アップデートするごとに新しい等級を申し込まなければならないなど，さまざまな規約が設けられていることでも有名だ。
　成人指定の判断が下された理由としては，「Lineage IIのPreludeは，キャラクターの煽情性(下着が見えるとか）が高い」，また「PK(Player Killing)されると，そのキャラクターのアイテムがDropになり，さらに経験値を損失する」ためとされている。

　NC Soft社側は，当初予定していた"15歳利用可"の指定ではなく，18歳以上の指定を受けることによって，PC房での利用者がかなり減少してしまうのではと肝を冷やしているようだ。ただある関係者によると，「10月1日の課金スタート以後，ゲームをプレイしている18歳以下のプレイヤー数を集計した結果，全体の利用者の2.9％にしかならない」と，大きな影響がないという見通しも出ているよう。どう転ぶかは分からないが，どちらにせよマイナスの要因であることに変わりはなさそうだ。
　とはいえ，メディアやプレイヤーの間からは，映像物等級委員会への批判も出始めており，一部には「NC Soft側が15歳指定を受けるためにゲームプレイを変更させたら，もう遊ばない」と騒ぐプレイヤーもいるなど，NC Soft側の今後の対応が注目されている。