「CALL OF DUTY 日本語版」発表会開催 - 2003/10/17 22:21


 メディアクエストは,本日10月17日,同社内で「CALL OF DUTY 日本語版」(以下,COD)の発表会を行った。
 といっても,同社からCODが発売されることはすでに報じられている(「こちら」のNews参照)。この発表会の一番の趣旨は,多くのメディアに実際にCODに触れさせ,その完成度の高さを知ってもらうことだと思われる(権利関係の問題で,β版などのプレイアブルなROMは,未だメディアに配られていない)。

 そんなわけで,用意された8台のPCには英語版βがインストールされており,しかも全ステージで遊べるというセーブデータ入り。ちなみに,CODで全ステージが遊べるプレイアブルなものが展示されるのは,なんと世界初とのことである。
 すぐにでもプレイしてみたいところだったが,まぁ何事にも順番というものがある。最初は,同社COOの須磨直樹氏による挨拶が行われた。須磨氏の挨拶は,基本的に会社(キッズステーション)に関する話だったので,省略。CODに引き続き,これからも話題作をどんどんローカライズしていくとのことだった。
 続いて,CODのプロデューサーを務める加藤謙吾氏による,デモンストレーションが行われた。
 加藤氏はまず,人気FPS「メダル オブ オナー アライド アサルト」(以下,MoHAA)の開発スタッフがCODの開発に携わっていることについて触れたあと,「CODは(MoHAAのように)一人のヒーローとなるのではなく,戦友達と一緒に戦うというのが,一番のウリです」と語った。
 以下,加藤氏の話から分かったことを挙げていこう。主人公の名前は,マーティン(若干設定が違うが,MoHAAのあの人だろう)。最初は二等兵から始まるようだ。エンジンが軽く,一度に200人くらい登場してもさほど重くならないとのことで,実際に加藤氏によるデモンストレーションで大勢の兵士が登場する場面を見せてもらったのだが,全員がそれぞれAIに基づいて行動しているのがよく分かった(実際には,わずかにスクリプトによる動きも含まれている)。

 また,気になるローカライズについての話も出た。日本語版発売時(2003年12月を予定)では,おそらく音声は英語,テキストメッセージは日本語という状態になるようだ(逆にいえば,発売後にパッチなどで変更があるかもしれない)。
 ……となると気になるのが,英語版パッチに関して。とくにFPSというジャンルでは,英語版最新パッチが日本語版に当たらないと,一緒にマルチプレイできないなど,いろいろと不都合がある。
 しかし加藤氏は,「できる限り,英語版パッチが日本語版にも当たるようにします」と発言。また同様に英語版MODに関しても,日本語版への導入に関して「まず問題ないだろう」(加藤氏)とのこと。どちらも"断言"でこそないが,とりあえずひと安心である。

 さて。加藤氏によるデモンストレーションのあと,CODのメディア対抗戦が行われたのだが,悔しいので,その模様は省略。
 そして,ようやくフリープレイタイムとなった。展示されていたPCのスペックは,Windows XP,Pentium4/2.8GHz,メモリ512MB。そしてビデオカードは,GeForce FX 5600のPCが4台,RADEON9800 PROが4台という構成だった。ちなみにCODの推奨スペックはPentium4/2.0GHz以上(PentiumIII/700MHz以上必須)なので,まったくストレスなくプレイできた。
 なお,CODはDirectX 9.0b以降必須なので,上記ほどではないにせよ,快適にプレイするにはある程度のマシン(とビデオカード)が必要となりそうだ。

 実際にプレイした感想は,まぁ,今更だが,想像以上に臨場感があるということ。いや,グラフィックスや音楽に関してだけの話ではない。味方達の動きについても,臨場感たっぷりなのだ。例えば,100人以上の兵士が戦場にいたとして,それぞれが敵の攻撃を避けつつ動くのは当たり前で,近くに負傷した兵士がいると(そして自分の体力が十分あれば)物陰まで引きずってあげたり,またぐずぐずしている味方兵を銃撃したりと,状況に合わせた行動をとっているのだ。
 近くで爆発が起こったときの衝撃なども凄まじく,このあたりはMoHAAを思わせる。しかし確実にクオリティアップしているといっていいだろう。

 ところで,先日「こちら」のNewsでもお伝えしように,メディアクエストにとっては久々のPCゲームの発表会ということもあり,かなりの気合の入れようがうかがえる内容だった。また,須磨氏の挨拶の中にも,本作のためにスタッフ全員が毎日夜遅くまで働いているという話があったが,実際,最近のメディアクエストは,何時に電話しても誰かがいるという状況だ。
 そこまで気合をこめてローカライズされている本作。「FPSだし英語版でもいいや〜」なんて言わずに,日本語版を待ってみてもいいんじゃないだろうか?(Iwahama)

→「CALL OF DUTY」(英語版)のデモ版は,「こちら」
→「CALL OF DUTY 日本語版」の当サイト内の記事一覧は,「こちら」

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※写真下段のScreenshotsは,すべて1600×1200ドットです。表示に時間がかかりますが,ご了承ください


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