スクウェア・エニックスが開発中の「JUNKMETAL」の情報も今回で4回めとなり，結構ゲームシステムが見えてきたのではないだろうか。いままでにないアクションとMMOの融合で，どのようなシステムになっているのか非常に興味を抱いていたが，単なるオンラインアクションゲームではないさまざまな要素が詰まったゲームになるようだ。
　ここまで情報が出てくると，「そろそろβテスト？」ということが気になってくるが，残念ながらこちらは未定。TGS2003では，年内を目指しているというコメントもあったので，そろそろ具体的なスケジュールが出てくるかもしれない。（Seal）


●フロンティアレベルシステム
　「JUNKMETAL」の世界には，"POF"と"無限大公社"の2企業と機械生命体グールの計3勢力があり，その対立構造をシステム化したものがフロンティアレベルシステム。アルター8は多数のゾーンに分かれていて，一つのゾーンごとの支配を争うというものだ。ゾーンには開拓と未開拓（完全なグール支配）の二つの状態があり，企業がゾーンに介入するには，開拓されている必要がある。ただし，開拓されているゾーンでもグール勢力がほかの2勢力よりも強くなっている場合は，グール勢力ゾーンとなり，グール支配率が90％を超えてしまうと，未開拓に戻ってしまう。
　ゾーンの勢力は，企業に属したプレイヤーが戦果（相手企業のプレイヤーやグールを倒す）を上げることによって変化する。無所属のプレイヤーが大きな戦果を上げた場合は，そのゾーンは中立（戦闘行動がなくなる）となり，無所属プレイヤーの情報収集システムによってアイテム発見率が高くなるというメリットがある。企業がゾーンを占有した場合は，そのゾーンでのミッションが発生するだけでなく，ショップでの売買も有利（無所属プレイヤーは，この恩恵を得られない）になる。
　また企業の支配率が100％となったゾーンは，条約に基づいて企業同士の戦闘行動が禁止される。この状態でもアイテム発見率は高くなるようだ。ただし，無所属のプレイヤーはこの条約に縛られないので，戦果を上げることで支配率を下げられる。

●ファクトリー
　個人または複数で街に工房を借りられ（レンタル料が必要），アイテムを生産することができる。工房の規模によって生産アイテムの質が決まり，工房の拡張も行える。ここで生産できるアイテムには，オリジナルパーツの作成や既存パーツの性能アップだけでなく，レアパーツのレプリカ作成（完全なレプリカは作成不可能で，少し性能が劣ったものになるようだ）というものもあるので，仲間内で専用の工房を所有しておくといろいろ便利な面があるかもしれない。また，これらのアイテムは，他のプレイヤーに販売できるので，生産キャラ（？）として有名になるのも面白いだろう。
　工房は，いわゆるギルドのような感じで，属しているプレイヤーだけにメッセージを送るファクトリーチャット機能もある。ファクトリー単位での生産能力を競うランキングも用意されるとのことだ。