本サイトではかなり珍しい携帯電話関連のNewsを一つ。
　数々の携帯電話用ゲームを開発している日本エンタープライズ（「最強ゲーム王国」などで有名）が，ezアプリで非同期MMORPG「エターナルダンジョン」を開発，11月6日から公開テスト（いわゆるオープンβテスト）に入るとの情報をキャッチした。携帯Newsは珍しいけれど，非同期ながらも"MMOPRG"ということでここに掲載。

　このezアプリ（BrewではなくてJava対応）のプチMMORPG「エターナルダンジョン」は，いわゆる「ローグタイプ」のRPG。コンシューマゲームで言うと，"風来のシレン"タイプというか。ゲームには小さな街があり（街といってもホントに小さい），そこから4か所のダンジョンに潜り，モンスターを倒してLvアップをして，より強いアイテムを探していくというお約束の仕様だ。ダンジョンは，入るたびにすべてが違うランダム生成タイプ。
　とはいえもちろんPCのMMORPGみたいに，プレイ中に周りにほかのプレイヤーが山のようにいて「こんにちは（^^）」とかのどかな風景が見られるわけではない。なんぼなんでも現状の携帯でそれは難しすぎる。

チャットのパケ代にも注意

　ではどこがどう"MMORPG"なのかというと，「チャットとバザー」にその秘密がある。
　前述の小さな街（ゲームのスタート地点でもあり，ダンジョンから帰る場所でもある）には「チャット部屋」があり，そこに入るとほかのプレイヤー達とリアルタイムでチャットができるというわけだ。情報交換などには最適？
　またバザーも（資料には"バザール"とあったけどここではより耳慣れていそうな"バザー"で表記）同様に街の中にある。そこに売りたいアイテムをセットすることで，そのバザー部屋に入った別のプレイヤーがそのアイテムを買えるようになるというわけだ。

ローグ＋Diablo＋Pet育成

　画面で一目瞭然だが，移動や画面の雰囲気は非常に"普通"の仕上がり。ただ装備品でキャラの見た目が変わっていくあたり，地味ながらも凝っている。
　戦闘も非常にオーソドックス。画面を見れば分かるが，馴染み深い（？）戦闘画面だろう。モンスターエンカウントはランダムで，倒すと経験値やお金，場合によってはアイテムが入手できる。
　……とここでもう一つこの作品の特徴だが，某ゲームのように，戦闘中に敵モンスターをカプセルでつかまえることができるのだ。"空カプセル"というアイテムでモンスターを捕まえて，捕まえたモンスターを戦闘に参加させてどんどん強くしていく，と。強くなったモンスターも売ることができるので，調教師のような商売も成り立つかも？
　また，現状聞いている"予定"だけ聞いても結構面白そう。"転職できる"とか"アイテムはジェネレートタイプ（Diabloタイプ）なので無限の種類"とかなんとかかんとか……。

au使いは，50KBを空けて11月6日を待て

　そんなわけで携帯コンテンツにしては珍しく長めに紹介してしまったわけだが，内容から考えてもPCゲーマーにも悪くないかな，と思って紹介してみた次第。11月6日から始まる公開テストの情報は，再び当サイトにて掲載する予定。テストプレイヤー数の制限はないので，Javaが動くau端末を持っている人は，気合入れて容量空けて待っておこう。
　ちなみに管理人の携帯もauなのでプレβ版をプレイさせてもらっている（正直なところ，現バージョンはA5301Tには重すぎるのだが……）。すごく凝った画面とかではないし，むしろ最近のド派手な携帯ゲームの中においては地味にさえ見えるのだが，結構面白いと思う。「モンスターの種類を増やしてほしい」とか「キャラクターの向きでグラフィック変えてほしい」とか要望はいろいろあるが，それを聞くことをも踏まえての公開テスト。ゲームとしてのポテンシャルは十分に高そうだ。au使いはぜひ試してみてほしい。なお容量は，現段階のもので51KB。テスト時には変わっていると思うが，参考までに。（Kazuhisa）