「コルムオンラインレポートin韓国」#0:Netclue社訪問&アメリタットパッチあれこれ - 2004/01/28 04:59


イベントに興じる……フリをして真剣な表情の各メディア。一番真剣そうだった某氏が一人でズンズン突き進んで進行を阻害してたのは内緒だ。ちなみに手前は,GMエウロス氏
 Netclue社の「コルムオンライン」(Corum Online)は,3000個のダンジョンを舞台に激しい戦闘が繰り広げられるMMORPG。韓国産MMORPGではポピュラーな見下ろし型の視点とクリック&アタックのアクションスタイルを採用しながらも,こだわりが感じられるアイテムの数々やキャラクター外観,途切れることのない戦闘などが魅力だ。開発は"N-Age"や"Dragon Raja","コルムシリーズ"(シングルRPG)を手がけた「eSOFNET」で,コルムオンラインでは,これまでの作品で得たノウハウや技術力の高さがうかがい知れる。

 韓国での旧正月が終わった1月26日から27日にかけて,韓国ソウルにあるNetclue社を訪ねる機会に恵まれた。これに参加できたのは,本誌を含めて4メディアのみという限られた条件だったが,取材を終えてみるとNetclueスタッフの本作にかける情熱や意気込みなどが十分に伝わってくるものだった。運営チーム,ローカライズチーム,開発チームの各インタビューと社長直撃インタビューは,追って順次掲載していく予定なのでお楽しみに!

 初日,慣れない朝に目をこすりながら飛行機に乗り込み,ややもすれば氷点下という寒空の中,Netclue社に着いた我々を待っていたのは,嬉しいミニイベントだった。その内容というのは,テストサーバーを使ってバトルダンジョン体験とボスモンスター討伐というもの。筆者のキャラクターはレベル47レンジャーで,やっとコルムオンライン本来の面白さが分かり始めかけたところなので,ボスモンスターの討伐は未体験だった。一方のバトルダンジョンは,ほかのギルドが攻略しているところに参加してみた経験があったので,適当に楽しもうと考えていた。しかし,我々と共にイベントに参加してくれたのは,普段はGMコールの対応などで忙しいGM達。さらに用意してあったキャラクターはすべてレベル150に設定してあり,スキルもステータスも非常に完成されたものだったのだ。これはもう,やるしか。参考までに,forGamerに割り振られたソーサレスがしていた装備を2枚だけ,写真で掲載しておこう。

最上段左2枚が,筆者が割り振られたソーサレスが身につけていたアイテム(の一部)。ごっつい性能だ。GM達もサービスなのか,ガーディアンを連続登場させたりモンスター山ほど引っ張ってきてみたり,画面はすっかり大混戦模様に


 各メディアは,ファイター,レンジャー,ソーサレス(筆者)を操って,GM3人が守備する"フドワード1"ダンジョンに攻め入った(攻撃側に参加してくれるGMも,もちろんいた)。ゲームメディアの特性(?)のあれこれと気になってしまう能力を如何なく発揮して,あちらこちらで道草を食いながらド派手な戦闘を繰り返しつつ最下層へと進攻。そして最終的にダンジョンを制圧してガーディアンを得ることに成功した。
 その後は,"シュエトス"ダンジョンへと移動し,最下層に出現するボスモンスター"デスストライカー"の討伐へと向かった。デスストライカーは,現在のコルムオンラインで,最強を誇るモンスターで,レベルは150とのこと。こちらのキャラクターもレベルは150になってはいるものの,うかつに飛び込んでしまうと簡単に倒されてしまうという"注意"を受けながら,バトルダンジョンよりは慎重に進んで行った。
 最下層に到着し,デスストライカーに攻撃をし始めると,強烈なアイスウォールが画面いっぱいに広がり,一気にHPが。そこで,少し後ろへと下がり,安全な位置からメテオを連発。ファイターやレンジャーと協力してデスストライカーのHPをじわじわと減らして,ついに倒すことができた。初めてのボスモンスター戦だったが,非常に楽しくプレイでき,これがコルムオンラインの本来の面白さなんだということが実感できた。このときの模様についても,ムービーに収録しておいたので,のちほどUpしよう。

ガーディアン数体を交えての混戦,混戦,また混戦。言ってしまえば単なる大乱戦なのだが,これがまた結構面白い


 このイベント後には,綿密に時間が刻まれた長い長いインタビュータイムが用意されていたのだが(その模様はのちほど),そのインタビューの合間に当サイトだけ,少しだけ"レア"な映像を見ることができた。それは,2月4日の大規模アップデートで実装される巨大ドラゴン"アメリタット",古代の塔に出現する新モンスター,そして溶岩ダンジョンの三つ(これらはすでに実装されている韓国サーバーで行われた)。どれもコルムプレイヤーならば1秒でも早く見たいものだろう(これは追ってムービーを掲載する予定)。もしかしたら初めてビデオに納められたアメリタットの映像かも?
 細かい部分はムービーを見てもらうとして,大まかに説明すると,アメリタットは太陽の塔と月の塔に出現し,6×6マスほどを占有するドラゴン型の巨大モンスター。踏みつけとアースクエイク,サンダーストームのような範囲攻撃魔法を使用してくるのだがその攻撃力は絶大で,レベル150のキャラクターでも文字通り"瞬殺"されてしまうほどだ。これを倒すには,EverQuestなどで行われるRaidクラスの人数と統率/洗練された戦術が必要となるのではないだろうか。一度見ただけで,その圧倒感と攻撃力に驚かされてしまうばかりのアメリタットだが,いつか倒す日を思って,さらにコルム熱が上がってしまった。
 新モンスターは,太陽の塔と月の塔のどちらにも出現し,巨大な斧と盾を持ち鎧で身を固めたモンスターやアイスウェーブや高レベルのファイアミサイルを使う魔法タイプのモンスターなど,特徴的なものばかり。どちらの塔も,ハンティングするだけでも最低レベル120程度が必要という高レベルダンジョンになる予定とのことだ。
 最後に溶岩ダンジョン。溶岩ダンジョンは地面の亀裂からマグマが噴き出す灼熱のダンジョンで,出現モンスターも火に関係するものばかり。コルムオンラインでは,エリアごとにダンジョンの種類がある程度決められているようなので,アップデートで追加される新エリア用として用意されたダンジョンなのかもしれない。

 また,少ししか聞くことが出来なかったが,2月以降にはゲーム内イベントや機能追加が多数用意されている。日時や詳細が決まっていないというレベルでの話ではあるが,アイテムドロップが2倍になるイベントやクエストのような機能の実装など,予定だけ見てもA4用紙にギッシリ。
 ともあれ,コルムオンラインのオープンβテストは始まったばかりで,これからどんどん進化していく途中。なにせまだ完成度は「20%」(社長談)だ。追って掲載するインタビューと併せて,本作の面白さをぜひ味わってみてほしい。(Seal)

左はNetclue社長のカン氏。氏はエルランドサーバーで「○○○○○」という名前で(さすがに名前は内緒)本気プレイ中。ファイターでLv70を優に超えている(1月26日現在)。ファイターを愛し,ソーサレスを愛さない(笑)社長のインタビューもぜひお楽しみに!

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