部下を管理しつつ任務をこなすSF箱庭ゲーム「スペース コロニー 日本語版」 | - 2004/01/30 20:41 |
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本作の時代設定は,西暦2153年。そのころの人類は,資源の渇枯した地球から離れ,宇宙へとその生活の場を変えていた。プレイヤーは惑星を開拓する"開拓屋"となり,部下(コロニスト)たちと共に,クライアントから与えられる任務(ミッション)――"荒廃した惑星を観光地として立て直す" "ワクチンを作成し疫病用に備える"など――を次々とこなしていく。 面白いのが,コロニストたちが「シムピープル」のように独自のAIに基づいて行動していること。一人一人には性格が設定されており,例えば"寂しがり屋"のコロニストは一人にすることで,"潔癖症"のコロニストは体が汚くなることで,不満が溜まってくる。また単純に,仲が悪い二人を一緒に仕事させていても,不満が溜まってくるようだ。 不満が溜まりすぎると,仕事を放り出して殴り合いの喧嘩を始めるなんてことも起こり,任務を制限時間内に達成することが難しくなる。作業を円滑に進めるためには,各コロニストごとの不満を把握し,解消してあげることが必要になってくるのである。 もう少し具体的に説明していこう。 ミッションのなかに,"特定の男女を親友にする"というものがある。これが,結構難しいのだ。例えば,男性が女性に対して"食事に誘う"というアクションを起こした場合,双方の,"友情"が一定値以上で,なおかつ双方が空腹状態ならば成功しそうなものだが,彼女が真面目な性格ならば,勤務時間内という理由で断られてしまう。 また,ある程度の時間が経過すると,急にエイリアンが大量に発生し,駆除処理に忙殺されてコロニストたちがまったく仕事ができない状態になってしまうミッションもある。 ……と書くと大変そうに感じるかもしれないが,チュートリアルから段階を踏んで遊んでいれば,誰でもすんなりとゲームの世界に入れるだろう。例え完全に煮詰まった場合でも,ヒント機能があるため,見落としがないかなどというチェックもできる親切な設計になっている。 難関をうまくクリアしたときの爽快感はかなりのものであり,この達成感がやみつきになる人もいるだろう。 なお日本語版というだけあり,メニューを初め,チュートリアル,ミッション説明などもすべて日本語化されている。さらに,ゲーム中でのキャラクター同士の(非常にユニークな)会話も日本語音声に吹き替えられているのが嬉しいところ。 本作の発売日は2004年内としか発表されていないが,β版のデキを見る限り,発売はそう遠い話ではないだろう。 ちなみに,当サイトの「こちら」には英語版のプレビュー記事を掲載しているので,気になる人はぜひチェックを。(Seirou) →「スペース コロニー日本語版」の記事一覧は,「こちら」 (C)2001 FIREFLY STUDIOS |