「信長の野望・天下創世 パワーアップキット」発表 - 2004/02/04 11:42


 コーエーは,同社の人気歴史ストラテジー「信長の野望・天下創世」の拡張パック,「信長の野望・天下創世 パワーアップキット」(以下,天下創世PK)を,2004年3月に発売すると発表した。価格は5800円,本体とセットになった「信長の野望・天下創世 with パワーアップキット」は,1万3800円の予定になっている。

 一刻も早く本稿を書き上げて記事を掲載したいので,本体ソフト天下創世についての説明は,省略。当サイト内の「こちら」にレビュー記事が,「こちら」には記事一覧があるので,それらを読んでいただきたい。

 さて,信長の野望シリーズにつきものの"パワーアップキット"だけに,おおむねどういう内容なのか想像がついている読者も多いと思うが,今回は,いろいろと目新しい機能も追加されている。
 "合戦" "内政" "その他"に分けて,順番に説明していこう。


■合戦:合戦エディタで,歴史上の戦いを再現せよ!

 戦場マップはもちろん,出場する武将やその部隊配置,さらには勝利条件まで自由に設定できる合戦エディタが搭載された。もちろん,シリーズ初の機能である。
 コーエーのリリースには,

これにより「桶狭間の戦い」や「姉川の戦い」などの有名な合戦の再現やゲームプレイ中は実現できない夢の合戦を設定してプレイすることが可能となります。

とある。天下創世の合戦システムで,これら戦国時代を代表する合戦を再現するとどのようになるのだろうか? 非常に興味深いシステムである。

 しかし,合戦をエディットできたとして,それをプレイする場がなければ,意味がない。このページに掲載したスタートメニューの画面に("合戦エディタで編集する"ではなく)「合戦エディタで遊ぶ」とあるため,おそらくゲーム本編とは関係なく,作成した合戦のみで遊ぶことも可能なのだろう。
 また天下創世PKには,有名な合戦を勝ち抜いていく,「合戦トライアルモード」が搭載されている。
 このトライアルをクリアすると,勝利条件に応じたランキング評価が行われる。合戦システムにも力が入れられていた天下創世ならではのモードといえるだろう。
 合戦エディタで作成した"合戦データ"は,オリジナルミッションとしてこのトライアルモードでも使用できるとのことだ。

 なお,作成した合戦データ,そして合戦トライアルデータは,プレイヤー同士で交換可能。オリジナルの戦場で,友人達とランキングを競うといった遊び方もできそうである。

天下創世PKの町並み。施設が増えたことで,臨場感も増した



■内政:施設追加&領地エディタでより町並みが美しく!

 内政にも,シリーズ初となるユニークな機能が追加されている。その名も「領地エディタ」といい,箱庭ゲームの要素をもっている天下創世の"領地"を,自由自在に編集できるというなんとも嬉しい機能だ。
 また,これまで自動で行われていた天守や城郭の改築,そして町並み施設の一つずつ建設が,コマンド化されている。これによってどのようにゲーム性が変わるのかも気になるところである。

 施設もずいぶんと追加されている。写真右が,"大八幡"。そしてこの下が,左から順に,"御坊" "大名屋敷" "庄屋" "水車" "土蔵" "鐘楼" "商会" "火の見櫓" "番所"。これらの施設ができると,領地にどのような効果があるのだろうか?




■その他:もちろん従来通りの"パワーアップ"も満載

 最後に,お馴染みの"パワーアップ"を列挙しておこう。
 「小牧・長久手の戦い」など,計3本のシナリオが追加され,またそれに伴い100人の武将,50以上の歴史イベントも追加されている
 さまざまなエディタ類は天下創世PKでも健在で,新家宝登録エディタ城エディタ武将エディタ姫エディタなどが使用可能だ。
 そしてもちろん,単純な「改善」も全面的に行われている。具体的には,操作性の向上AIの改善などが行われている模様。



 天下創世は,発売直後にこそ筆者もAIに対する不満を述べたが,その後の修正パッチ「こちら」でずいぶんと改善され,名作が並ぶ同シリーズのほかの作品と比べても,見劣りしないゲームとなっていた。
 そして今回の天下創世PKの発表である。正直,天下創世にはかなりのポテンシャルを感じていたので,これでひと皮むけて,真の名作になってくれるのではないか,という期待がある。こればっかりは発売されるまでは分からないが,なんにせよ,楽しみである。(Iwahama)

→本体ソフト「信長の野望・天下創世」の当サイト内の記事一覧は,「こちら」

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