"ゴチャキャラ"の愛称で親しまれ,RTSの先駆けとなった「ファーストクイーン」シリーズが帰ってくる! 本シリーズは,戦況を大局的に見渡せる"戦略マップ"とリアルタイムに指示を出して戦う"戦術シーン"で構成されており,マップ上で軍隊を進め,移動先に敵がいた場合は戦闘シーンとなって戦闘/探索が楽しめる,現在のRTSの先駆けともいえるタイトル。単に戦うだけではなくRPGとしての一面もあり,アイテムの発見,ユニットのクラスチェンジ,巨大なボスキャラとの戦闘といった要素もあった。さらにユニットごとに独自の思考ルーチンを搭載しており,各キャラクターが逃げる/戦う/休むを判断して戦ってくれる(個別操作も可能)点も多くのファンから支持された。
本シリーズはすでに「I」「II」がリバイバルされており,この
2004年7月16日には「III」と「IV」を同梱した「ファーストクイーンIII・IV 完全版」が7140円(税込)でリリースされる。
タイトルに"完全版"と付いているので,同社にオリジナル版との違いを聞いてみた。オリジナル版との違いについては下記の通りだ。
・高解像度に対応したので,マップが広く見渡せるようになった
・「III」も「IV」のシステムで動いている
・「IV」のキャラクターグラフィックスは,プレイステーション版のものを使用 ……ほかにも思考ルーチンに若干の変更があり,敵を認識する範囲が微妙に変更されているなどのマイナーチェンジがあるらしい。
エミュレータに載せて発売するわけではなく,少しでも遊びやすくしようという努力が感じられる点は好印象だ。ちなみにゲーム起動時のランチャーを見ると,そこには当時のパッケージのグラフィックスが使われているが,なんと「III」は天野喜孝氏,「IV」は末弥純氏が担当しており,非常に豪華な顔ぶれだ。ゲームはもちろんだが,両イラストレーターのファンも購入してみてはいかがろうか?(Murayama)