ゲームの歴史が辿れる「テレビゲームとデジタル科学展」 - 2004/07/07 20:06


エポックがATARIと提携して発売した世界初のカセット式ゲーム機「アタリ2600」
 読者の中にも「PONG」やエポックの「テレビテニス」などで遊んだことのある人は多いことと思う。上野の国立科学博物館7月17日(土)から10月11日(月)まで開かれる「テレビゲームとデジタル科学展」には,そうしたファミコン以前のテレビゲームの実機が展示される。

 「テレビゲームとデジタル科学展」は,ゲームの歴史と情報処理技術の発展の関係をテーマにした企画展だ。機械式計算機や,電子計算機の元祖で日本初上陸となる「ENIAC」の主要パーツなど,コンピュータのご先祖様から説き起こし,テレビゲームの発祥や「スペースインベーダー」を始めとする日本での展開,ゲームが社会に与える影響など,広汎なテーマを八つのゾーンに分けて展示する。
 また,バンダイの「デジタルモンスター」のキャラクターを案内役にして,展示内容をゲーム仕立てで説明する「ユビキタス・ゲーミング・プロジェクト」など,インタフェースデザインとネットワーク利用の未来を占う試みも公開される。

 そもそもテレビゲームは,科学者が研究成果を面白く見せるためにオシロスコープの画面上でテニスゲームをして見せたのが始まり……などという話は,日ごろ多くのゲームに接していてもあまり意識しないものだ。「こちら」の公式サイトで詳細を確認のうえ,先人達の事跡に触れてみるのも面白いかもしれない。(Guevarista)

会場 国立科学博物館
期間 7月17日(土)〜10月11日(月)
時間 9:00〜18:00(7月17日〜8月31日,9月1日〜10月11日の金・土・日曜日),9:00〜17:00(9月1日〜10月11日の火・水・木曜日)
入館料 一般・大学生:1300円(前売り・団体:1100円),小・中・高校生:600円(前売り・団体:400円)

日本初上陸となる真空管式の電子計算機ENIAC(左)と,PONGのプロトタイプ機(中央),バンダイが1970年代後半に発売したテレビゲーム機「TV-JACK1200」(右)。いずれも会場に展示される
(C)BANDAI 1977

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