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ネクソンが2019年度通期の決算説明会を実施。2020年度は本数を絞り込み,大規模タイトルの開発に取り組む
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印刷2020/02/14 13:53

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ネクソンが2019年度通期の決算説明会を実施。2020年度は本数を絞り込み,大規模タイトルの開発に取り組む

画像集#001のサムネイル/ネクソンが2019年度通期の決算説明会を実施。2020年度は本数を絞り込み,大規模タイトルの開発に取り組む
 ネクソンは2020年2月13日,決算説明会を東京都内で開催し,同社の2019年度第4四半期の業績および2020年度第1四半期の業績見通しを発表した。本稿では,ネクソン 代表取締役社長 オーウェン・マホニー氏によるプレゼンテーションの内容を中心に,その模様をお伝えしよう。

 マホニー氏は最初に,ネクソンが「深いゲーム体験」を提供する「オンラインゲーム」を得意とするパブリッシャであることに言及。さらに数年前からPCと同等の高性能なスマートフォンを数十億もの人々が持ち歩くようになり,潜在市場が約10倍に拡大したこと,そして深いオンラインゲーム体験の需要が高まっていることから,現在,同社にとって大きなチャンスが訪れていると語った。

 それを踏まえてネクソンの2019年第4四半期業績を見ると,売上収益は韓国事業の好調により同社業績予想を上回ったとのこと。主要タイトルの中でも「メイプルストーリー」と「EA SPORTS FIFA Online 4」がとくに好調で,またスマホ向け新作MMORPG「V4」iOS/Android)も好調なスタートを切り,業績を牽引したそうだ。結果,韓国事業の第4四半期業績は過去最高となったという。

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2019年度4四半期業績
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 また2019年度通期業績は,会計基準ベースの売上収益および営業利益だと為替レートによるマイナス影響により前期比で減少したが,当期利益は前期比で増加。一方,一定為替レートベースでは売上収益,営業利益,当期利益のすべてが前期比で増加した。

2019年度業績
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 タイトルごとに見ていくと,韓国における「メイプルストーリー」および「メイプルストーリーM」iOS/Android)は2018年度に記録した第4四半期および通期の過去最高の売上収益を更新したとのこと。加えて「メイプルストーリー」は6年連続,スマホ版の「メイプルストーリーM」は3年連続で2桁成長を記録したという。
 また「FIFA ONLINE 4」も第4四半期および通期の売上収益は前年同期比および前期比ともに大きく成長し,2017年における「FIFA ONLINE 3」の記録を上回る,過去最高の第4四半期および通期の売上収益を達成したという。

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 一方,中国における「アラド戦記」の2019年第4四半期の売上収益は,前年同期比で減少。プレイヤーの評価を得られなかった2019年6月のアップデート以降,2019年下半期を通じて低調に推移した結果,2019年通期の売上収益も減少したという。マホニー氏は,売上収益の改善には数四半期を要する見込みだと述べた。加えて,直近に行われた旧正月アップデートにも目立った改善が見られなかったため,このアップデートによる売上収益も好調だった2019年との比較で大きく減少する見込みである。
 次の主要アップデートは2020年3月に実施される予定で,レベルキャップ開放や三次覚醒などプレイヤーのリクエストに応える内容になっており,中国の先行指標となる韓国では評価が高いそうだ。

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 また「2Dアラド戦記モバイル」は,2019年12月に中国で2回めのクローズドβテストを実施し,良い結果を得られたという。同月後半に事前登録を開始したところ,現在までに事前登録者数が1600万人を記録し,マホニー氏は「『アラド戦記』の深いオンラインマルチプレイ体験を中国の人々に届けるのが非常に楽しみ。モバイル端末向けのサービスにより,潜在市場が格段に広がると予想している」とコメントしていた。

 さらに2019年11月に韓国で配信を開始した「V4」は,現在でもApp StoreとGoogle Playのランキングで5位以内をキープするなど良好であるという。

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 話題は,ネクソンの自社IPが世界的に有名なIPと並ぶ実績を誇ることにもおよんだ。まず「メイプルストーリー」は全世界に1億8000万人を超える登録ユーザーが存在し,中でも韓国の登録ユーザー数は人口の45%に該当するそうで,マホニー氏は「韓国文化の一部と言えるほど親しまれている」と表現した。またPC版とスマホ版を合わせた累計総売上高は,映画「アナと雪の女王」シリーズの累計興行収入に匹敵するという。PC版「メイプルストーリー」の累計登録ユーザー数は,「FINAL FANTASY」シリーズの累計出荷・ダウンロード販売数を超えているそうだ。

 「カートライダー」は,韓国では人口の半分以上,台湾では人口の45%以上がプレイした経験のあるゲームで,全世界の累計登録ユーザー数は3億8000万人を超えているという。マホニー氏はIPにとって累計ユーザー数は重要だとし,「新作や拡張版が出ると,そのIPのファンは注目する。うまく活用できればIPは強大な力を発揮する」と説明。続けて,2020年内に「カートライダー」の新作「KartRider: Drift」を,さまざまなプラットフォーム向けにリリースすることを改めて紹介した。

 さらに「アラド戦記」の全世界における累計登録ユーザー数は7億人を超えており,2019年における「フォートナイト」の全プラットフォーム合計の登録ユーザー数の2倍以上になるという。その累計総売上高は100億ドルを遥かに超える規模となっており,映画の「スターウォーズ」シリーズや「ハリー・ポッター」シリーズの累計興行収入を数十億ドル上回り,また「アベンジャーズ」シリーズと比較すると2倍以上になるそうだ。
 加えて「アラド戦記」は,これからスマートフォンなどモバイル端末向けにも展開していく。マホニー氏は潜在市場が最低でも10倍になることに改めて言及し,「今後,ますますの成長が見込める」と語った。

画像集#011のサムネイル/ネクソンが2019年度通期の決算説明会を実施。2020年度は本数を絞り込み,大規模タイトルの開発に取り組む

 2020年におけるネクソンの成長戦略は,4つの柱によって構成される。1つめの柱は「オンラインマルチプレイゲーム」で,本数を絞り込み大規模タイトルの開発に取り組むという。
 2つめの柱は,それらのタイトルのサービスをPC,コンシューマ機,スマートフォンなどさまざまなプラットフォームで展開すること。
 3つめの柱は,上記にもあるとおり,強力な自社IPを活用し,長期にわたって安定的な売上収益を生み出すことだ。
 そして最後の柱は「特別な価値のある新規IPへの投資」で,マホニー氏はEmbark Studiosの買収を例として挙げた。

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成長戦略に沿ってネクソンが2020年に展開する3つのタイトルも紹介された
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 プレゼンの最後には,マホニー氏がネクソンの自社IPが世界的なIPと並ぶ実績を誇っていることに再び言及し,「当社は10年以上にわたり主要タイトルを成長させられることを,繰り返し証明してきた」とコメント。またゲーム市場にGoogleやAmazonが参入することで,プラットフォームが増えるなど潜在市場が大幅に拡大しているため,ネクソンにとって絶好のチャンスが到来していることから「この機会を積極的に活かしていく。2020年に展開する3タイトルは,その始まり」と展望を語っていた。

2020年度第1四半期業績見通し
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