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CES会場の「Gaming Showcase」にあった「これはいい」ゲーマー向けチェア
実際,4Gamerの守備範囲から外れるものも少なくなかったのだが,そんななか,「日本でもイケるかも」的なものをいくつかピックアップし,CES番外編として紹介してみたい。
日本の住環境でこそ効果を発揮?
スピーカー内蔵の一人用“卵形”チェア
Gaming Showcaseエリアの中で,スペースをかなり使っていたのは,意外にもチェア(椅子)だ。ホームシアター的なものから,ドライブシム用のコクピット風なものまで,いろいろなチェアが展示されていた。
そんななか,筆者が一押ししたいのが「Sound Egg」である。
その形状は下に示した写真を見てほしいが,Sound Eggは,チェアの座部を卵の殻よろしく“外壁”が覆う製品。この外壁には,ちょうど耳の高さに3つのスピーカーシステムが埋め込まれており,さらにチェア部にも埋め込まれているという。このチェアに座ったうえで,可動式アームに取り付けられたディスプレイで,ゲームや映像ソフトを楽しもうというわけだ。
見た目は非常に奇妙だが,座らせてもらったところ,これがなかなかいい。内部に吸音材が貼られており,座ると外からの雑音がかなり小さくなるのだ。もちろん,中の音も外にはあまり出ないので,ゲームをプレイしていて隣家に迷惑を掛けることも少なくなるだろう。
さらに素晴らしいのがサラウンド効果。耳を囲む5スピーカーと椅子の部分に組み込まれたサブウーファにより,5.1chサラウンドを実現しているというが(標準システムでは2.1ch,5.1chはオプション),実際にライブ映像を見るデモを体感したところ,ボーカルの口のあたりから見事に声が出てくる印象があった。スピーカーシステムを耳の周りに並べただけで,これほど定位感のあるサラウンド効果を出すのは結構難しいと思われるだけに,完成度は高い印象だ。
Thrustmasterのフライトシミュレータ用
コントローラセットがよくできている
会場では,無名の中国メーカーなどが小さなブースを出しているのにまじって,日本のゲーマーにも馴染み深いThrustmasterブランドの製品が展示されている一角があった。
日本では,2011年1月25日に発売予定の「グランツーリスモ5」公式対応のステアリングコントローラ「T500 RS」が話題を集めている。会場では,当然のように,T500 RSを使った展示が行われていた。
しかし,実のところ2011 International CESにおける同ブランドの目玉製品は,フライトシミュレータ用のコントローラ「HOTAS WARTHOG」だった。
HOTAS WARTHOGはスロットルとスティックのセット。筆者はあまり戦闘機などに明るくないのだが,アメリカ空軍に所属する近接航空支援機「A-10C」を模したデザインになっているとのことで,それを抜きにしても,非常に丈夫そうで,細部までよくできていた。
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