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Google,Motorola Mobilityを買収
両社の取締役会では,全会一致で承認済み。買収は2011年末までか,2012年の早いうちに完了する見込みとなっている。
Googleは,今回の買収により,Androidのエコシステム(生態系。ここでは「関係するパートナー各社の収益構造」くらいの意)をより成長させ,モバイルコンピューティング市場における競争力を高められると述べている。
なおこの買収後も,Androidはオープンプラットフォーム,そして活発なオープンソースコミュニティであり続け,Motorola MobilityはAndroidの1ライセンシーとして,独立した経営を行っていくとのことだ。
GoogleのLarry Page(ラリー・ペイジ)CEOは,リリースに合わせて行った公式blogへのポストで,「Motorola Mobilityの買収は,AppleやMicrosoftなどからの非競争的な威圧からAndroidを守るための,特許ポートフォリオ強化につながる」とも述べ,今回の買収の背景に,特許紛争があったことを認めている。広義にAndroidプラットフォームを強化すべく,ハードウェアメーカーを買収した,というわけだ。
とはいえ,HTCやSamsung,LG Electronics,Sony Ericssonといった,Motorola Mobilityの競合は心中穏やかでないだろう。Page氏は同じblogポストで,「今後も多くのパートナーと協力していく」と述べ,配慮を見せてはいるが,果たしてこの買収がどういう意味を持つことになるのか,今後は,今まで以上に要注目である。
Googleによるニュースリリース(英語)
Larry Page氏によるGoogle公式blogへのポスト(英語)
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