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セキュリティ問題や不具合に対応した「GeForce 461.09 Driver」がリリース
Release 460世代のWHQL(Windows Hardware Quality Labs,ウィクル)通過版となるGeForce 461.09 Driverは,最新の脆弱性に対する対応や,比較的深刻な不具合の修正を行ったドライバだ。
本ドライバで対策が施されたセキュリティ問題は,「NVIDIA Security Bulletin 5142」(NVIDIAセキュリティ情報5142)で報告されているものだ。権限の昇格を可能にする深刻度が高い問題「CVE-2021-1051」への対応などが含まれているので,ユーザーはアップデートしておくべきだろう。
また,「GeForce GTX 1080 Ti」を搭載したPCがWindowsデスクトップでクラッシュするというわりと深刻な不具合への対応も含まれている。この問題に悩まされていたGeForce GTX 1080 Tiユーザーには朗報だろう。
なお,これまでのバージョンと同様に,GeForce 461.09 DriverのStandard版は,NVIDIA公式ダウンロードページの「ベータドライバ&過去のドライバ」から検索する必要がある。ドライバのアップデートが自己責任となる点は理解してもらったうえで,すぐにでも入手したい人は,以下に示したリンクかGeForce Experienceを利用してみよう。
→64bit版Windows 10用GeForce 461.09 Driver(630.87MB,DCH)
https://www.nvidia.co.jp/Download/driverResults.aspx/169123/jp
→64bit版Windows 10用GeForce 461.09 Driver(604.17MB,Standard)
https://www.nvidia.co.jp/download/driverResults.aspx/169087/jp
→ノートPC向けの64bit版Windows 10用GeForce 461.09 Driver(630.87MB,DCH)
https://www.nvidia.co.jp/Download/driverResults.aspx/169141/jp
→ノートPC向けの64bit版Windows 10用GeForce 461.09 Driver(604.17MB,Standard)
https://www.nvidia.co.jp/download/driverResults.aspx/169105/jp
→GeForce RTX 30/20シリーズ,およびGTX 16シリーズ向け64bit版Windows 7用GeForce 461.09 Driver(530.27MB)
https://www.nvidia.co.jp/Download/driverResults.aspx/169033/jp
→GeForce GTXシリーズ向け64bit版Windows 8.x・7用GeForce 461.09 Driver(530.27MB)
https://www.nvidia.co.jp/Download/driverResults.aspx/169015/jp
→ノートPC向けの64bit版Windows 8.x・7用GeForce 461.09 Driver(530.27MB)
https://www.nvidia.co.jp/Download/driverResults.aspx/169051/jp
→4Gamerの最新ドライバリンクページ
https://www.4gamer.net/games/999/G999902/FC20110422001/
##以下,NVIDIAによる公式紹介記事および英文リリースノートまとめ##(リンク先はPDF)
https://us.download.nvidia.com/Windows/461.09/461.09-win10-win8-win7-release-notes.pdf
●GeForce 461.09 Driverの対応製品
- デスクトップPC向けGeForce RTX 30シリーズ
- デスクトップPC向けGeForce RTX 20シリーズ
- デスクトップPC向けGeForce GTX 16シリーズ
- NVIDIA TITAN RTX
- NVIDIA TITAN V
- NVIDIA TITAN X,Zシリーズ
- デスクトップPC向けGeForce GTX 10シリーズ
- デスクトップPC向けGeForce GTX TITANシリーズ
- デスクトップPC向けGeForce GTX 900〜600シリーズ
- デスクトップPC向けGeForce GT 600シリーズ
- ノートPC向けGeForce RTX 20シリーズ(※Windows 10のみ)
- ノートPC向けGeForce GTX 16シリーズ
- ノートPC向けGeForce GTX 10シリーズ
- ノートPC向けGeForce 900M〜800Mシリーズ
- ノートPC向けGeForce MX 400シリーズ
- ノートPC向けGeForce MX 300シリーズ
- ノートPC向けGeForce MX 200〜110シリーズ
●GeForce 461.09 Driverが統合するソフトウェアモジュール
- GeForce 460.89 Driverから変更なし
●GeForce 461.09 Driverにおけるゲームへの最適化
- 記載なし
●GeForce 461.09 Driverの新要素
- NVIDIA Security Bulletin 5142に対応
●GeForce 461.09 Driverで解決した問題
- GeForce ExperienceのFPSカウンタを有効化すると,Windowsアプリの「メール」「カレンダー」にもFPSがオーバーレイ表示されてしまうことのあった問題
- 「GeForce GTX 750 Ti」を搭載するPCがブルースクリーンでクラッシュ(UNEXPECTED KERNEL MODE TRAP)することのあった問題
- GeForce GTX 1080 Tiを搭載するPCでデスクトップが点滅することのあった問題
- GeForce GTX 1080 Tiを搭載するPCで,ディスプレイが単色になり動作が停止することのあった問題
- LG製有機ELテレビなどHDR対応のディスプレイ接続時にHDRを有効化すると,正常な黒レベルでなくなることのあった問題
- ノートPC「Lenovo Y740」でスリープからの復帰時に表示が異常になることのあった問題
- 3台の4K対応ディスプレイを接続していると,スリープからの復帰時にブルースクリーンでクラッシュすることのあった問題
●GeForce 461.09 Driverにおける既知の不具合
- GeForce RTX 30シリーズで「X4: Foundations」のVulkanモードがクラッシュすることがある
- X4: Foundationsでゲーム中のHUDの表示が壊れることがある
- 「Batman Arkham Knight」で「turbulence smoke」を有効化するとゲームがクラッシュすることがある
- 「Detroit: Become Human」がランダムにクラッシュすることがある
- Steam VRタイトルで画面表示のカクつきや遅延が発生することがある
- AmpereおよびTuring世代のGPUを搭載するシステムで,高リフレッシュレートのG-SYNC対応ディスプレイを使用すると,アイドル時にGPUの消費電力が増加することがある
- YouTubeで動画再生中に下方向へスクロールすると,再生がカクつくことがある
- Pascal世代のGPUを搭載したノートPCに高リフレッシュレートのディスプレイを接続すると,ゲームのリフレッシュレートがランダムに60Hzまで低下することがある
- Vulkan API対応タイトルでG-SYNCを有効化しているとき,ゲーム中の設定でフルスクリーンモードからウインドウモードに切り替えると性能が低下することがある。G-SYNCを無効にすればこの問題は回避できる
- 「GeForce RTX 3070」でディスプレイをクローンモードで使用しているときに,ディスプレイの設定を2560×1440ドット,リフレッシュレート144Hzに設定すると,パフォーマンス状態が最大で固定されてしまうことがある(※GPUクロックが最大のままになるということと思われる)
- Turingアーキテクチャ以降のGPUに2560×144ドットのHDR対応ディスプレイを接続してWindows 10の「映画&テレビ」アプリで4K解像度の動画を再生すると,映像の両端が画面の外にはみ出してしまうことがある
- 関連タイトル:
GeForce Driver
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