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GeForce RTX 3060に対応する「GeForce 461.72 Driver」がリリース
Release 460世代のWHQL(Windows Hardware Quality Labs,ウィクル)通過版となるGeForce 461.72 Driverは,同日発売となったデスクトップPC向けのGPU「GeForce RTX 3060」に対応するドライバだ。
そのほかに,2月26日に配信が始まったスクエア・エニックスのSFアクションRPG「OUTRIDERS」体験版への対応も,GeForce 461.72 Driveのトピックのひとつである。ただ,性能向上は謳われていないので,NVIDIAが動作を確認したという理解でいいだろう。
また,「仁王2 Complete Edition」と「Mount & Blade II: Bannerlord」の2タイトルが,AIを用いた超解像技術「DLSS」(Deep Learning Super Sampling)に対応し,GeForce 461.72 Driverから利用できるようになったそうだ。DLSSを用いることで,高画質を保ったままレンダリング解像度を下げることが可能になるので,大幅な性能向上が得られるとNVIDIAはアピールしている。詳しくはNVIDIAの公式Webページを参照してほしい。
さらにGeForce 461.72 Driverでは,「Rainbow Six Siege」のTest Serverに実装されたNVIDIA独自の遅延低減技術「NVIDIA Reflex」(以下,Reflex)を利用できるようになったという。NVIDIAは,「Reflexによって最大25%の遅延低減が得られる」と謳っている。Rainbow Six SiegeにおけるReflex対応は,今のところテスト段階だが,近い将来に,全世界で利用可能になるそうである。
なお,本稿執筆時点では,NVIDIAのドライバダウンロードページでWindows 7 64bit版ドライバを検索すると,ひとつ前のバージョンであるGeForce 461.40 Driverが表示される。リリースノートの対応リストにはWindows 7/8.xの名前もあるので,おそらくNVIDIA側の設定ミスと思われる。Windows 7ユーザーは,しばらく様子を見たほうがいいかもしれない。
これまでのバージョンと同様に,GeForce 461.72 DriverのStandard版は,NVIDIA公式ダウンロードページの「ベータドライバ&過去のドライバ」から検索する必要がある。ドライバのアップデートが自己責任となる点は理解してもらったうえで,すぐにでも入手したい人は,以下に示したリンクかGeForce Experienceを利用してみよう。
→64bit版Windows 10用GeForce 461.72 Driver(628.98MB,DCH)
https://www.nvidia.co.jp/Download/driverResults.aspx/171001/jp
→64bit版Windows 10用GeForce 461.72 Driver(602.66MB,Standard)
https://www.nvidia.co.jp/download/driverResults.aspx/170983/jp
→ノートPC向けの64bit版Windows 10用GeForce 461.72 Driver(628.98MB,DCH)
https://www.nvidia.co.jp/Download/driverResults.aspx/171019/jp
→ノートPC向けの64bit版Windows 10用GeForce 461.72 Driver(606.42MB,Standard)
https://www.nvidia.co.jp/download/driverResults.aspx/170965/jp
→4Gamerの最新ドライバリンクページ
https://www.4gamer.net/games/999/G999902/FC20110422001/
●GeForce 461.72 Driverの対応製品
- デスクトップPC向けGeForce RTX 30シリーズ
- デスクトップPC向けGeForce RTX 20シリーズ
- デスクトップPC向けGeForce GTX 16シリーズ
- NVIDIA TITAN RTX
- NVIDIA TITAN V
- NVIDIA TITAN X,Zシリーズ
- デスクトップPC向けGeForce GTX 10シリーズ
- デスクトップPC向けGeForce GTX TITANシリーズ
- デスクトップPC向けGeForce GTX 900〜600シリーズ
- デスクトップPC向けGeForce GT 600シリーズ
- ノートPC向けGeForce RTX 30シリーズ(※Windows 10のみ)
- ノートPC向けGeForce RTX 20シリーズ(※Windows 10のみ)
- ノートPC向けGeForce GTX 16シリーズ
- ノートPC向けGeForce GTX 10シリーズ
- ノートPC向けGeForce 900M〜800Mシリーズ
- ノートPC向けGeForce MX 400シリーズ
- ノートPC向けGeForce MX 300シリーズ
- ノートPC向けGeForce MX 200〜110シリーズ
●GeForce 461.72 Driverが統合するソフトウェアモジュール(※比較対象はGeForce 461.40 Driver)
- GeForce Experience:3.21.0.36(←3.20.5.70)
- HD Audio Driver: 1.3.38.40
- PhysX System Software:9.19.0218
- Vulkan RT:記載なし
- nView:201.18
- CUDA:11.2
- NVIDIA Control Panel(DCH):8.1.960.0
- NVIDIA Control Panel(Standard):記載なし
●GeForce 461.72 Driverにおけるゲームへの最適化
- 記載なし
●GeForce 461.72 Driverの新要素
- デスクトップPC向けGeForce RTX 3060に対応
- 「OUTRIDERS」体験版に対応
- 「仁王2 Complete Edition」「Mount & Blade II: Bannerlord」のDLSSに対応
- 「Rainbow Six Siege」Test ServerのReflexに対応
- GeForce Experienceの最適化機能に25タイトルを追加
●GeForce 461.72 Driverで解決した問題
- 「Edge of Eternity」と「Hitman 2」で,G-SYNCを有効化したうえで「Hardware-accelerated GPU scheduling」も有効化すると,フレームレートが低下したり,カクつきが生じることのあった問題
- Vulkan API対応タイトルでG-SYNCを有効化しているときに,ゲーム中の設定でフルスクリーンモードからウインドウモードに切り替えると,描画性能が低下することのあった問題
- 「The Isle」において「NVIDIA FreeStyle」が利用できないことのあった問題
- 「マビノギ英雄伝」(VIndictus)において,GeForce Experienceを使った録画ができないことのあった問題
- Windows 10において「X4: Foundations」のVulkanモードが起動時にクラッシュすることのあった問題
- Windows起動時やスリープ,休止状態からの復帰時に「Wallpaper Engine」アプリがクラッシュすることのあった問題
- HDMI接続のディスプレイ使用時に,Blu-rayディスクコンテンツの再生がチラつくことのあった問題
- NVIDIAコントロールパネルの3D設定で垂直同期を「アプリケーション設定」にすると,いくつかのデスクトップアプリケーションでちらつきが発生することのあった問題
- Ampere世代のGPUで「Google Chrome」および「Microsoft Edge」使用時に,VIDEO TDRエラーがランダムに生じることのあった問題
- LG Electronics製有機ELテレビ「CX」シリーズが「G-SYNC Compatible」ディスプレイとして認識されないことのあった問題
- GeForce RTX 30シリーズで「NVIDIA Surround」を有効化すると,ディスプレイに「no signal」(※信号がありません)というメッセージが表示されることのあった問題
- いくつかのノートPCにおいて,NVIDIAコントロールパネル「システム情報」に表示される「最大GPU消費電力」の値が正しくないことのあった問題
●GeForce 461.72 Driverにおける既知の不具合
- PCの構成によっては(※具体例は不明)ウインドウのサイズ変更時にデスクトップアプリの動作が重くなったり,表示がちらついたりすることがある。この問題はレジストリの変更により回避できる。詳しくはリンク先を参照のこと。
- NVIDIA Advanced Optimus構成のノートPCで,「Rainbow Six Siege」起動時にゲームがクラッシュすることがある
- 「GeForce GTX 1660 SUPER」において,ディスプレイ上部にランダムな点滅が現れることがある
- 「World of Warcraft: Shadowlands」における特定の場所で,画面のランダムなちらつきが生じることがある
- 「Supreme Commander」「Supreme Commander 2」でフレームレートが低いことがある
- 「Batman Arkham Knight」で「turbulence smoke」を有効化すると,ゲームがクラッシュすることがある
- GPUモニタリングツールをバックグラウンドで実行した状態でSteam VRタイトルを起動すると,カクつきや遅延が生じることがある
- AmpereおよびTuring世代のGPUを搭載するシステムで,高リフレッシュレートのG-SYNC対応ディスプレイを使用すると,アイドル時にGPUの消費電力が増加することがある
- YouTubeで動画再生中に下方向へスクロールすると,再生がカクつくことがある
- Pascal世代のGPUを搭載したノートPCに高リフレッシュレートのディスプレイを接続すると,ゲームのリフレッシュレートがランダムに60Hzまで低下することがある
- 関連タイトル:
GeForce Driver
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