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  • 発表日:2003/10/23
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NVIDIA,豪華賞品が当たる「System Latency Challenge」を開催。遅延がどれだけエイムの正確さに影響するかを体験してみよう
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印刷2021/12/14 23:00

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NVIDIA,豪華賞品が当たる「System Latency Challenge」を開催。遅延がどれだけエイムの正確さに影響するかを体験してみよう

 2021年12月14日,NVIDIAは,「NVIDIA System Latency Challenge」(以下,System Latency Challenge)という誰でも参加可能な公開イベントを,本日23時から12月22日10:00までの日程で開催すると発表した。参加者には,「GeForce RTX 3080 Ti」搭載グラフィックスカードなど,豪華な賞品が当たるチャンスがあるという。

画像集#002のサムネイル/NVIDIA,豪華賞品が当たる「System Latency Challenge」を開催。遅延がどれだけエイムの正確さに影響するかを体験してみよう

 なぜ,NVIDIAがこのようなイベントを行うのか,その背景を簡単にまとめてみよう。


システム全体の遅延がエイムの鍵を握る


 PC(ゲーム機)が表示できるフレームレートが高いほど,eスポーツ系のゲームタイトルを有利にプレイできるとは,以前からよく言われている。その鍵を握る重要な要素がGPUの性能と,それを引き出すソフトウェア(※ドライバソフトおよびゲーム)だ。高性能なGPUであればあるほど,高いフレームレートでの表示が可能になるので,対戦プレイで有利になるという理屈である。

 しかし,システム全体の遅延を短縮するためには,高性能なGPUを導入するだけでなく,ゲーム側に遅延対策の仕組みを組み込むことも重要だ。たとえばNVIDIAは,「NVIDIA Reflex」(以下,Reflex)と称するシステム遅延低減技術を用意して,ゲーム開発者に提供している。「Reflex対応のソフトウェア開発キットをゲームに組み込むことで,システムの遅延を大幅に縮小できる」とNVIDIAはアピールしており,対応タイトルも徐々に増えつつある(関連リンク)。

 システム遅延の縮小が,ゲームにおいて実際に効果がどれくらいあるのかをNVIDIAは,いろいろと社内で調べているそうだ。次に示すグラフは,「PUBG: BATTLEGROUNDS」(以下,PUBG)と「Fortnite」におけるキル/デス(Kill/Death,K/D)レシオとフレームレートの関係を調べた結果だという。

※1回倒されるまでの間に,何人の敵を倒せるかを表した比率。数字が大きいほど優秀と言える

横軸がフレームレートで,縦軸がK/Dレシオ。たしかに相関関係があるように見える
画像集#003のサムネイル/NVIDIA,豪華賞品が当たる「System Latency Challenge」を開催。遅延がどれだけエイムの正確さに影響するかを体験してみよう

 グラフは見事な右肩上がりで,つまりフレームレートが高いほどK/Dレシオが向上するという結果だ。ここまではっきりとした相関が出るとは驚き……と言いたいところだが,単に「PUBGやFortniteで強いプレイヤーほど,高フレームレートを出せる高性能なPCを使っている」と考えるべきかもしれない。

 そこでNVIDIAは,フレームレートが高いほど何が有利になるのかを研究してみたのだそうだ。そして,その結果をまとめた論文「Latency of 30 ms Benefits First Person Targeting Tasks More Than Refresh Rate Above 60 Hz」(関連リンク)を,2019年に行われたコンピュータグラフィックス関連学会「SIGGRAPH Asia 2019」で発表したことがあるという。
 論文の詳細は省いてざっくり説明すると,「高フレームレートのメリットは,システム全体の遅延が小さいことであり,とくにエイム能力の向上に寄与する」のだそうだ。とくに差が顕著に出るのは,フリックショット――素早くエイムを決めて撃つ動作――における正確さだという。

高フレームレートの環境では,エイムの正確さが向上するというNVIDIAの研究結果を示したスライド
画像集#004のサムネイル/NVIDIA,豪華賞品が当たる「System Latency Challenge」を開催。遅延がどれだけエイムの正確さに影響するかを体験してみよう

 次のスライドは,システム全体の遅延とリフレッシュレートの異なる3パターンの環境で,フリックショットの正確さを比較した例だ。左から

  • リフレッシュレート60Hz+Reflexオフ(遅延50ms)
  • リフレッシュレート60Hz+Reflexオン(遅延25ms)
  • リフレッシュレート360Hz+Reflexオン(遅延12ms)

となっていて,ヘッドショットを決めた数は右に行くほど多い。ようするに,システム全体の遅延が小さいほどFPSは有利になるというわけだ

画像集#005のサムネイル/NVIDIA,豪華賞品が当たる「System Latency Challenge」を開催。遅延がどれだけエイムの正確さに影響するかを体験してみよう


豪華賞品が当たるイベントをオンラインで開催


 NVIDIA社内での研究成果を,より多くのゲーマーに体験してもらうため,ひいてはNVIDIA製GPUの拡販につなげるために同社が実施するのが,豪華賞品が当たるというSystem Latency Challengeというイベントである。なお,イベント概要はNVIDIA公式Webサイト(英語),またはGeForce公式日本語Twitterで公開となる。

 イベントは,Steamで入手できるエイムトレーニングツール「KovaaK's」を使う。

KovaaK's
画像集#006のサムネイル/NVIDIA,豪華賞品が当たる「System Latency Challenge」を開催。遅延がどれだけエイムの正確さに影響するかを体験してみよう


 KovaaK'sは,通常なら有料だが,イベント開催期間中(※12月14日23:00〜12月22日10:00まで)は,無料で入手できるとのこと。参加者は,イベント期間中に「KovaaK's 2.0」をSteamで入手したうえで,PCにインストールしてSystem Latency Challengeに参加する必要がある。

KovaaK's上で[Esc]キーを押して,メニューを表示した状態。中央にある[NVIDIA EXPERIMENTS](※赤枠内)というボタンをクリックすると,System Latency Challenge用のテストに切り替わる。参加にはメールドレスとパスワードの登録が必要だ
画像集#007のサムネイル/NVIDIA,豪華賞品が当たる「System Latency Challenge」を開催。遅延がどれだけエイムの正確さに影響するかを体験してみよう

 KovaaK'sの開発にはNVIDIAが協力しており,Reflexが組み込まれているそうだ。KovaaK's自体はどのGPUでも動作するが,理論的にはGeForceユーザーの方が有利になるはずである。

 プレイヤーが行うチャレンジは2種類。1つは,同時に現れる3つのターゲットを素早く撃破する「Latency Frenzy」。もう1つは,交互に現れる赤と青のターゲットを撃つ「Latency Flicking」だ。ちなみに,事前に行われた国内メディア向けの体験会では,4Gamer編集部のLatency Frenzyにおけるスコアが「220」程度だったのに対して,最高記録は「400」を超えていたそうだ。

Latency Frenzy。赤いターゲットに素早く照準を合わせて,撃破した数を競う
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Latency Flicking。赤を撃つと青,青を撃つと赤のターゲットが現れるので,これらを素早く撃つ
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 System Latency Challengeの上位200位以内に入った参加者には,抽選で以下に示す賞品が当たるとのこと。

  • グラフィックスカード「GeForce RTX 3080 Ti Founders Edition」(計9台)
  • MSI製ゲーマー向け液晶ディスプレイ「Oculux NXG253R」(計9台)
  • Logitech製マウス「PRO X SUPERLIGHT Wireless Gaming Mouse」(国内ではPRO X SUPERLIGHT ワイヤレス ゲーミングマウス,計9台)

 上位200位以内であれば順位は問わず,抽選の対象になるそうなので,意外にチャンスは多いかもしれない。当選者の発表は,北米時間2022年1月10日の予定だ。賞品の発送は2022年2月頃の予定である。

 エイムの腕前に自信のある人だけでなく,自分のPCにおける遅延がどの程度あるかを確認してみたい人も,無料の機会にチャレンジしてみるといいだろう。

NVIDIA公式WebサイトのSystem Latency Challengeページ


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