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「Overwatch 2」に対応した「GeForce 517.48 Driver」がリリース
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NVIDIAによると,Overwatch 2は,前作の「Overwatch」に引き続き,NVIDIA独自の低遅延技術「NVIDIA Reflex」に対応しているという。
さらに,NVIDIAが発表したばかりの「GeForce RTX 40」シリーズを使用すると「低遅延重視のゲーマーに人気がある2560×1440ドットの解像度で,360fps以上のフレームレートが得られる」と主張している。なお,Overwatch 2では,フレームレートの上限が600fpsに設定されているそうだ(※Overwatchは400fps)。
NVIDIAは,RTX 40シリーズのうち,どのモデルで360fps以上が得られるか明言していない。ただ,NVIDIAが公開したOverwatch 2のプレイ動画では,「GeForce RTX 4090」搭載PCで,ピーク時500fps以上,最小でも360fpsを超えるフレームレートを実現していることが分かる。
と,ここまで書くと,GeForce 517.48 DriverがGeForce RTX 40シリーズに対応しているように思えるだろうが,リリースノートやドライバソフトのダウンロードページを探しても,GeForce RTX 40シリーズに対応したという記述は見当たらない。公式ブログのドライバ紹介記事は,あくまでGeForce RTX 40シリーズのアピールであって,GeForce 517.48 Driverとは無関係と考えるべきだろう。
また,GeForce 517.48 Driveでは,「Microsoft Flight Simulator」の最新アプデーとである「SIM UPDATE X」において,超解像技術「DLSS 2.0」が利用可能になるという。
そのほかの話題として,ソニー製のゲーマー向けディスプレイ「INZONE M9」「INZONE M3」の2製品が,G-SYNC Compatible Displayの認定リストに追加となったことも挙げられよう。いずれも製品発表の段階で,G-SYNC Compatibleの認定を謳っていたのだが,NVIDIAのリストでもこれが確認できたわけだ。
なお,GeForce Driver本体とは直接の関係はないが,Windows 11の最新版である「2H22」で,ゲームをプレイするとフレームレートが低下するという現象が発生しており,話題となっていた。NVIDIAがGeForce 517.48 Driverとともに公開した「GeForce Experience 3.26」でこの問題が解消したそうだ。
詳しくはサポートフォーラムの該当ポストを参照してほしいのだが,Windows 11 2H22における性能低下は,FrameView SDKサービスに起因したもので,意図しないグラフィックスデバッガが呼び出されることが原因のようだ。
Windows 11 2H22アップデート後に,原因不明のフレーム落ちやラグに悩まされているGeForceユーザーは,GeForce 517.48 Driverへのアップデート時に忘れずにGeForce Experienceもアップデートしておこう。うまくいけば,不具合が解消するかもしれない。
いつものようにドライバのアップデートが自己責任となる点は理解してもらったうえで,すぐにでも入手したい人は,以下に示したリンクかGeForce Experienceを利用してほしい。
→Windows 11・64bit版Windows 10用GeForce 517.48 Driver(787.63MB)
https://www.nvidia.co.jp/Download/driverResults.aspx/193300/jp
→ノートPC向けのWindows 11・64bit版Windows 10用GeForce 517.48 Driver(787.63MB)
https://www.nvidia.co.jp/Download/driverResults.aspx/193318/jp
##以下,NVIDIAによる公式紹介記事および英文リリースノート(リンク先はPDF)まとめ##
●GeForce 517.48 Driverの対応製品
- デスクトップPC向けGeForce RTX 30シリーズ
- デスクトップPC向けGeForce RTX 20シリーズ
- デスクトップPC向けGeForce GTX 16シリーズ
- NVIDIA TITAN RTX
- NVIDIA TITAN V
- NVIDIA TITAN Xp
- NVIDIA TITAN Xシリーズ
- デスクトップPC向けGeForce GTX 10シリーズ
- デスクトップPC向けGeForce GTX TITAN X
- デスクトップPC向けGeForce GTX 900〜700シリーズ
- ノートPC向けGeForce RTX 30シリーズ
- ノートPC向けGeForce RTX 20シリーズ
- ノートPC向けGeForce GTX 16シリーズ
- ノートPC向けGeForce GTX 10シリーズ
- ノートPC向けGeForce 900M〜800Mシリーズ
- ノートPC向けGeForce MX 500シリーズ
- ノートPC向けGeForce MX 400シリーズ
- ノートPC向けGeForce MX 300シリーズ
- ノートPC向けGeForce MX 200〜110シリーズ
●GeForce 517.48 Driverが統合するソフト(※比較対象はGeForce 516.94 Driver)
- GeForce Experience:3.26.0.131(←3.25.1.27)
- HD Audio Driver:1.3.39.14
- PhysX System Software:9.21.0713
- Vulkan RT:記載なし
- NVIDIA RTX Desktop Manager:記載なし
- CUDA:11.7
- NVIDIA Control Panel(DCH):8.1.962.0
●GeForce 517.48 Driverにおけるゲームへの最適化
- 記載なし
●GeForce 517.48 Driverの新要素
- Overwatch 2に対応
- G-SYNC Compatible Displaysに4機種を追加。詳細は公式ページを参照のこと
- GeForce Experienceの最適化に16タイトルを追加
●GeForce 517.48 Driverで解決した問題
- Advanced Optimusに対応するLenovo製ノートPCで,単体GPUモードに設定していると,ディスプレイ輝度の設定が正しく適用できないことのあった問題
- Advanced Optimusに対応する特定構成のWindows 10ノートPCで,「NVIDIA製GPUのみ」の設定が再起動後に反映されないことのあった問題
- Adobe製ソフトウェア「Illustrator」によるレイトレーシングで,「ノイズ軽減」を使用すると画像がザラザラに見えることのあった問題
- Adobe製ソフトウェア「Photoshop」使用時に,DirectML.dllがランダムにクラッシュすることのあった問題
- NVLinkを有効にすると,レイトレーシングエンジン「Chaos Vantage」の起動に失敗することのあった問題
- Autodesk製3D CADソフトウェア「Fusion 360」において,可変リフレッシュレート対応ディスプレイを使用すると性能が低下することのあった問題
- Webブラウザで動画を再生中に,ごくまれにバグチェックコード0x116が発生することのあった問題
- 「Jurassic World Evolution 2」において,ゲーム中に影がちらつくことのあった問題
- Samsung Electronics製ディスプレイ「U28R55」と,ASUSTek Computer製ディスプレイ「VG249Q1A」において,ネイティブ解像度が使用できないことのあった問題
- Windows 11において,G-SYNCの設定をウィンドウおよびフルスクリーンモードに設定した状態で,UWPアプリケーションの垂直同期の設定を変更するとラグが生じることのあった問題
- ドイツ語版NVIDIAコントロールパネルにおいて,3D設定の単語が正しくなかった問題
- 論理コアが32基以上のCPUを搭載したPCで,Reallusion製独自の管理アプリ「Reallusion Hub」が起動時にクラッシュすることのあった問題
- Microsoft Flight SimulatorのDirectX 12モードを長時間プレイすると,テクスチャが破損することのあった問題
●GeForce 517.48 Driverにおける既知の不具合
- ディスプレイのネイティブではない解像度でゲームをプレイしているとき,ゲーム内でHDR設定を切り替えるとゲームが不安定になることがある
- 「NVIDIA Image Scaling」が有効の状態で,休止状態からの復帰後,またはファストブートでPCを起動後に「Microsoft Edge」で動画を再生すると,映像が緑色になることがある
- Windowsのディスプレイ設定にあるHDRを有効にした状態で,DirectX 12対応タイトルを「ShadowPlay」で録画すると,露出過多になることがある
- DSR/DLDSRを有効化していると,ディスプレイがスリープから復帰したときに画面が一時的にちらつくことがある
- GeForce RTX 30シリーズにおいて「Minecraft Java Edition」の描画性能が低いことがある
- ドライバアップデート後に「Forza Horizon 5」において虹色のゴミ(アーティファクト)が表示されることがある
- ウルトラワイドディスプレイを使用している環境で,DLSSを有効化し「Marvel Spider-Man Remastered」をプレイすると,カットシーンがぼやけることがある
- Dell製ノートPC「XPS 9560」(※XPS 15 9560?)においてデスクトップアプリ使用中にクラッシュし再起動することがある
- 関連タイトル:
GeForce Driver
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