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「Radeon Software Adrenalin 21.5.2」が「Days Gone」に対応
2021年5月2回目のリリースとなる本バージョンは,WHQL(Windows Hardware Quality Labs,ウィクル)未通過の「Optional」(随意選択)版で,最新タイトルや最新技術に対応するドライバだ。
Adrenalin 21.5.2が対応する新作タイトルは,5月18日に発売されたPC版の「Days Gone」である。同作は2年前にPlayStation 4向けにリリースされたサバイバルアクションゲームだが,そのPC版が発売され,それに対応したというわけだ。性能向上は謳われていないので,AMDが動作を確認したという理解でいいだろう。
Adrenalin 21.5.2におけるもうひとつの目玉は,「DirectX 12 Agility SDK」と「Shader Model 6.6」への対応だ。
DirectX 12 Agility SDKは,2021年4月にMicrosoftがリリースした新しいゲーム制作用ソフトウェア開発キットで,これまで「Windows
ゲームデベロッパはDirectX 12 Ultimateの機能を実装したタイトルを,これまでより幅広いゲーマーに届けることができるとMicrosoftは謳っている。
なお,MicrosoftはDirectX 12 Agility SDKと同時に,新しいシェーダーモデルとなる「HLSL
DirectX 12 Agility SDKやHLSL Shader Model 6.6を利用するには対応GPUと対応ドライバが必要で,NVIDIAが一足先に対応していたが,AMDもAdrenalin 21.5.2で両対応を果たしたわけである。ただ,ゲーマーにすぐに恩恵がある技術というわけではないので,その点は注意していただきたい。
そのほかには,既知の不具合がいくつか修正された。AMDは,ゲーマーに対してOptional版ドライバの導入を推奨しているので,対象のGPUやAPUを使っているのであれば,Adrenalin 21.5.2を導入してみるといいだろう。
→AMDのドライバダウンロードページ
https://www.amd.com/ja/support
→4Gamerの最新ドライバリンクページ
https://www.4gamer.net/games/999/G999902/FC20110422001/
いつもどおり,英文のリリースノートから,新機能を含めたポイントをまとめておこう。
●Adrenalin 21.5.2の対応GPU
- Radeon RX 6000シリーズ
- Radeon RX 5000シリーズ
- Radeon VII
- Radeon RX Vegaシリーズ
- Radeon RX 600・500・400シリーズ
- Radeon Pro Duo
- Radeon R9 Furyシリーズ
- Radeon R9 300・200シリーズ
- Radeon R7 300・200シリーズ
- Radeon R5 300・200シリーズ
- Radeon HD 8500以上のRadeon HD 8000シリーズ
- Radeon HD 7700以上のRadeon HD 7000シリーズ
- Radeon RX 5000Mシリーズ
- Radeon R9 M300・M200シリーズ
- Radeon R7 M400・M300・M200シリーズ
- Radeon R5 M300・M200シリーズ
- Radeon HD 8500M以上のRadeon HD 8000Mシリーズ
- Radeon HD 7700M以上のRadeon HD 7000Mシリーズ
●Adrenalin 21.5.2の対応APU
- Ryzen PRO 5000シリーズ
- Ryzen 4000Gシリーズ,Ryzen PRO 4000シリーズ
- Ryzen 3000シリーズ,Ryzen PRO 3000シリーズ
- Ryzen 2000シリーズ,Ryzen PRO 2000シリーズ
- Athlon PRO 200GEシリーズ
- A-Series APUs with Radeon Graphics
- Pro A-Series APUs with Radeon Graphics
- Ryzen Mobile Processors with Radeon Vega Graphics,
Athlon Mobile Pro ces sors with Radeon Vega Graphics - Ryzen PRO Mobile Processors with Radeon Vega Graphics,
Athlon PRO Mobile Proces sors with Radeon Vega Graphics - ノートPC向けFX-Series APUs with Radeon Graphics,
A-Series APUs with Radeon Graphics - ノートPC向けA-Series PRO APUs with Radeon Graphics
- Sempron Series APUs with Radeon R3 Graphics
- E2-3000シリーズ以降のE-Series APUs with Radeon R2 Graphics
- A4-5000番台のAMD A4-Series APU for Desktop
- A4-5000番台のAMD A4-Series APU for Laptop
- E2-3000シリーズ以降のE-Series APUs with Radeon R2 Graphics
●Adrenalin 21.5.2が統合するコンポーネント(※比較対象はAdrenalin 21.5.1)
- Display Driver Version:21.10.03.08-210511a-367492E
-Rad eon Soft ware (←21 .10 .03 .01 -210 430a -367 126E -Rad eon Soft ware) - Radeon Settings:2021.0511.0309.5687(←2021.0430.0946.17581)
- 2D Driver:8.1.1.1634
- Direct3D:9.14.10.01494
- OpenGL:29.20.11000.14831
- OpenCL:記載なし
- Audio Driver:10.0.1.18
- Vulkan Driver:2.0.179
- Vulkan API:1.2.170
●Adrenalin 21.5.2おける最適化
- 記載なし
●Adrenalin 21.5.2における新要素
- 「Days Gone」に対応
- 「DirectX 12 Agility SDK」「HLSL Shader Model 6.6」に対応
●Adrenalin 21.5.2で解決した問題
- AMD Chipset DriverとRadeon Softwareが同じディレクトリに保存されている場合,Radeon Softwareインストール時やアンインストール時に「工場出荷時にリセット」を使用すると,チップセットドライバも削除されてしまうことのあった問題
- Radeon RX 6000シリーズにおいて「Cyberpunk 2077」でレイトレーシングを有効にすると,影の表示が断続的に破綻することのあった問題
- Radeon RX 5000シリーズ以降の製品で,「AMD Link」でのエンコードに「HEVC」を用いると,ストリーミング最適化中に信号が断続的に失われることのあった問題
- Radeon Softwareの「Ryzen Masterのダウンロード」ボタンや「Ryzen Masterの起動」ボタンが断続的に消えたり,Ryzen Masterの起動や初期化に失敗することのあった問題
- Ryzen Mobile 4000/5000シリーズにおいてFPSロギングに失敗したり,誤ったログを記録することのあった問題
- Radeon Softwareの「録画およびストリーム」タブを試用している最中にディスプレイを接続すると,Radeon Softwareがクラッシュすることのあった問題
●Adrenalin 21.5.2における既知の問題
- Windows 7環境でAdrenalin 21.4.1または21.5.1からAdrenalin 21
.5.2にアップグレードするときに「工場出荷時にリセット」を有効にすると,Rad eon Soft wareが更新されないことがある。工場出荷時のリセットを実行したいWindows 7ユーザーは,「AMD Cleanup Utility」の利用を推奨する - Radeon VIIシリーズ製品では,「バイオハザード ヴィレッジ」の最初のミッションでハングアップしたり,VIDEO TDRエラーが発生することがある
- 一部のゲームやシステム構成で「Enhanced Sync」を有効にすると,画面が黒くなることがある。Enhanced Syncを無効にすれば,この問題を一時的に回避できる
- Radeon RX Vegaシリーズに解像度が大きく異なる2台のディスプレイを接続すると,表示のチラツキが発生することがある
- Radeon Softwareの「Performance Metric」やログ機能が,異常に高いメモリクロックを断続的に報告することがある
- FreeSyncを有効にした状態でゲーム終了時にプライマリディスプレイとセカンダリディスプレイの間でタスク切り換えを行ったあとで,Windowsデスクトップに戻る場合,断続的に(表示が?)ロックされ,性能が低下したり画面のカクつきが生じることがある。この問題はシステムを再起動すれば回避できる
- Radeon Softwareインストール時に「Ryzen Master」が検出されない場合がある。システムを再起動すれば検出される。
- モバイルシステムでブルースクリーンや黒いスクリーンが見られることがある。その場合,一時的にWindowsのEnhanced sign-in(強化されたサインイン)を無効にすれば回避できる
- 関連タイトル:
AMD Software
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