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「Radeon Software Adrenalin 21.6.2」がリリース。「DOOM Eternal」のアップデートに対応
2021年6月2回目のリリースとなる本バージョンは,WHQL(Windows
筆者が試したところ,Radeon RX 6000シリーズ以外のRadeon GPUでも,DOOM Eternal起動時にAdre
そのほかにも若干の不具合修正や,DOOM Eternal関連と思われるVulkan拡張への対応が行われている。
なお,Adrenalin 21.6番台はデスクトップ向け「Radeon R9 Fury」シリーズ以前のGPUや,「Radeon Vega Graphics」以前のGPUを統合したAPUのサポートが終了していることに注意してほしい(関連リンク)。
AMDは,ゲーマーに対してOptional版ドライバの導入を推奨しているので,対象のGPUやAPUを使っているのであれば,Adre
→AMDのドライバダウンロードページ
https://www.amd.com/ja/support
→4Gamerの最新ドライバリンクページ
https://www.4gamer.net/games/999/G999902/FC20110422001/
英文のリリースノートから,新機能を含めたポイントをまとめておこう。
●Adrenalin 21.6.2の対応GPU
- Radeon RX 6000シリーズ
- Radeon RX 5000シリーズ
- Radeon VII
- Radeon RX Vegaシリーズ
- Radeon RX 600・500・400シリーズ
- Radeon Pro Duo
- Radeon RX 6000Mシリーズ
- Radeon RX 5000Mシリーズ
- Radeon 600シリーズ(OEM向け)
●Adrenalin 21.6.2の対応APU
- Ryzen PRO 5000シリーズ
- Ryzen 4000Gシリーズ,Ryzen PRO 4000シリーズ
- Ryzen 3000シリーズ,Ryzen PRO 3000シリーズ
- Ryzen 2000シリーズ,Ryzen PRO 2000シリーズ
- Athlon PRO 200GEシリーズ
- Ryzen Mobile Processors with Radeon Vega Graphics,
Athlon Mobile Pro ces sors with Radeon Vega Graphics - Ryzen PRO Mobile Processors with Radeon Vega Graphics,
Athlon PRO Mobile Proces sors with Radeon Vega Graphics
●Adrenalin 21.6.2が統合するコンポーネント(※比較対象はAdrenalin 21.6.1)
- Display Driver Version:21.20.01.16-210628a-369070E
-Rad eon Soft ware (←21 .20 .01 .14 -210 17a1 -368 764E -Rad eon Soft ware) - Radeon Settings:2021.0628.1019.18588(←2021.0617.1956.35892)
- 2D Driver:8.1.1.1634
- Direct3D:9.14.10.01505
- OpenGL:29.20.11000.14739
- OpenCL:記載なし
- Audio Driver:10.0.1.20
- Vulkan Driver:2.0.188(←2.0.183)
- Vulkan API:1.2.178(←1.2.174)
●Adrenalin 21.6.2おける最適化
- 記載なし
●Adrenalin 21.6.1における新要素
- 「DOOM Eternal」のアップデートに対応
- 以下のVulkan拡張に対応
・VK_EXT_custom_border_color:VK_SAMPLER _ADD RESS _MODE _CLAMP _TO_ BORDERで使用する境界色のカスタマイズを可能にする拡張
・VK_KHR_shader_subgroup_uniform_control_flow:中間言語仕様「SPIR-V」のSPV_KHR _sub group _uni form _con trol _flowに対応する拡張
・VK_EXT_color_write_enable:パイプラインの状態に応じて出力カラーの選択的書き込みを有効にするか,無効にするかを制御する拡張。パイプラインの効率を向上させられる
●Adrenalin 21.6.2で解決した問題
- Radeon RX 6000シリーズなど一部のRadeon製品で「MechWarrior 5: Mercenaries」をDirectX 11モードでプレイすると,視覚的なゴミ(アーティファクト)が表示されることのあった問題
- Windows 7システムで「AMD Auto-Detect and Install Updates
utility」を使ってアップデートを行うと,「Error 184」が表示されることのあった問題 - Radeon RX 6000シリーズなど一部のRadeon製品で,「Adobe Sub
stan ce 3D Pain ter」使用時にフリーズすることのあった問題
●Adrenalin 21.6.2における既知の問題
- 一部のユーザーは「AMD User Experience Program」へ参加するとメモリ使用量が増加することがある。AMD User Experience Programからオプトアウトすれば,この問題を一時的に回避できる。オプトアウトする方法は関連リンクを参照のこと
- Radeon VIIシリーズ製品では,「バイオハザード ヴィレッジ」の最初のミッションで断続的にハングアップしたり,VIDEO TDRエラーが発生することがある
- 一部のゲームやシステム構成で「Enhanced Sync」を有効にすると,画面が黒くなることがある。Enhanced Syncを無効にすれば,この問題を一時的に回避できる
- Radeon RX Vegaシリーズに解像度/リフレッシュレートが大きく異なる2台のディスプレイを接続すると,チラツキが発生することがある
- Radeon RX 5000/6000シリーズにおいて「Oculus Link」のセットアップソフトウェア実行時に「Oculus service error」が発生し実行が妨げられることがある
- Radeon Softwareの「Performance Metric」やログ機能が,異常に高いメモリクロックを断続的に報告することがある
- Radeon Softwareインストール後に「Ryzen Master」が検出されない場合,再起動が必要になることがある
- ノートPCでブルースクリーンや黒いスクリーンがでることがある。その場合,一時的にWindows 10の「Enhanced sign-in」(強化されたサインイン)を無効にすれば回避できる
- Microsoft Store版とAMDサポート版の2つのRadeon Softwareがインストールされていると,ドライバーの不一致のエラーが出ることがある。その場合,Microsoft Store版のRadeon Softwareを使うことでエラーを回避できる
- 最新のRadeon Softwareにアップグレードすると,ブルースクリーンまたは黒いスクリーンが表示されることがある。この問題は「Windowsセキュリティ」→「デバイスセキュリティ」にある「コア分離」を一時的に無効化することで回避できる
- AMDは,一部のマザーボードで最新のRadeon Softwareにアップデート後に見られる「D3」エラーコード(※POSTのエラーコードのこと)を調査している
- Athlonシリーズを搭載するノートPCの一部で性能が予想より低いことがある
- AMD Linkを使ってインターネットを介して接続するとき,HEVCコーデックを使用すると断続的にフレームの破損が起こることがある。AVCコーデックを用いることで回避できる。
- 関連タイトル:
AMD Software
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