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「Radeon Software Adrenalin 21.12.1」がリリース。Halo Infiniteに最適化
本バージョンはWHQL(Windows Hardware Quality Labs,ウィクル)未通過の「Optional」(随意選択)版で,11月9日発売予定のHaloシリーズ最新作「Halo Infinite」への最適化を行ったドライバだ。
リリースノートによると,4K解像度のグラフィックス品質Ultra設定でHalo Infiniteをプレイした場合,1つ前のバージョンであるRadeon Software Adrenalin 21.11.3(以下,Adrenalin 21.11.3)に対して,Radeon RX 6900 XTで最大17%,Radeon RX 6800 XTで最大19%,Radeon RX 6700 XTで最大16%の性能向上が得られるという。同作をプレイする予定のRadeonユーザーは,Adrenalin 21.12.1を試す価値はありそうだ。
このほかにも,12月4日に発売となったマルチプレイヤーサバイバルアクション「ICARUS」や,「Fortnite」への対応が行われているという。Fortniteは新作ではないが,12月から始まった第3章シーズン1に合わせて対応を行ったのかもしれない。
AMDはゲーマーに対してOptional版ドライバの導入を推奨しているので,対象のGPUやAPUを使っているのであれば導入してみるといいだろう。
また,ゲームではないが,Radeon RX 6000シリーズにおいて,オープンソースの3D統合ソフトウェア「Blender 3.0」に対応したという。Adrenalin 21.12.1を導入することで,Blender 3.0の表示などが正常に行えることが期待できそうだ。
→AMDのドライバダウンロードページ
https://www.amd.com/ja/support
→4Gamerの最新ドライバリンクページ
https://www.4gamer.net/games/999/G999902/FC20110422001/
英文のリリースノートから,新機能を含めたポイントをまとめておこう。
●Adrenalin 21.12.1の対応GPU
- Radeon RX 6000シリーズ
- Radeon RX 5000シリーズ
- Radeon VII
- Radeon RX Vegaシリーズ
- Radeon RX 600・500・400シリーズ
- Radeon Pro Duo
- Radeon RX 6000Mシリーズ
- Radeon RX 5000Mシリーズ
- Radeon 600シリーズ(OEM向け)
●Adrenalin 21.12.1の対応APU
- Ryzen 5000Gシリーズ,Ryzen PRO 5000シリーズ
- Ryzen 4000Gシリーズ,Ryzen PRO 4000シリーズ
- Ryzen 3000シリーズ,Ryzen PRO 3000シリーズ
- Ryzen 2000シリーズ,Ryzen PRO 2000シリーズ
- Athlon PRO 200GEシリーズ
- Ryzen Mobile Processors with Radeon Vega Graphics
- Athlon Mobile Processors with Radeon Vega Graphics
- Ryzen PRO Mobile Processors with Radeon Vega Graphics
- Athlon PRO Mobile Processors with Radeon Vega Graphics
●Adrenalin 21.12.1が統合するコンポーネント(※比較対象はAdrenalin 21.11.3)
- Display Driver Version:21.40.11.03-211201a-374383E-RadeonSoftware(←21.30.37.01-211116a-373733E-RadeonSoftware)
- Radeon Settings:2021.1201.0115.2259(←2021.1116.1830.33299)
- 2D Driver:8.1.1.1634
- Direct3D:9.14.10.01515(←9.14.10.01510)
- OpenGL:29.20.11000.14802(←29.20.11000.14761)
- OpenCL:記載なし
- Audio Driver:10.0.1.23(←10.0.1.21)
- Vulkan Driver:2.0.204
- Vulkan API:1.2.196
●Adrenalin 21.12.1おける最適化
- 「Halo Infinite」への最適化
●Adrenalin 21.12.1における新要素
- 「ICARUS」「Fortnite」に対応
- Radeon RX 6000シリーズで「Blender 3.0」に対応
●Adrenalin 21.12.1で解決した問題
- 「Radeon VII」などAMD製グラフィックス製品の一部で,SteamVR Homeを実行中にクラッシュすることのあった問題
- 「Radeon RX 5500 XT」などAMD製グラフィックス製品の一部で,「Marvel's Guardians of the Galaxy」プレイ中にドライバのタイムアウトが生じることのあった問題
- 複数のディスプレイを拡張モードで接続して,「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS」のロビー内にいるときにメニューを介してセカンダリディスプレイでRadeon Softwareを開こうとすると,Radeon Softwareの応答がなくなることのあった問題
- Radeon RX 500シリーズなど一部のAMD製グラフィックス製品で,「Forza Horizon 5」をプレイすると,車のロゴやナンバーの描画が崩れることのあった問題
●Adrenalin 21.12.1における既知の問題
- 最新のRadeon Softwareにアップグレード後に以前のバージョンで保存したチューニングプロファイルをインポートすると,パワーチューニングの内容などが読み込まれないことがある
- 一部のゲームやPCで「Enhanced Sync」を有効にすると,画面が黒くなることがある。Enhanced Syncを無効にすれば,この問題を一時的に回避できる
- Radeon Softwareの「Performance Metric」やログ機能が,異常に高いメモリクロックを断続的に報告することがある
- 関連タイトル:
AMD Software
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