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AMD,「Radeon Software Adrenalin 22.1.1」でPC版「God of War」に最適化
本バージョンはWHQL(Windows Hardware Quality Labs,ウィクル)未通過の「Optional」(随意選択)版で,1月15日発売予定のアクションアドベンチャーゲーム「God of War」への最適化を行ったドライバだ。
AMDのリリースノートによると,4K解像度のグラフィックス品質「Ultra」設定でGod of Warをプレイした場合,前バージョンにあたる「Radeon Software Adrenalin 21.12.1」と比べて,「Radeon RX 6900 XT」や「Radeon RX 6800 XT」,「Radeon RX 6700 XT」といったGPUで,最大7%の性能向上が得られるという。
このほかにも,Adrenalin 22.1.1では,1月13日に発売予定のPC版「モンスターハンターライズ」への対応も行われているという。ただし,本作に対しては性能向上は謳われていないので,AMDが動作を確認したという理解でいいだろう。
また,既報のとおり,AMDは,2022年第1四半期にリリースするRadeon Softwareの次期バージョンにて,すべてのゲームで適用できる独自の超解像技術「Radeon Super Resolution」(RSR)や,ゲームノートPC向けの新機能を実装すると予告しているのだが(関連記事),今回はそれらしい項目が見当たらず,まだ実装されていなかった。新機能に注目しているゲーマーは,気長に待とう。
AMDはゲーマーに対してOptional版ドライバの導入を推奨しているので,対象のGPUやAPUを使っているのであれば導入してみるといいだろう。
→AMDのドライバダウンロードページ
https://www.amd.com/ja/support
→4Gamerの最新ドライバリンクページ
https://www.4gamer.net/games/999/G999902/FC20110422001/
英文のリリースノートから,新機能を含めたポイントをまとめておこう。
●Adrenalin 22.1.1の対応GPU
- Radeon RX 6000シリーズ
- Radeon RX 5000シリーズ
- Radeon VII
- Radeon RX Vegaシリーズ
- Radeon RX 600・500・400シリーズ
- Radeon Pro Duo
- Radeon RX 6000Mシリーズ
- Radeon RX 5000Mシリーズ
- Radeon 600シリーズ(OEM向け)
●Adrenalin 22.1.1の対応APU
- Ryzen 5000Gシリーズ,Ryzen PRO 5000シリーズ
- Ryzen 4000Gシリーズ,Ryzen PRO 4000シリーズ
- Ryzen 3000シリーズ,Ryzen PRO 3000シリーズ
- Ryzen 2000シリーズ,Ryzen PRO 2000シリーズ
- Athlon PRO 200GEシリーズ
- Ryzen Mobile Processors with Radeon Vega Graphics
- Athlon Mobile Processors with Radeon Vega Graphics
- Ryzen PRO Mobile Processors with Radeon Vega Graphics
- Athlon PRO Mobile Processors with Radeon Vega Graphics
●Adrenalin 22.1.1が統合するコンポーネント(※比較対象はAdrenalin 21.12.1)
- Display Driver Version:21.40.23.01-220107a-375539E
-Rad eon Soft ware (←21.40.11.03-211201a-374383E-RadeonSoftware) - Radeon Settings:2022.0107.1223.22290(←2021.1201.0115.2259)
- 2D Driver:8.1.1.1634
- Direct3D:9.14.10.01515
- OpenGL:29.20.11000.14802
- OpenCL:記載なし
- Audio Driver:10.0.1.23
- Vulkan Driver:2.0.204
- Vulkan API:1.2.196
●Adrenalin 22.1.1おける最適化
- 「God of War」への最適化
●Adrenalin 22.1.1における新要素
- 「モンスターハンターライズ」に対応
●Adrenalin 22.1.1で解決した問題
- 表示帯域が広く,垂直ブランク区間(※原文はvertical intervalsだが垂直ブランク区間のことと思われる)が異なる複数のディスプレイを接続すると,一部ユーザーの環境でアイドル時のメモリクロックが高くなることのあった問題
- 最新のRadeon Softwareにアップグレード後に以前のバージョンで保存したチューニングプロファイルをインポートすると,パワーチューニングの内容などが読み込まれないことのあった問題
- 「Halo Infinite」プレイ中にズームイン(※詳細未公開)を行うと,「Radeon RX 5600 XT」など一部のAMD製グラフィックス製品で,表示が破綻することのあった問題
- Radeon RX 6800 XTなど一部のAMD製グラフィックス製品で,「Radeon Boost」を有効にして「Fortnite」のDirectX 12モードをプレイすると,画面がちらつくことのあった問題
●Adrenalin 22.1.1における既知の問題
- 一部のゲームやPCで「Enhanced Sync」を有効にすると,画面が黒くなることがある。Enhanced Syncを無効にすれば,この問題を一時的に回避できる
- Radeon Softwareの「Performance Metric」やログ機能が,異常に高いメモリクロックを断続的に報告することがある
- Radeon RX 6800 XTなど一部のAMD製グラフィックス製品で,Radeon Boostを有効化して「Borderlands 3」のDirect X12モードをプレイすると,ロード時間が想定以上に長くなることがある
- 関連タイトル:
AMD Software
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