ゲームのプレイテストがより簡便に。Steamのパブリッシャ・デベロッパ向け新機能「Steam Playtest」登場

　デジタル配信サービス「Steam」を運営するValveは2020年4月22日，新機能「Steam Playtest」を実装したと発表した。

Steam Playtest機能が完全リリースされました

　2020年11月からβテストが続けられていた「Steam Playtest」は，パブリッシャおよびデベロッパ向けの開発・販売環境「Steamworks」のツール1つで，今回の実装により，すべてのゲーム開発者がSteam内でのプレイテストを無料で設定，実施できるようになったという。
　開発者は，これまでのようにSteamキーの準備や外部のメーリングリストを管理したりすることなく，プレイヤーを招待してゲームのテストを実施できるほか，アクセス可能なプレイヤー数やプレイヤーを追加するタイミング，さらにはテストの開始や終了時期などを「Steamworks」でコントロールできる。


β版にはなかった機能として，特定の国や地域のプレイヤーにアクセスを許可する機能が追加されており，大規模なテストを開始する前に各地域のサーバーでストレステストを行うといったことが可能になった。「Steam Playtest」を使ったタイトルは，Steamのストアページで登録募集が行え，登録者はキー不要でテストに参加できる。さらに，個別のコミュニティハブが用意されるため，例えばイベントの通知や，更新のお知らせといった目的で便利に使えるという。

　こうしたテスト実施の簡便化は，とくに予算の少ないインディーズゲーム開発者にとって恩恵となるはずで，さらに多くのタイトルが登場することが期待できる。エンドユーザーに直接関係のある機能ではないが，気になる人はSteamの告知ページをチェックしてほしい。