連載
インディーズゲームの小部屋:Room#691「Boomerang X」
朝起きたら,エアコンから水が滴り落ちていてびっくり仰天した筆者がお届けする「インディーズゲームの小部屋」の第691回は,DANG!が開発した「Boomerang X」を紹介する。本作は,持ち主に不思議な力を与えるブーメランで魔物の群れと戦うアクションシューティングだ。慌ててカバーを外したら,埃だらけで二度びっくり。半日かけて大掃除しました……。
ストーリーは,嵐の中でとある島に漂着した主人公が,そこで見つけた不思議なブーメランを使って,島に巣食う魔物と戦うというもの。どうやら,この島にはかつてカマキリ人が暮らしていたが,魔物に滅ぼされてしまったらしい。主人公が手に入れたブーメランは,そのカマキリ人が使っていた武器というわけだ。
本作は一人称視点のアクションシューティングで,メインの攻撃手段はもちろんブーメランだ。見た目は十字手裏剣のようだが,放り投げると敵を貫通しながら飛んでいき,しばらくすると手元に戻ってくる。そのあいだは攻撃手段を失ってしまうが,空中にあるブーメランを即座に呼び戻すことも可能。戻ってくる途中のブーメランにも攻撃判定があるので,うまく使えば行きと帰りで複数の敵をいっぺんに仕留められる。
ブーメランは床や壁に当たると反射して飛び回り,攻撃ボタン長押しで力をチャージして投げることで飛距離が延長される。また,ゲームを進めるとブーメランを使った特殊な攻撃が1つずつアンロックされ,広範囲の敵を一瞬でまとめて葬る技などが使えるようになる。そして,何と言っても特徴的なのが,ブーメランを利用した瞬間移動だ。
ブーメランを投げたあと,もう一度攻撃ボタンを押すと,ブーメランを呼び戻すのではなく,なんと自分自身をブーメランの元に引き寄せることもできる。この技を使って,敵の攻撃を素早く回避し,空中を自在に飛び回りながら戦うのが本作最大の特徴。ブーメランのチャージ中に時間の流れを遅くする技もあり,これらを組み合わせることで,緩急自在のハイスピードバトルを堪能できる。
基本的なゲームプレイは,高低差のある足場や障害物が設置されたステージで,次々に現れるウェーブ(敵の群れ)を撃退するというもの。先のステージに進むほど,敵の攻撃が激しさを増し,複数の弱点を破壊しないと倒せない大型の敵も出現する。ブーメランを使った独特のアクションは本作ならではのもので,かなり新鮮。一度はプレイしてみる価値ありと断言できる。
Steamでは,そんな本作のデモ版が公開されているほか,製品版が2050円で発売中。また,ニンテンドーeショップでNintendo Switch版も配信されているので,興味を持った人はぜひどうぞ。
■「Boomerang X」公式サイト
https://boomerang-x.com/- 関連タイトル:
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