4Gamerの1週間を振り返る「Weekly 4Gamer」，2021年8月29日〜9月4日

　東京2020パラリンピック競技大会が後半に入り，夏休みでおなじみの8月が終わったり，9月が始まったりした2021年8月29日〜9月4日，4Gamerに掲載された記事は688本でした。むははー。ところでなんだか急に涼しくなりませんでした？

「MELTY BLOOD: TYPE LUMINA」に新キャラクター“ノエル”が参戦。黒鍵と斧槍を操る，もう一人の代行者

　先週は9月2日と3日，インディーズゲームの祭典「BitSummit THE 8th BIT」が京都市勧業館・みやこめっせと，Steamの特設サイト上で開催されました。オフラインとオンラインのハイブリッド形式ということですね。
　国内外のデベロッパやゲームファンが集い，盛り上がりを見せているBitSummitですが，昨年は新型コロナウイルス感染症の影響を受けて，オンラインイベント「BitSummit Gaiden」として開催されていました。今年は両日ともにビジネスデーとして，会場に一般参加者を入れない形になりましたが，2年ぶりにオフライン開催の実施となりました。
　4Gamerでは現地と編集部と自宅からハイブリッド取材（？）を行っていますので，ぜひ下のほうで紹介している記事を読んでもらえればと。

Switch版「イースIX -Monstrum NOX-」，人形（CV：鈴木愛奈）のキャラクタートレイラーが公開

　おっと，危うく忘れるところでした。4Gamerの名物企画「2021年 夏の特大プレゼント」もやってまっせ。あのゲーム機やあのゲーマー向けチェア，あのゲームソフト，あのグッズといった豪華賞品を計552人の読者に贈ろうっていう，ひじょうにうらやましい企画であります（筆者は関係者なので応募できません）。応募の締切は9月13日21：00。まだ余裕で間に合っちゃいますよ。張り切って応募しましょう。
　その代わりと言ってはなんですが，Weekly 4Gamerのプレゼントコーナーはお休みです。先週も先々週もそうだったのでご存じであろうと思いますが，大事なことなので何度でも書かせてください。

　といったところで，今回も4Gamerと世界のゲーム業界の1週間をランキングトップ10と注目記事で振り返っていきますよ。
　ところで，今週のWeekly 4Gamerを書いているのは，これまたご存じの松本隆一ではありません。「それが何か？」という人はそのままどうぞ。「そうだったのか！　だから史上初の電池なしで電動走行するプラレールについて触れないのか」という人は考えすぎです。気を落ち着かせてから続きを読みましょう。

※以下，PlayStationはPS，ニンテンドー3DSは3DS，スマートフォンはスマホと略記します。

先週のランキング

【先週のランキング詳細】

【第1位】 「モンスターハンターライズ」の新イベントクエスト“砂漠に咲く白糸の花”が配信開始。手強い“ヤツカダキ”が登場	【第2位】 MSXの立役者・西 和彦氏が“次世代MSX”に「もうすぐ」とコメント。自身で“狂気の沙汰”と呼ぶプラットフォームとは
【第3位】 「転生したらスライムだった件 魔王と竜の建国譚」の事前登録が受け付け開始。OPアニメやテレビCM，2人のオリジナルキャラなども公開に	【第4位】 「スーパーロボット大戦30」インタビュー。30周年を迎えたスパロボのこれまでとこれからをこれからを聞いた
【第5位】 PS5の抽選販売をソニーストアが実施。応募期間は9月1日11：00〜9月3日11：00，本体はマイナーチェンジモデルに	【第6位】 ［CEDEC 2021］フランス人開発者が，日本のゲーム業界の常識を斬る。「日本で世界規模の競争力のあるゲーム開発は可能なのか？」聴講レポート
【第7位】 「原神」のVer2.1アップデート「韶光撫月の浮世」が9月1日に実装。雷電将軍のイベント祈願も実施	【第8位】 「くにおくんの三国志だよ全員集合！」が発表。「熱血硬派くにおくん」最新作は，くにお達が三国志の武将に？
【第9位】 30周年「メタルマックス」＆「サーガ」歴代作品総まとめ。シリーズの軌跡をメインスタッフの証言とともに振り返る！	【第10位】 日本語版「ポート ロイヤル4」プレイレポート。交易から海戦，街の発展まで，大航海時代のロマンてんこ盛りなシミュレーション

「プロジェクトセカイ アニバーサリーフェスタ 2021」の詳細が発表。特設サイトがオープン＆チケット情報も公開に

　先週のランキングトップ10の第1位は，カプコンのハンティングアクション「モンスターハンターライズ」のイベントクエスト「砂漠に咲く白糸の花」の配信が始まったよ，という記事でした。いやー，根強い人気です。
　「砂漠に咲く白糸の花」の目的は，通常より手強いヤツカダキ1匹の狩猟。クエストをクリアすれば，スタンプ「環境生物セット」が手に入るとのことです。ヤツカダキと言えば，糸を使ってハンターの動きを封じてくるので，ひじょうに厄介なモンスターなんですが，さらに強い個体ってことですよね……。

「M:tG」拡張パック「イニストラード：真夜中の狩り」から2枚を先行公開。火力とリソース供給を一手に引き受ける赤のアーティファクトが登場

　第2位は，西 和彦氏がTwitter上の“次世代MSX”に関する話題について，ひじょうに興味深いコメントをしたというニュースでした。西氏は1977年にアスキー出版を設立し，「月刊アスキー」を創刊。その後，Microsoftの副社長に就任し，NECのPC-8801や日立製作所のベーシックマスターレベル3の企画，設計に参画。1983年にはMSX規格の考案に携わり，黎明期の国内IT業界およびゲーム業界に多大な影響を与えた人物です。
　さて，西氏が計画している“次世代MSX”は東京大学で開発されていて，氏のサイトでは「CPUはZ80、R800、64bitのARMにした」「それに加えて32bitのARMと32bitのx86と16bitのx86と8bitのR800を載せることにした。一種のVMである」「CとPythonとLISPが使える様になる」といった気になる情報が公表されています。また，ハードウェアの市場における位置付けとしては「Raspberry Piと共存しながら存在を主張」するものとのこと。すでに実機が動き始めているそうなので，続報は本当に“もうすぐ”かもしれません。

　そして，今年で生誕35周年を迎えた「熱血硬派くにおくん」シリーズの最新作が発表されたという記事が第8位にランクインしています。その名も「くにおくんの三国志だよ全員集合！」です。おいっす！
　本作は「熱血硬派くにおくん 35周年記念プロジェクト」として展開されるタイトルの1つであるとのこと。舞台は「三国志」の世界になるようですが，そのほかの詳細は不明。ドッジボールはするんでしょうか。ひとまずティザートレイラーを眺めつつ，あれこれ予想しておきましょう。

「デモンゲイズ エクストラ」プレイレポート。快適設計にこだわったダンジョンRPGのリメイクの出来栄えは？

　こちらもアニバーサリー。1991年にファミリーコンピュータ用RPGとして産声をあげた「メタルマックス」，そのシリーズ30周年を記念した特別企画が第9位に入りました。
　こちらの企画では，「メタルマックス」＆「メタルサーガ」シリーズの全タイトルを紹介するとともに，それぞれのクリエイターからコメントを寄せてもらっています。また，先日リリースされたばかりのスピンオフ作品「METAL DOGS」や，今後の発売が予定されている「メタルマックス ワイルドウエスト」（PS4 / Switch），「メタルサーガ 〜叛逆ノ狼火〜」もピックアップしているので，30年の歴史をあらためて振り返るだけでなく，これからの「メタルマックス」を知るうえでも，ぜひ目を通してほしいです。頼みますよ。

先週の注目記事

■原作「ピーナッツ」の世界観と“シュルツタッチ”再現へのこだわりを聞く「SNOOPY Mogu-Mogu Restaurant」開発者インタビュー
　ソニー・ミュージックソリューションズが提供中のスマホ向けパズルゲーム「SNOOPY Mogu-Mogu Restaurant」（読み：スヌーピーもぐもぐレストラン。iOS / Android）について，開発メンバーに本作の魅力やこだわり，今後の展望などを聞いてきました。
　スヌーピーと言えば，原作「ピーナッツ」に登場するキャラクターですが，その誕生はなんと1950年。おー，昨年が70周年だったんですね。主人公はチャーリー・ブラウンという男の子で，彼が飼っているビーグル犬こそがスヌーピー。つまり，主人公じゃなかったんだ……って有名な話でしたか。インタビューでは原作者であるチャールズ・モンロー・シュルツ氏のタッチや，原作の魅力をいかにして再現しているかといったところも語ってもらいました。



■「リネージュ2M」にワールド単位で参加可能なコンテンツが次々と実装。新領地「アデン」の話も聞けたプロデューサーインタビューを掲載
　NCSOFTの“次世代オープンワールドRPG”「リネージュ2M」（iOS / Android / PC）は，もうすぐリリースから半年を迎えます。8月18日に大型アップデート「クロニクルII.ベオラの遺跡」が実施されましたが，9月15日にも大型アップデート「クロニクルIII.豊穣の時代」の予定があり，新たな領地「アデン」が追加されるとのこと。そんな新領地について，日本プロデューサーを務める柴田優輝氏に話を聞いています。プレイヤーは要チェックや。



■「ファークライ6」インプレッション。ワニやダックスフントを相棒にして戦う，「何でもアリ」なオープンワールドFPSを一足早く体験
　ユービーアイソフトから10月7日に発売される「ファークライ6」（PC / PS5 / Xbox Series X / PS4 / Xbox One）を一足早く遊ぶことができました。最新作の舞台は，カリブ海の宝石と謳われたヤーラ。しかし，島にかつての姿はなく，住民は独裁者アントン・カスティロの圧政に苦しめられているのだとか。今度のヴィランも，かなりクセが強そうです。
　主人公たちの活動の拠点となるゲリラ軍のキャンプ地や島内の探索，ジャンクパーツからクラフトできるリゾルバー武器，そして仲間となるカワイイ動物たちなど，序盤の様子を伝えています。



■東京ゲームショウ2021 オンラインの公式サイトが更新。出展社や出展タイトル，配信番組タイムスケジュール，無料体験版などの情報が公開
　9月30日から10月3日にかけて開催が予定されている「東京ゲームショウ2021 オンライン」の公式サイトが更新されました。今年も昨年と同様，一般公開を行わず，オンライン施策が中心になります。開幕まで，もう1か月ないんですって。


　公式サイトでは出展社や出展タイトル，配信番組のタイムスケジュール，無料体験版，オンラインコンサートなどの情報が公開されています。時を同じくしてメーカー各社の特設サイトがオープンしていたり，イベントや配信番組の情報が発表されていたりしているので，以下のリンクからチェックしておきましょう。

4Gamer 東京ゲームショウ2021 オンライン 記事一覧

■インディーズゲームの祭典「BitSummit THE 8th BIT」がオンラインとオフラインで同時開催。京都・みやこめっせ会場の模様をお届け
　上のほうでも書きましたが，9月2日と3日にインディーズゲームの祭典「BitSummit THE 8th BIT」が行われました。今年は京都市勧業館・みやこめっせと，Steamの特設サイト上で開催されたわけですが，こちらの記事では一般入場者を入れない形になったオフライン会場の様子をお伝えしています。大勢のゲームファンで賑わう姿を知っている者としては，どうしても寂しさがありますが，かつてのようなイベント形式が帰ってくる日を待ちたいと思います。


　今回のBitSummitでもプラチナゲームズの「ソルクレスタ」（PC / PS4 / Nintendo Switch）や，インティ・クリエイツの「白き鋼鉄のX2」（PC / PS5 / Xbox Series X / PS4 / Xbox One / Nintendo Switch）など，さまざまな注目作が披露されました。4Gamerでは出展タイトルのプレイレポートや配信プログラムの取材記事をドンドコドンドコ掲載していますので，お時間のある人はもちろん，ない人もなんとか工面して目を通してください。

4Gamer BitSummit 記事一覧

■ゲーマー向け超小型PC「ONEXPLAYER 1S」が国内発売。Core i7-1195G7搭載の上位モデル
　ゲーマー向けの超小型PC「ONEXPLAYER 1S」の国内発売が，9月11日に始まることが発表されました。標準モデル「ONEXPLAYER」をベースに，CPUをノートPC向け第11世代Coreプロセッサの高クロックモデル「Core i7-1195G7」に変更しているのが，新モデルの特徴です。One-Netbook公式ストアにおける税込の直販価格は17万3800円ですが，早期予約特典として10％オフクーポンを適用すると15万6420円となります。
　「ONEXPLAYER 1S」は約8.4インチという競合製品のなかでは，やや大きめのディスプレイを採用。解像度は2560×1600ドットとかなり高精細，さらにタッチ操作に対応しています。


　昨今，さまざまなゲーマー向けの超小型PCが注目を集めていますが，やはりガジェット好きにはたまらないものがありますね。9月2日には「GPD WIN Max 2021」の予約受付が，オンラインストア「GPDダイレクト」およびAmazon.co.jp（Amazonアソシエイト）で始まっています。ガジェット好きの皆さん，連日ソワソワしていたんじゃありませんか？

ありをりはべりいまそかりおたより

　さっきも書いた気がしますが，ただいま「2021年 夏の特大プレゼント」を開催中ということで，やっぱり週間プレゼントはお休みです。「何かの間違いでプレゼントやってるかも？」という淡い希望を持っていた人がいたら，ごーめんなさいよ。今回も「2021年 夏の特大プレゼント」に寄せられたおたよりの中からピックアップしています。

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■アマビエをずっとアマエビと思っていて寿司屋で疫病退散と思いながらアマエビ注文してました。（会社員 jiro）

　うわー，わかるー。筆者は「汚職事件」をずっと「お食事券」だと思っていたので，「エラい人が逮捕されるくらいだから途方も無い金額なんだ……」と気になっていました。あれ，ちょっと違いましたかね？

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■ゆで卵はマヨネーズですよね。（自営業 しおん）

　いやいや，待ってください。ゆで卵には塩，半熟卵には麺つゆ，生卵には醤油。マヨネーズは卵焼きの隠し味に使うものです。今日はこれだけでも覚えて帰ってください。

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■最近バナナの出番が少ない気がします。（自由業 lily）

　た，確かに。4Gamerのバナナ担当である松本隆一がバナナという果物の存在を忘れてしまったのか，フルーツの好みが変わったのか，はたまたどうでもいいのか。ともあれ，これは由々しき事態であると認識したので，可及的速やかにバナナ専属調査班を立ち上げたいと思います。

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■よく大きさを測るためにバナナを使ってますが、他のフルーツ無いんですか？　せっかくですからリンゴやみかん等もいいですが、ドラゴンフルーツとかの珍しいヤツとかも使ってみてはいかがかと。何ならフルーツ特集とかの記事、期待してます。（無職 イタズキン）

　あ，あれれ。バナナじゃなくてもいいという意見ですね。た，確かに。なんだかバナナにこだわることもないような気がしてきました。とはいえ，バナナを含むフルーツ全般の登場率の低下は由々しき事態であり，その責任は松本隆一にあります。可及的速やかにフルーツ問題委員会を立ち上げて，彼を追及したいと思います。

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■4分割されても長かった…。（会社員 hiragisan）

　豪華賞品が552人に当たる「2021年 夏の特大プレゼント」のことですね。念には念を入れて書きますと，締切は9月13日21：00となっています。つまり，まだ応募できるということです。え，知らなかった？　あなたはラッキー！

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■毎週記事を楽しみにしてます！（会社員 eternity）

　ありがとうございます！　ほぼ毎日のように更新しているので，毎日記事を楽しみにしてくれてもいいのよ？

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■(´・ω・｀)（自営業 納豆もなか）

　(´・ω・｀)

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【次回予告】
　8月が終わると聞いて，誰に課せられたわけでもないのに，夏休みの自由研究をやりたくなったくぬぎちゃん。「カブトムシの観察日記」を作成するために，さっそく裏山に足を踏み入れたもののカブトムシを捕獲するどころか，道に迷ってしまう。山頂付近に工房を構える陶芸家夫婦の話によると，別次元へ通じるとされる“光のゲート”に入っていく女性を見たというが……。その後，くぬぎちゃんの行方はようとして知れず，全裸になったかどうかを知る者もいないのであった……。