ROCCAT，「Owl-Eye」センサー採用のワイヤレス＆ワイヤード両対応ゲーマー向けマウス「Leadr」を世界市場で発表

　ドイツ時間2017年5月15日，ROCCATは，ワイヤレス＆ワイヤード両対応の右手用マウス「Leadr」（リーダー）を世界市場に向けて発表した。PixArt Imaging製光学センサーがベースとなるROCCAT独自の「Owl-Eye」センサーを採用するのと，遅延のないワイヤレス操作が可能というのがアピールポイントで，簡単に言えば，市場で先行するLogitech G（日本ではLogicool G）やRazerを追ってのリリースということになる。
　欧州市場におけるメーカー想定売価は149.99ユーロ（税別，約1万8731円）。なお，国内での展開に関する情報はまだないが，日本語の製品情報ページはすでにオープンしているので，国内販売も期待できそうだ。

Leadrと付属の充電スタンド。スタンドの中央に突起があり，そこにマウス本体を引っかける仕組みになっている。バッテリー駆動時間は約20時間以上とのことだ

　搭載するOwl-Eyeは，最大トラッキング速度が250 IPS，最大加速度50Gというスペックで，これは先行して発表となった「Kone Pure Owl-Eye」と同じ。気になるワイヤレス技術だが，こちらは「2.4GHz帯の無線通信とポーリングレート1000Hz対応」としか書かれていないため，どのような技術によって遅延を低減しているのかは，今のところよく分からない。

こちらは既存製品のTyon。外観はよく似ている

　さて，そんなLeadrの外観は，2014年に登場したROCCATのワイヤードマウス「Tyon」とよく似ている。側に広がったスカートを備える形状や，左右メインボタンの脇に並んだ2つのボタン，左側面にあるアナログコントローラ「X-Celerator」（エクセラレータ），ホイール手前にある縦長のスイッチ「Fin Switch」といったボタン配置は，すべてTyonと共通のものだ。

Leadrを左奥側（左）および左側面（右）から見た写真。メインボタン脇のボタンや，特異な形状のアナログコントローラといった特徴は，Tyonと同じものだ

Leadrは，ホイールとパームレスト部分にあるロゴマークにカラーLEDイルミネーションを備えている

　気になる本体サイズは公称81（W）×129（D）×46（H）mmで，Tyonの同80（W）×126（D）×45（H）mmとわずかに異なるので，「筐体デザインは共通」とまでは言えそうにない。ただそれでも，基本的には「Tyonをベースにワイヤレス化を果たしたもの」と紹介してしまっていいのではないか，と思える形状なのも確かだ。
　ちなみに，筐体が異なる論拠となるのはカラーLEDの配置で，Tyonにある「ボディの底面を縁取るLED」がLeadrにはなく，代わりにホイールとロゴマークが光るようになっている。

　欧州市場で税別1万9000円弱という値付けからして，国内販売時の価格は，相当に人を選ぶものとなりそうだが，ROCCATらしい多ボタンの低遅延ワイヤレスマウスということで，その点に惹かれる人は一定数いそうである。

●Leadrの主なスペック

• 基本仕様：光学センサー搭載ワイヤレス＆ワイヤードタイプ
• 搭載センサー：Owl-Eye（PixArt Imaging PMW3361）
• ボタン：左右メイン，センタークリック機能付きスクロールホイール，スクロールホイール手前「Fin Switch」×1（※2ボタン相当），左メイン脇×2，右メイン脇×2，左アナログコントローラ「X-Celerator」×1，左サイド×2，左スカート部×1
• メインボタン耐久性：未公開
• 最大トラッキング速度：250 IPS
• 最大加速度：50G
• 画像処理能力：未公開
• フレームレート：未公開
• トラッキング解像度：100〜12000DPI（※1DPI刻みで設定可能）
• ポーリングレート（USBレポートレート）：1000Hz
• オンボードフラッシュメモリ：内蔵（容量512KB）
• データ転送フォーマット：未公開
• リフトオフディスタンス：未公開（調整可能）
• LEDイルミネーション：搭載（※約1677万色）
• 公称本体サイズ：81（W）×129（D）×46（H）mm
• 公称重量：約134g（※ケーブルを含むか否かは未公開）
• マウスソール：未公開
• ケーブル長：1.8m（※着脱可能）
• 対応OS：Windows 10・8.x・7
• 保証期間：未公開
• 想定売価：149.99ユーロ

ROCCATのLeadr製品情報ページ