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プロアマ入り乱れる「Fortnite」の大会「Green Leaves JAM」レポート。オフライン会場でbykn選手がビクトリーロイヤル
「Green Leaves」所属選手のほか,42名のプロが招待選手として出場。さらに一般応募により集まった57名を加え,全99名が参加した。大会形式は,資材上限999,ソロプレイによる全3戦のポイント制で,大会の規定によって集計されるポイントの合計が一番高いプレイヤーに賞金10万円が贈呈される。
オフライン会場ゲスト選手
Green Leaves:bykn /Green Leaves:Shiras /Crazy Raccoon:Francisco /GameWith:Nephrite
オンライン招待選手
・Green Leaves:GULICK / Nizzy
・野良連合:ゆせあ / UserA / さむらい / LubtAn
・4SAMURAI FUNK”4RaiF”:GoRou / Nagomin / Tonbo / min10ns
・Unsold Stuff Gaming:Macy / Ryunobi / Dochaku / Ryossan
・SunSister:SST frost / SST Gepard / SST Minty / SST Musashi
・SCARZ:Killua / akipotin / Lise / Mugi
・HANAGUMI:HN-Bunta / HN-Tempura / HN-KG / HN-Fuxz
・DeToNator:Killme / RiLey / nasubi / Vector
・CWERLD:CWZ_Zelarl / CWZ_FUKA / CWZ_Bisio / CWZ_Jiro
・Crazy Raccoon:VanilLa / Crazyラマ / だるまいずごっど / RizArt
今回は,オフライン観戦会場であるeSports Studio AKIBA powered by SOFMAPから,最終戦となった第3回戦の様子をレポートする。
試合は予想もつかない展開に
最終戦となる第3戦,実況を担当する岸 大河さんと,「Green Leaves」の選手兼マネージャーのgappo3さんから,2回戦を終了しての成績と第3戦の立ち回りをどうするかについて解説が行われた。
2回戦を終わった時点で,オンライン招待選手の一人,「Crazy Raccoon」に所属するCrazyラマ選手が合計キル数12に加え,1回戦4位,2回戦1位で合計27ポイントをマーク。同じくオンライン招待選手の「Green Leaves」のNizzy選手とは8ポイント差をつけており,3回戦でもCrazyラマ選手が順調に立ち回るとほぼ逃げ切りで優勝が確定する。他の選手はキル数を稼ぎつつ,早めにCrazyラマ選手を脱落させるしか勝ち目がない状況だ。
前半戦はそれぞれがセオリー通り資材集めを始めるが,Francisco選手が早々に接敵。資材が足りないため,壁を作って射線を遮ると,ここは無理に戦わずに一先ず撤退する判断を下す。
オフライン選手が資材を集めている間に,23人が脱落し残り76人となる。第一収縮が始まるまで,平穏な序盤が続くと思われたが,なんとここでFrancisco選手が隙を突かれ,近距離でショットガンの直撃をくらい敗退する。さらに現在1位のCrazyラマ選手がネットワークエラーという不慮の事態で戦線離脱し,観客からは「えー……」という落胆の声があがっていた。
その後,bykn選手が敵を発見し,サーマルアサルトライフルで射撃するが,軽く相手にプレッシャーを与えたところで移動を開始。相手に狙われているとプレッシャーをかけて,後方の安全を確保した形だ。
かなりエリアが狭まってきたところで,残ったbykn選手,Nephrite選手は崖を背に建築し,交戦状態になっている場所を視界に入れながら,動き出すタイミングを見計らう。素早い移動手段は高所からのグライダーしかないNephrite選手は,周囲の銃声を聞きながら,タイミングを合わせてのグライダー移動が見事に成功。Nephrite選手は,そのまま乱戦エリアに突入し,積極的に前へ出るが,複数人との戦闘となり,横から撃たれて脱落した。
同門対決の激戦
残り13人となったところで,周りはボーラーに乗ったプレイヤーだらけとなる展開に。10人近くがボーラーを乗り回し,相手の隙をうかがう状況だ。画面中をボーラーが所狭しと転がりまわるシュールな絵面に,観客からも笑いが漏れていた。
残り11人となったところでbykn選手のボーラーが破壊されるが,素早く建築し安全の確保に成功する。その後も冷静に対処し,そのまま最も高いポジションの確保した。この状況で一番怖いのはテレポートで上空に現れるプレイヤーだが,それも素晴らしい反応と狙いで撃破する。
最後はbykn選手と,同じGreen Leavesに所属するNizzy選手との一騎打ち。極小の安全地帯の上をbykn選手,下をNizzy選手が確保していたが,Nizzy選手がストームに飲み込まれて敗退,bykn選手が見事ビクトリーロイヤルに輝いた。
bykn選手はオフラインでの勝利は非常に嬉しいと語り,勝利のポイントは終盤に上空からやってきた相手を倒した瞬間だったという。また,他の参加者もなかなか手強く,キル数を稼げなかったのが反省点と語った。
解説のgappo3さんによれば,いつもと違う環境でのプレイが求められるオフラインでの勝利はかなり難しいとのことだ。自身もオフラインでのビクトリーロイヤルを生で見たのはこれが初めてだという。実況の岸さんと共に,今回のプレイヤーレベルの高さは,他の大会と比べても段違いに高いと参加者全員への賛辞を述べた。
第3回戦が終わっての合計ポイントが集計され,暫定で総合2位だったNizzy選手はキル数3の2位で10ポイントを獲得し,総合ポイントが29。総合1位だったCrazyラマ選手はエラーにより,獲得スコア0で,総合ポイント27ポイントのままとなり,Nizzy選手が逆転,総合優勝となった。
電話コメントで優勝の感想を語ったNizzy選手。まずは,素直に嬉しいと感想を述べるが,最後の相手がチームメイトのbykn選手だった件について聞かれると,笑いの混じった声で「勝たしてくれよ! って思いました」と語ると,会場からも笑いが漏れる。3試合を通して「とにかく生き残る事」を意識したとのことだ。
序盤はボーラーを確保して生存を優先し,終盤で一気にキル数を稼ぎつつ上位に食い込むようにするという立ち回りで,今回はうまく噛み合ったという。
今後の目標について聞かれるとNizzy選手は「もちろん,ワールドカップに出場して世界一を取りたいと思っています!」と回答。日本のライバルについては「ライバルだらけですよ」と,日本プレイヤーのレベルの高さも称えた。
オフライン会場は入場無料という事もあるためか,中高生くらいの若い人たちが多い印象。また女性の数が多く,男女比は6:4ぐらいという点も驚いた。ゲームをプレイするわけではなく,その選手を応援するファンとして「観戦して楽しむ」という文化が着実に築かれてきているのではないだろうか。大会終了後の選手と観客とが気軽に交流し,非常にアットホームなイベントとなった。
「Fortnite」公式サイト
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