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ハロー!Steam広場 第279回:ローマ兵を引き連れて戦場を駆けるリアルタイム戦略シム「Shieldwall」
「すちーむ」ってなぁに?というよい子のみんな集まれー! 「ハロー! Steam広場」は,PCゲームのダウンロード販売サイトSteamで公開されている気になるタイトルを,筆者が独断と偏見でピックアップして紹介する,とっても有意義なコーナーだ。毎週欠かさずチェックすれば,XCOM2のメインアートにあるドクロの数を数えてマッチングの時間をつぶす上級Steamerにジョブチェンジできるかも。
ハロー!Steam広場 第279回は,ローマ兵の軍隊を率いて,AIチームと陣取り合戦を繰り広げる三人称視点の戦略シミュレーションゲーム「Shieldwall」を紹介しよう。ローマ兵がデフォルメされていてちょっぴり可愛らしいが,テストゥドでの進軍など本格的な戦いが楽しめる。
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ローマ兵を引き連れて戦場を駆けるリアルタイム戦略シム「Shieldwall」
アーリーアクセスとは,開発途中のゲームを購入して,デバッガー兼プレイヤーとして参加できる,Steamの販売形態の1つだ。今回はロシアのインディーズ系デベロッパ,Nezon Productionが手掛ける「Shieldwall」を紹介しよう。
本作はローマ兵の軍隊を率いて,AIチームと陣取り合戦を繰り広げる三人称視点のリアルタイム戦略シミュレーションゲームだ。ゲームの目的は,味方のローマ兵とともに戦場を駆け回り,敵の拠点を攻め落としたり,自陣を守ったりしながらスコアを稼ぐこと。時間切れ(30分)になった時点でポイントの高い陣営が勝利するといった流れだ。
プレイヤーが操作する指揮官ユニットの能力は一般兵とほぼ同じなので,アクションゲームでよくある一騎当千の活躍はできない。その代わりに,味方ユニットへさまざまな指示を出せるので,アクションではなく戦術で勝負する格好だ。
指示は「追従」「突撃」「テストゥド」「待機」「射撃」の5種類があり,状況に応じて臨機応変に切り替えていく。ちなみにテストゥドとは,前列が盾を前に,後列が盾を上に構える歩兵戦術のことだ。
敵の指揮官とぶつかった場合はユニットの消耗戦となり,壊滅させたりさせられたりを繰り返すことになる。味方兵士は拠点ですぐさま補充できるのだが,コストがかかるので,壊滅させられてばかりだとじり貧で攻め落とされてしまう。
前述したとおり,プレイヤーが1人で頑張ってどうにかできるようなゲームバランスではないため,勝てないと判断したらいったん引くことも重要だ。
兵士を購入に必要なポイントは自動で回復し,自分の占拠した陣地が広ければ広いほど,スピードも上がっていく。占有地が一定以上の広さになれば,ユニットを限界まで補充してもポイントが余るので,そのぶんは「チームアップグレード」に割り当てられるようになる。
チームアップグレードでは,連れていける兵士の上限を増やしたり,攻城能力を高めたりできる。また,旗持ち兵が味方にもたらすバフ能力も強化でき,このように全体を底上げしていくことで,敵との差をつけていくわけだ。そのために陣地はできる限り多く確保しておきたいので,イーブンの状況でスタートする序盤が一番の踏ん張りどころと言えるだろう。
現時点でプレイできるのは,ローマの内戦を描いたストーリーを追う「キャンペーン」の1〜5章と,すぐにバトルをしたい人向けの「バトル」の2つで,今後のアップデートでストーリーやマップ,派閥の追加などが行われていくそうだ。現状でもローマ軍同士の熱い戦いが楽しめるので,興味のある人はぜひ遊んでみてほしい。
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