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ハロー!Steam広場 第284回:火災現場から逃げ遅れた人々を救助していく一人称視点のアクションゲーム「Embr」
「すちーむ」ってなぁに?というよい子のみんな集まれー! 「ハロー! Steam広場」は,PCゲームのダウンロード販売サイトSteamで公開されている気になるタイトルを,筆者が独断と偏見でピックアップして紹介する,とっても有意義なコーナーだ。毎週欠かさずチェックすれば,春の大掃除イベントの候補リストがすべて大作RPGで,結局1つも片づけられなかった上級Steamerにジョブチェンジできるかも。
ハロー!Steam広場 第284回は,Muse Gamesの「Embr」を紹介しよう。本作は,レスキュー隊員となって,火災現場から逃げ遅れた人々を救助していく一人称視点のアクションゲームだ。プレイヤーは,火災にあった飲食店やオフィスビルなどに突入し,刻一刻と状況が変化する中で,さまざまな道具を駆使して,難所を乗り越えていく。
火災現場から逃げ遅れた人々を救助していく一人称視点のアクションゲーム「Embr」
アーリーアクセスとは,開発途中のゲームを購入して,デバッガー兼プレイヤーとして参加できる,Steamの販売形態の1つだ。今回はアメリカのインディーズ系デベロッパ,Muse Gamesが手掛ける「Embr」を紹介しよう。
本作はレスキュー隊員となって,火災現場から逃げ遅れた人々を救助していく一人称視点のアクションゲームだ。プレイヤーは,火災にあった飲食店やオフィスビルなどに突入し,刻一刻と状況が変化する中で,さまざまな道具を駆使して,難所を乗り越えていくのだ。
ゲームの流れは,まずゲーム内のスマホアプリから火災が起きている現場を検索。火災は常に複数個所で起きているので,どこへ向かうかはプレイヤー次第だ。行き先を決めたら持っていく道具を選んで,現場へ急行することになる。
初期装備は「ホース」「消化斧」「スキャナー」の3つ。新しい装備はゲーム内の資金で購入していく形だ。お金は仕事をこなすことで増えてゆくので,まずは初期装備で頑張ろう。
クリア条件は,建物が崩落する前に指定された人数を救助することだ。現場に到着すると,画面左上にある建物アイコンのゲージが減り始めるので,これがなくなる前に条件達成を目指す。プレイヤーには体力があり,火に近づいたり,高いところから落ちたりすると,体力が削られていく。これがゼロになると強制的にミッションが終了となり,ほとんどの場合は報酬も何ももらえずに,一からやり直しとなる。
火災現場に到着したら,まずはスキャナーを使って,逃げ遅れた人の居場所を把握する。だいたいの場所が把握できたら,次に建物のどこから中に入るかを考える。例えば,救助者が建物の奥にいるのなら,入り口から消火しながら進むよりも,建物の裏に回り,窓ガラスを割って中に入ったほうが早いし安全だろう。
建物の中を探索する必要がある場合は,ホースと消火斧の出番だ。プレイヤーは炎上しているオブジェクトの近くにいるとダメージを受けるので,そういう場所があるときは,先にホースを使って消火し,安全を確保してから通過していこう。
このとき注意すべきは「電気」だ。火災現場には漏電している場所がいくつもあり,そこに水をかけてしまうと,水を伝って漏電エリアが広がってしまう。元の電源を切れば済む話だが,そこに時間と体力を使うよりは,むやみやたらに水をまかないことを気に留めたほうがいいだろう。
一方の消火斧は,ドアを壊すのに役立つ。建物内のドアは熱の影響で歪んでしまい,押し開けることができなくなっているので,ドアを見つけたら躊躇せず破壊していこう。ただし,このときにも注意すべきことがある。それは「バックドラフト」だ。
バックドラフトは,可燃性のガスが溜まっている部屋に新鮮な空気が流れ込み,残っている火種が着火源となって爆発が発生するという,火災現場で起きる現象の1つで,それは本作でも再現されている。ドアを斧で叩いたときに,ドアの色が赤く変色したらバックドラフトが起きる前兆なので,すぐに中止して別ルートを探そう。
逃げ遅れた人を見つけたら[E]キーを押して担ぎ上げ,救助エリアのある外まで運び出す。うまく救助エリア内に落とせるなら,屋上から投げても良いが,慣れないうちは危険なので,確実に救助していきたい。
指定された数を救助した段階でミッションを終わらせることはできるが,建物の崩壊までまだ余裕があれば,オプションタスクをこなすことで,クリア後の評価や報酬を上げることも可能だ。
このゲームは,稼いだお金で新しい道具を購入したり性能をアップグレードしたりするのがモチベーションの1つになっているので,余裕があれば少しでもお金を稼いでおきたいところ。そこでポイントとなるのが,救助者の「資産」である。火災現場には,パソコンやテレビ,タンスといった家財道具があり,これを救助エリアに放り込むと,クリア後におひねりがもらえる。
たくさん回収できれば,おひねりもバカにならない金額になるので,安全なうちに家財道具を運び出しておくと良いだろう。
もし,人命救助に手一杯で資産回収まで意識を回せないようなら,友達の手を借りよう。本作は最大4人でのマルチプレイに対応しており,友達と協力してレスキュー活動ができる。複数人でプレイすれば役割分担もできるし,互いが危険な状況に陥ったときのカバーもできるので,面白さはいっそう増すことだろう。
いちおう見知らぬプレイヤーがホストしている部屋に入ることもできるのだが,現状はまだ,そういう形でオンラインプレイをしている人も少ないので,マルチプレイを楽しみたいのであれば,友達を誘ったほうが確実だし早い。
現状はアルファ版といった具合で,コンテンツのバリエーションもあまりないが,新しい道具を購入したりアップグレードしたりといったリプレイ性はあり,友達とワイワイしながらやる協力プレイも楽しいので,興味があればぜひ遊んでみてほしい。
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