連載
ハロー!Steam広場 第287回:夜の町に現れる巨大生物を光で追い払うアドベンチャーゲーム「Titan Chaser」
「すちーむ」ってなぁに?というよい子のみんな集まれー! 「ハロー! Steam広場」は,PCゲームのダウンロード販売サイトSteamで公開されている気になるタイトルを,筆者が独断と偏見でピックアップして紹介する,とっても有意義なコーナーだ。毎週欠かさずチェックすれば,壺を見ると壊さずにはいられない上級Steamerにジョブチェンジできるかも。
ハロー!Steam広場 第287回は,Stas Shostakが手掛ける一人称視点のアドベンチャーゲーム「Titan Chaser」を紹介しよう。プレイヤーは,巨大生物を車で追跡するタイタンチェイサーとなり,彼らが町に甚大な被害をもたらす前に,車に搭載されたスポットライトなどを駆使して追い払うのだ。
4Gamer公式キュレーター
夜の町に現れる巨大生物を光で追い払うアドベンチャーゲーム「Titan Chaser」
アーリーアクセスとは,開発途中のゲームを購入して,デバッガー兼プレイヤーとして参加できる,Steamの販売形態の1つだ。今回はウクライナのインディーズゲームデベロッパ,Stas Shostakが手掛ける「Titan Chaser」を紹介しよう。
本作は,深い霧が立ち込めた夜の田舎町を舞台とする,一人称視点のアドベンチャーゲームだ。この町にはときおり巨大な生物が現れ,放置していると町が破壊されてしまう。プレイヤーは,こうした巨大生物を車で追跡するタイタンチェイサーとなり,彼らが町に甚大な被害をもたらす前に,車に搭載されたスポットライトなどを駆使して追い払うのだ。
このゲームはストーリー仕立てになっており,第一章でプレイヤーが対処するのは「ワイバーン」である。タイタンチェイサーの目的は,巨大生物を倒すことではなく,もとの棲み家に返すこと。彼らを追い払うために必要なのが“光”であり,車に取り付けられたスポットライトのほか,町に設置された光源設備なども活用していく。
巨大生物の対処方法はそれぞれ異なっており,どのように追い払えばいいかは,車内のサンバイザーに挟まっているメモに記されている。第一章のワイバーンであれば,青い光に引き寄せられるという習性を利用して,町中に設置された青いスポットライトを順番に点灯させ,町から少しずつ遠ざけていくという作戦になる。第二章の「2体の巨人」の場合は,目に光が当たるのを嫌う巨人を車で追いながら,車載のスポットライトで遠ざけていくといった具合だ。
巨大生物を殺すのではなく追い払うという部分がユニークな本作だが,ゲームのほとんどの時間は車内で過ごすことになるため,プレイしているとドライブゲームとしての側面も見えてくる。本作のマップはオープンワールドになっているのだが,車内にもUI上にもナビがないので,目的地にたどり着くためには案内標識をちゃんと見て運転しなければならない。
車に乗り降りするにはドアレバーに視点を合わせてクリックする必要があるし,坂道でハンドブレーキをかけずに車を降りると,車がどんどん動いていってしまう。ドライブゲームとして見れば,シミュレーター寄りの作りと言えるだろう。
Titan Chaserというタイトルから,激しいアクションゲームのようなものを想像していたが,実際は雰囲気に寄った作品となっており,アクションもそこまで要求されない。ただし,本作は日本語化されていないので,ストーリーを楽しむには辞書を片手にプレイするくらいの気構えが必要になる。とはいえ,タスクをこなすだけであればストーリーを聞き流しても問題はない。巨大な影にロマンを感じる人であれば,ドライブするだけでも楽しめるゲームなので,ぜひ遊んでみてほしい。
- 関連タイトル:
Steam
- この記事のURL:
キーワード
(C)2019 Valve Corporation.All rights reserved.