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結のほえほえゲーム演説:第97回「君は『マーダーミステリー』を知っているか?」
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皆さんは「マーダーミステリー」をご存じですか?
マーダーミステリーとは,複数のプレイヤーが物語の登場人物を演じ,駆け引きを楽しむゲームです。 殺人事件などのシナリオが用意されていて,プレイヤーは犯人を探し出すことを目的とします。
しかしッッ! この“犯人”もまた,プレイヤーの中に隠れています。もちろん犯人役は正体を悟られず,逃げ切ることが目的です。
プレイヤーはそれぞれ登場人物になりきるため,一冊ずつ違う冊子が渡されます。そこには,登場人物のバックボーン,事件当日の行動など……それはもう細かい設定が記されているんです。
たとえ驚くべき秘密が書かれていたとしても,ほかのプレイヤーに悟られてしまうので,決して声を上げたりはできません。しれっとした表情を保ちつつ,ゲーム開始まで必死で読みこむのです。ゲームが始まると,プレイヤー同士の話し合いが可能になり,協力して証拠を集めていきます。
果たしてプレイヤーは真実にたどり着くことができるのか……? といったゲームなのです。
簡単に言うと,人狼ゲーム,TRPG,謎解きゲーム,サウンドノベルが合わさったようなイメージです。どれも大大大好物な私が,このマーダーミステリーに,ハマらないわけがないんですよ!!!!
どれとどう似てるかを説明しますと……。
・人狼ゲーム→犯人は嘘をつき,それ以外は嘘を見抜く
・TRPG→登場人物になりきる
・謎解きゲーム→証拠を見つけ出し,制限時間内に真実にたどりつく
・サウンドノベル→自分以外のキャラクターは謎ばかり。徐々に明らかになる
ラーメンで例えるならトッピング全部乗せです。
今年の春,人生初のマーダーミステリーをプレイしたとき,いきなり犯人役を引いたんですよ私。あまりの衝撃に,鼓動はバックバク。周囲に聞こえていないか心配で,思わずキョロキョロしちゃいました。
しかしッッ! このヒヤヒヤ感! たまらん!
人生で初めて人狼ゲームをプレイしたときのことを思い出しました。人狼役になったときに訪れた夜の役職行動のターン。秘密を共有しているドキドキ感。これなんですよ,これが好きなんですよ……。
なんと初めてのマーダーミステリーの結果は大勝利。ほかのプレイヤーを騙しきることに成功しました。ゲームマスターさん曰く,「こんなに独自の設定を盛り込みまくる犯人は初めて見ました……」とのこと。
ほかのキャラのバックボーンがしっかりしていたので,自分も偽の設定を作らなきゃ! とガンガン嘘をついたんですよ。私生活だと隠しごとができないタイプなので,ゲームだとスイッチが入って張り切っちゃうんですよね。でもずっと冷や汗モノでした。
マーダーミステリーは,犯人役ではないプレイヤーも,それぞれ秘密を抱えているパターンが多いのですが,それが暴かれる瞬間,思わず「うわうわうわ怖い怖い怖い!」って叫んじゃうんですよ。
まさにサウンドノベルで「えー! このキャラこんな秘密持ってたのかー!」と設定が明かされる瞬間のソレです。だって「かまいたちの夜」が一番楽しい瞬間って,犯人が分からず次々と殺されていくジェノサイドパートでしょう? 疑心暗鬼サイコー!
ちなみにマーダーミステリーは,一つのシナリオにつき,1回しかプレイできません。つまり,犯人役を演じたシナリオで,犯人じゃない人物を演じることはできません。それぞれのプレイヤーにとって,物語を楽しめるのは一度きり。
だからこそ,演じる人物の目的を果たすため,必死になれるのです。
マーダーミステリーが体験できるお店,今,とんでもない勢いで増えてるんです。皆さんもぜひ体験してみてください。
え? 一緒に行く友達がいないって?
バカヤロウ!!!! 私もだ!!!!
一緒に行ってくれる友達がたくさんいたら毎日やりたいよ……。
だからこそもっとはやって!(そしてみんな私と一緒に遊んでください!)
最近プレイしているゲーム(2019/10/12)
Nintendo Switch:「ゼルダの伝説 夢をみる島」
PlayStation 4:「CODE VEIN」
PC:「THE DARK PICTURES: MAN OF MEDAN」
iOS:「ロマンシング サガ リ・ユニバース」
iOS:「アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ」
■■結(女優・タレント)■■
女優・タレントとして活動中。国内映画祭にて主演女優賞を多数受賞。幼少期からのゲーム好きが高じ,数多くのゲーム番組でMCを務め,イトキチ(糸吉)の愛称で親しまれている。
公式サイト:http://yui-monogatari.com/
公式Twitter:https://twitter.com/xxxjyururixxx
ニコニコチャンネル「結チャンネル」:http://ch.nicovideo.jp/yuichannel
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