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「D4DJ プロジェクト戦略発表会」をレポート。新キャスト・古谷 徹さんのサプライズ登場や,竹中直人さんの出演も発表された発表会の様子をお届け
本稿では配信でも中継された発表会と,イベント後に行われたメディア向けの囲み取材の様子をレポートしていく。
作品のテーマは“つなぐ”
まず統括プロデューサーである中山雅弘氏が登壇し,本作はDJらしく“つなぐ”をテーマに,老若男女問わず,曲も世代もつなぐコンテンツであることが説明された。
そして番組序盤で早くも,TVアニメの放送が10月30日に開始すること,スマートフォン向けアプリ「D4DJ Groovy Mix」(iOS / Android。以下,グルミク)のデータを引き継げるオープンβが10月18日から実施されることも明らかに! 目玉情報を早々に発表してよいのかと筆者は思っていたのだが,このあとも怒涛の情報ラッシュが待っており,情報密度の高さに圧倒されることになった。
オープンβ期間中は,スペシャル企画として有名芸能人×「グルミク」のWebコラボが実施される。本イベントでは長州力さんの出演が発表され,どんな化学反応が起こるか想像もできないが,面白くならないはずがないので配信が楽しみだ。
ほかにもユニットごとのラジオ番組配信や企業,市区町村など,多くの企業や団体とつながるコラボが早くも決定している。
配信後は,4Gemerでも本作の魅力をたっぷりと紹介していくので楽しみにしていてほしい。
楽しいアニメになると水島氏が明言
アニメ「D4DJ First Mix」の監督である水島精二氏と,ユニットPeaky P-keyのプロデューサーを担当するElements Gardenの上松範康氏も登壇し,アニメの最新情報が発表された。
明るく,楽しいフィルムを作っているという水島氏。番組内では,主題歌を聴きながら特別編集の貴重な映像を見ることができたが,主人公のりんくたちが生き生きと動き回っている姿が可愛らしく,監督の言葉のとおり,ワクワクするアニメになりそうだと感じた。
またDJをテーマにした作品らしく,途中で曲調が変化する仕掛けもあるので,楽しみにしてほしい。
主題歌を含めて本作は音楽全体に力を入れており,4人1組で構成された6つのユニットそれぞれにプロデューサーがついている。登壇しないプロデューサーからもビデオメッセージが届き,それぞれのユニットの魅力を紹介してくれた。
■Happy Around!
プロデューサー:斎藤 滋(ハートカンパニー)
ハッピーで楽しく! 曲はおもちゃ箱で,いろいろなおもちゃが入っている。何でもありで,最後は楽しい気持ちになる曲を楽しみにしていてください。
■Peaky P-key
プロデューサー:上松範康(Elements Garden)
メロディを1番強くしたい。サウンド面は攻撃性のあるデジタルサウンドで,アゲアゲで手加減なしに攻めていく。
■Photon Maiden
プロデューサー:水島精二
アンノーンをテーマにした謎の多いユニット。それぞれの楽曲の歌詞にも大きなテーマをまとっている。中身の音楽は,バリバリのEDM。
■Merm4id
プロデューサー:都田和志
コンセプトは楽しむ。歌だけでなく,スタイル,動き,笑顔といった表情を360度で表現できるように作っています。
■燐舞曲
プロデューサー:中山雅弘 WITH eMPIRE SOUND SYSTeMS
ギターを持っているメンバーもいるので,生音感を強調している。音楽としてクラブサウンドを聴かない方の琴線にも触れる曲が多く,ジャンルとしてはロック。キャラクターの闇感も強い。
■Lyrical Lily
プロデューサー:中村 航(作家)
かわいいを意識して楽曲制作している。ライブパフォーマンスも成長していくので,そこを楽しみにしていただきたい。
歌詞に文学が取り入れられていて,有名な作品のタイトルが出てくる。
上松氏はほかのユニットの曲を聴いて,嫉妬したこともあるそうだ。これは中山氏がプロデューサーをユニットごとに分けた意図でもあり,「ここがいい!」や「負けないぞ」という気持ちが次のモチベーションにつながると考えたという。本作は,プロデューサー同士の切磋琢磨も熱く,これからどんな楽曲が生まれるのか今後の展開も楽しみだ。
また,オリジナル楽曲以外にもさまざまなジャンルのカバー曲が多数収録されている。
曲のチョイスは,担当するユニットにつながる意味やストーリーがあるそうなので,配信後はぜひ考察してみたい。
音ゲーが苦手な人でも楽しめる究極のシステムが!
Donutsの開発プロデューサー・林 友明氏からは,「グルミク」のゲームシステムについて説明が行われた。
本作ではスクラッチノーツやスライダーノーツのエフェクトなど,DJらしい演出にこだわったそうだ。ちなみに開発スタッフ内にDJ経験者がおり,曲と曲のつながりやアレンジにもこだわっているとのこと。
モードは4つあり,すべてのノーツをタップする「マニュアルモード」,スクラッチ&スライダーだけできる「DJモード」,真ん中に表示される一般的な音ゲーのノーツをタップする「ベーシックモード」,そしてオールオートの「オーディエンスモード」と,自分のレベルに合わせて遊べるのが助かる。「オーディエンスモード」ではメドレーのつながりを確認したり,移動中にお気に入りの曲を聞いたりと,音楽アプリとしての楽しみ方もオススメだそうだ。
AVDモードで描かれるストーリーはアニメ以降の物語で,各ユニットが“D4FES”を目指す群像劇になるという。また,2021年には“D4FES”編の配信もすでに決まっている。
作品の“つなぐ”というテーマはアプリにもしっかりと取り入れられていて,フレンドと楽曲を送りあえるそうだ。
ライブで披露されているカバー曲だけでなく,「東方Project」のアレンジ曲など,有名楽曲が続々追加されるとのこと。イベントでも一部の楽曲が発表され,そのたびにコメントやSNSをにぎわせ,本作に期待するファンの熱量の高さを感じた。
オリジナル楽曲に関する二次創作ガイドラインも公開され,アレンジ可,プレイ動画公開可,収益化OKといろんな形で楽しめる内容になっていた。詳しくは,公式サイトを確認しよう。
古谷 徹さんと竹中直人さんのつながりとは?
終始,情報盛りだくさんの発表会だったが,最後の最後に新キャスト発表という大ニュースが待ち受けていた。
DAIGOさんや竹中直人さんからはそれぞれの個性全開のビデオメッセージも披露され,本当に出演するんだなという期待感が増す。
さらにシークレットゲストとして,小舟柳人役の古谷 徹さんが登壇。古谷さんが演じる小舟は60歳という最高齢で,主人公たちを見守る親戚のおじさんのような役だと語る。
ちなみに古谷さんと竹中さんは同じ学校の先輩後輩で,会話するような役で共演するのは本作が初だという。彼らがどんな掛け合いを見せるのか,アニメやアプリで会える日が楽しみだ。
作品に隠されたつながりにも注目!
番組放送終了後には,フォトセッションと質疑応答が行われた。
――新キャストの皆さんは,ゲームとアニメの両方に出るのでしょうか?
中山雅弘氏(以下,中山氏):
全員がアニメ,ゲームにということではなく,プロジェクトとしての参加。ゲームやアニメにどのような形で登場するかは,今後の続報を楽しみにしてください。
――各界の方が参加します。それぞれのテイストを,どのような形でまとめてコンテンツを作っていくおつもりでしょうか?
中山氏:
各年代,ジャンルの方が,それぞれエンタメを享受しています。自分の見知っている人たちが見え隠れするなかで,キャラクターコンテンツを楽しんでいただけるかなと。また,音楽にキャストのルーツが反映されているなど,少しずつ発表する情報のなかにつながりを入れていてそれを探す楽しみもあります。ストーリーとキャラクターの発見に,注目していただきたいです。
――DJは若者の文化というイメージがありますが,古谷さんはこの作品に関わることでどのように音楽の魅力を伝えていきたいと思われますか?
古谷 徹さん(以下,古谷さん):
僕が演じる小舟柳人は若いころは海外でも活躍したバリバリのDJで,今は伝説になっている人らしいです。しかも音楽業界にもコネを持っていて,主人公たちを応援する立場としては心強い人間になると思うので,そのあたりを中心に演じていきたいです。
僕らの世代のDJはアナログレコードをキュッキュと回すだけだったのですが,今回の中身を聞いてDJはパフォーマーなんだなとやっと理解できました。この作品をとおして今の若者にとってのDJを僕自身も勉強しながら,楽しみながら演じていきたいです。あとは監督が大変だと思いますね。個性的なメンバーをまとめるので(笑)。
水島精二氏(以下,水島氏):
僕は監督をやるなかで,テーマは「拡散」と何度か言っています。広げるからこそ面白くなると思っているので。最後にキレイにまとまればいいので,とにかく広げて可能性を模索して,楽しいものを作っていきたいです。
アニメは監督として仕込みをしていきますが,プロジェクトとしては始まったばかりなのでどんなものが用意されるのか。今回はキャスティングにも関わっていないので,どんな方がアサインしてくるか楽しみにしています。今まで培ってきたもので最終的にはまとめるつもりで,でも今は広がりをワクワクしながら楽しんでいます。
――古谷さんに,アニメ視聴者へのメッセージをお願いします。
古谷さん:
今まで演じたことのない年齢のキャラクター,そして喫茶店のマスターということで,僕も新境地が開拓されるのではないかと楽しみにしています。声優生活54年くらいになりますが,これまでのキャリア,持てる力をこのキャラクターに注いで新しい古谷 徹を見せたいと思います。ぜひ,その辺を楽しんでいただきたいです。
――西尾さんに,本作の見どころを教えていただきたいです。
西尾夕香さん(以下。西尾さん):
DJを知っている人はもちろん,DJを知らない人も楽しめる作品になっています。とくに1話はDJの動きを説明しながらそのとおりに音楽が変化する演出があったりするので,そこからDJにも興味が持ってもらえたら嬉しいです。水島監督もDJをされているので,動きがリアルだと。
水島氏:
僕が思った以上に,プロは複雑な動きをしていたと勉強になるくらい裏付けをとりながらやっています。
西尾さん:
毎話いろんな曲やライブ映像も流れますので,そこに注目してほしいと思います。
――吉田さんは意気込みをお願いします。
吉田尚記さん:
オタクとしてゲームやアニメを真正面から楽しんでいたら,こんなにラッキーなことがあるんだという思いを作品にぶつけたいです。あと世代を超えるという話があったので,オタクの娘に声優をすることを秘密にしていたので「お父さん声優になったよ」と自慢したいと思います。あとは足をひっぱらないようにします。
最後に,開発プロデューサー・林氏より,4Gamerへの限定コメントをいただいたので以下に掲載する。
D4DJ Groovy Mixはオリジナル楽曲、カバー楽曲に加えて、ゲームBGM、CMやドラマの曲があり、豊富なラインナップを取り揃えています。
ぜひ好きな曲を見つけて遊んでください。D4DJ Groovy Mixをどうぞよろしくお願いします!
開発プロデューサー
株式会社Donuts
林 友明より
10月18日からTVアニメ放送開始,同月18日からアプリのオープンβ開始など,ますます勢いを増していく「D4DJ」に注目しよう!
「D4DJ Groovy Mix」公式サイト
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