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ブシロードの新作TCG「Reバース for you」の全容が明らかに。キャスト陣による主題歌ライブも行われた発表会レポートを掲載
「Reバース」公式サイト
同作はブシロードが開発中の新作アナログトレーディングカードゲーム(以下,TCG)で,2019年7月に行われた「ブシロードTCG戦略発表会2019夏」で,初めてその名前が明かされたタイトル。ショートアニメの制作や,長期間の初心者講習会の開催なども予定されており,同社の久々の完全新作ということで,注目が集まっている。
ブシロードTCG戦略発表会2019夏が開催。カードゲームコンテンツの今後の展開や新規タイトルが発表されたイベントをレポート
ブシロードは本日,「ブシロードTCG戦略発表会2019夏」を,東京・秋葉原で開催した。同社のカードゲームコンテンツに関するさまざまな展開が発表された中から,TCGの新商品や新規タイトル,スマホアプリ「ヴァンガード ZERO」の情報を中心にレポートしよう。
声優の徳井青空さんと佐々木未来さんを司会とした今回のステージでは,プロデューサーと原作を担当する西あすか氏と,登場キャラクターを演じる12名の声優陣が登壇した。その内訳は以下のとおりだ。
- 西尾夕香さん(東山 有役)
- 西本りみさん(若宮千春役)
- 進藤あまねさん(美濃周子役)
- 成海瑠奈さん(猫ヶ洞 青役)
- 佐伯伊織さん(春日井 梢役)
- 尾崎由香さん(岡崎育未役)
- 小山百代さん(藤堂 圭役)
- 遠野ひかるさん(愛染 京役)
- 岩田陽葵さん(桜木 雪役)
- 大塚紗英さん(鳥越樹里役)
- 三村遥佳さん(駒形 豊役)
- 葉月ひまりさん(寿沙 希役)
原作・プロデューサーの西あすかさん |
左から,西尾夕香さん,西本りみさん,進藤あまねさん,尾崎由香さん,成海瑠奈さん,佐伯伊織さん,小山百代さん,遠野ひかるさん,岩田陽葵さん,大塚紗英さん,三村遥佳さん,葉月ひまりさん |
ステージでは,キャラクターやアニメに関するさまざまな新情報が公開された。
まず発表済みの4名に続き,残りの8名のキャラクターが明らかに。キャラクターが所属する学校は名古屋にある「手羽先高校」と,東京にある「セントパンダ女学院」の2つだそうで,各校に6名ずつが在籍。さらに3人ずつのチームに分かれ,計4つのチームが登場するとのこと。
会わせて各チームの雰囲気と,チーム内のキャラクターの関係性,性格などの紹介も行われた。なお各キャラクターの詳細は,アニメで明らかになる予定とのことだ。
続いては,そのテレビアニメに関する情報だ。
タイトルは「りばあす」とのことで,2020年1月からブシロードの情報番組「月刊ブシロードTV」(TOKYO MX / サンテレビ)内にて放映されるという。具体的な内容は明かされなかったが,すでに50話分の制作が決定しているそうでで,さらに人気次第では+αもありえるとか。
さらに,この12名のキャストが歌うアニメ主題歌「Reバース GO!」の生ライブが行われ,登壇した声優陣がダンスと共に楽曲を初披露した。各校やチームごとの歌い分けもあり,客席にはペンライトを振るなどでキャスト陣を応援する観客の姿も見られた。
そして話題は,いよいよゲーム内容の紹介へと移る。
キャスト陣とプロデューサーの西氏に代わり,ここで「Reバース」開発責任者のブシロード・浅野敬一郎氏と,遊宝洞社長の中村 聡氏が登壇。5つのポイントに絞ってゲームを紹介した。
1. スピーディ!
本作は,ほかのゲームと比べると比較的短時間でプレイでき,1ターンに掛かる時間は1〜3分,慣れれば1ゲームあたり10〜15分で遊べるとのこと。遊宝洞の中村氏曰く,「いいゲームとは負けた人が,もう1回遊びたいと思えるもので,スピーディというのはそれにつながる重要な要素」と語っていた。
ゲームエリアを図示しての詳しい説明によると,中央にある「エントリー」エリアにいるカードが戦い,倒されると左下の「リタイア」エリアに移動。「リタイア」したカードが7枚になると敗北となるとのことだ。
2.ダイナミック!
次のキーワードは“ダイナミック”だ。「エントリー」のカードが場から離れると,「エントリーイン」というルールにより,デッキから新しいカードを直接出すことができる。この「エントリーイン」時にのみ発揮される強力な能力が「スパーク」だ。本作は,この「スパーク」によって,ゲームがダイナミックに動くとのことである。
「スパーク」に関連して,ここで明らかにされたのが,本作と「ヴィクトリースパーク」の関連性だ。同作は2009〜2014年にかけて発売されたタイトルだが,「Reバース」はこの「ヴィクトリースパーク」を進化させたタイトルであるという。
先の「ブシロードTCG戦略発表会2019夏」でも,「あのカードゲームを進化させた新カードゲーム」との発言もあり,このことを予想していたプレイヤーも多かったようで,今回の発表に会場では拍手も巻き起こった。
中村氏は,「ヴィクトリースパークを展開していた当時は,どちらかというとじっくりと盤面を支配しながら遊ぶディープな戦い方がカードゲームの主流だったが,遊びが増えスマホゲームのような手軽さが求められる今だからこそ,スピーディと手軽さがウリの本作はマッチするのでは」と語っていた。
3.Reバース!
ここからは「ヴィクトリースパーク」から進化した要素の紹介となる。
カードの中には,イラストが横向きにデザインされた「Reバース」カードが存在し,このカードがめくられると,すぐに「Reバース」置場に移動することになっている。この後は再度「エントリー」が行われるので,連続で「エントリーイン」のチャンスが発生。「Reバース」カードそのものにも強い能力があるので,激しいゲーム展開が期待される。
4.パートナー!
「パートナー」カードは,デッキとは別に準備する,テキストが書かれていない3枚のカードだ。ゲーム中,この3枚が揃うと大きな力が発揮されるそうだが,詳細は後述の講習会での発表となる。気になる人は,ぜひ講習会に参加してほしい,とのことだった。
5.キュート!
最後に紹介されたのは,ゲームのメカニクスではなくカードイラストについての情報だ。本作のイラストは,いずれも可愛らしいデフォルメキャラクターとなっていて,遊ぶだけではなく,見るだけでも集めたくなるデザインとのこと。コレクションアイテムとしても一押しだそうである。
また本作では,さまざまな作品とのコラボレーションも予定されており,オリジナルキャラクター以外にも多数のキャラクターが登場する。現時点で発表された参戦作品は以下のとおりだ。
- 「BanG Dream! ガルパ☆ピコ」
- 「異世界かるてっと」
- 「少女歌劇レヴュースタァライト -Re LIVE-」
- 「ご注文はうさぎですか?」
- 「東方Project」
コラボキャラクターも,本作ではすべてデフォルメしたイラストでの登場となるそうで,元からデフォルメ風な作品はオリジナルをしっかり再現しつつ,そうでない作品は新たにイラストが描きおろされるとのこと。
また「BanG Dream! ガルパ☆ピコ」「異世界かるてっと」「東方Project」の3作品は,トライアルスタートデッキと同時発売になることも発表された。なおスタートデッキにはカード50枚に3枚のパートナーカードが封入され,全4種類が2020年3月19日に発売となる。価格はそれぞれ1000円(税別)だ。
アナログTCGの新風となることを目指して
ゲーム内容の紹介が終わり,浅野氏と中村氏がステージを下りた後は,再び西氏とキャスト陣が登壇。初心者講習会に関する情報の公開が行われた。
「ブシロードTCG戦略発表会2019夏」の時点で,2019年10月〜2020年4月と長期間のスケジュールが発表されていたが,なんと全国400店舗にて計600回の初心者講習会が開催されるとのこと。
第1回は,10月2日の14:30より,ゲストに西尾夕香さんと小山百代さんを迎え,AKIHABARAゲーマーズ本店の1F店頭での開催となる。当日は製作総指揮の木谷高明氏と西氏によるテープカットイベントも行われる。また今後開催予定の「ARGONAVIS presents WGP2019」の会場でも,講習会が出張開催される予定だ。
イベントの終了に際し,キャスト陣を代表した西尾さんは,「この情報量とキャスト陣から『Reバース』の本気が伝わったのではないかと思います。皆さま,『Reバース』を今後ともよろしくお願いします」とコメントし,会場からは拍手が贈られた。
また木谷氏は,「このカードゲームは,友人知人,老若男女問わず,皆で楽しく遊ぼうというプロジェクトです。ご存じのとおり,TCG業界ではここ1年ほど新作が出ておらず,この後1年の噂もあまり聞きません。新しいものに飢えている業界の中で,『Reバース』というゲームが新しい風を起こしてくれるんじゃないかと思います。皆さんも,ぜひその歴史の証人になって,一緒にこのカードゲームを盛り上げるのを手伝ってください」と語り,イベントは幕となった。
手軽で簡単なルールや講習会の開催など,TCG未経験者への施策を数多く打ちだし,今後が楽しみな本作。まだまだ発表していない情報もあるそうで,2019年12月には「Reバース 中間報告発表会」の開催も告知されている。TCGファンは,続報を楽しみにしておこう。
「Reバース」公式サイト
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